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番外 番う日
4 ※R-18 少しだけ
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美幸は俺を上に乗せたまま起き上がり、ぎゅっと抱きしめた。
「やっぱり白兎は強いな……恰好いい」
「惚れ直した?」
「ああ」
くすくすと笑いあい、見つめ合い、やがて俺は小さく頷いた。
それが合図となって美幸は俺の額にゆっくりと唇を寄せ、様子を窺う。
俺は平気とばかりにへにゃりと笑い、美幸も安心したように笑った。
そしてちゅっちゅっと額に頬に鼻先にと俺の様子を確認しながら唇で優しく触れていく。
その度に身体中に冷たく絡まる鎖が少しずつ解けていくようだった。
『好き』『大好き』『愛してる』
もう充分過ぎる程美幸の事が好きだったはずなのに、まだこの上があるのかと信じられないくらい美幸への愛が溢れ出した。
もう何度目かの触れるだけのキスでじわりじわりと身体の奥に火が灯り、俺の全てが美幸を受け入れる準備を始める。
――――もうすぐヒートに突入するようだ。
「あ……、あぅ……ん」
美幸の大きな手がパジャマの上から俺の身体を優しく撫で、まるで嫌な事全てを拭いさってくれているように感じた。
ゆっくりゆっくりと『最後の嘘』が溶けていく――。
美幸に触れられる事は好き。気持ちいい。痛い事なんてひとつもない。そう身体が覚えていく。
「あ……ん、美幸、好き、愛して、る。もっと触って――」
「白兎、愛してる……」
美幸は決して急ぐ事なくゆっくりとパジャマのボタンを外し、やがて俺の肌が空気に晒された。丁度良かったはずの室温が火照った身体には低く感じて気持ちよかった。
美幸は俺が驚かないようにゆっくりと自分のフェロモンで俺を包み込み、今俺の事を抱いているのが美幸であると意識させてくれた。
温かな手が俺の身体を直接撫で、下へと滑っていく。そのまま俺のモノに触れ、扱かれても嫌悪感はひとつもなかった。ただただ気持ちよくて意識はぐずぐずに溶けだし――、すぐにイってしまった。
はぁはぁと荒い呼吸に胸が上下する。
「うまくイケたな」
褒められた事が嬉しくて、へにゃへにゃと笑った。この時の俺は難しい事を考える事はできなくなっていて、『好き』『嫌い』『嬉しい』『悲しい』等の単純な感情だけだった。それはまるで子どものようで、とても可愛かったと後で美幸に聞かされた。
俺が出した白濁を纏った指で固く閉ざしたままの秘所に触れられ、ぷるりと震えた。でも、これは怖いのではなくて――期待? だったんだと思う。その証拠に俺は自分で両膝を抱えてしとどに濡れた秘所を美幸に見せつけるようにしたらしい。
それから指で丁寧に解され――美幸のモノを受け入れたわけだけど、本当番になるのならないのって何だったのっていうくらい俺はよがりまくりのイキまくりだったらしい。
ヒートでもない平常時にそんな話を聞くのは恥ずかしくて止めてって思う。だけど、俺が本当に心配していた事は杞憂に終わったようで本当によかった。
番になる為に美幸が俺の項に歯を立てた瞬間少しでも嫌がる素振りを見せてしまいやしないかと怖かったのだ。その時はヒートで理性なんてないはずで、いくら頑張っても自分ではコントロールできないのだ。突然恐怖が襲ったら、と心配しないわけがなかった。
美幸に後で聞いても大丈夫だったと嘘を吐くかもしれないという不安もあったけど、美幸は幸せそうに笑ってその時の事を話してくれたから嘘じゃないって思えたんだ。
俺たちは夫夫になって初めての山をひとつ超えた。
この山が大きいのか小さいのかは今はまだ分からないけど、ふたり一緒ならどんな山だって越えていけると思えた。
俺たちは本物の『番』になったのだから。
-終わり-
「やっぱり白兎は強いな……恰好いい」
「惚れ直した?」
「ああ」
くすくすと笑いあい、見つめ合い、やがて俺は小さく頷いた。
それが合図となって美幸は俺の額にゆっくりと唇を寄せ、様子を窺う。
俺は平気とばかりにへにゃりと笑い、美幸も安心したように笑った。
そしてちゅっちゅっと額に頬に鼻先にと俺の様子を確認しながら唇で優しく触れていく。
その度に身体中に冷たく絡まる鎖が少しずつ解けていくようだった。
『好き』『大好き』『愛してる』
もう充分過ぎる程美幸の事が好きだったはずなのに、まだこの上があるのかと信じられないくらい美幸への愛が溢れ出した。
もう何度目かの触れるだけのキスでじわりじわりと身体の奥に火が灯り、俺の全てが美幸を受け入れる準備を始める。
――――もうすぐヒートに突入するようだ。
「あ……、あぅ……ん」
美幸の大きな手がパジャマの上から俺の身体を優しく撫で、まるで嫌な事全てを拭いさってくれているように感じた。
ゆっくりゆっくりと『最後の嘘』が溶けていく――。
美幸に触れられる事は好き。気持ちいい。痛い事なんてひとつもない。そう身体が覚えていく。
「あ……ん、美幸、好き、愛して、る。もっと触って――」
「白兎、愛してる……」
美幸は決して急ぐ事なくゆっくりとパジャマのボタンを外し、やがて俺の肌が空気に晒された。丁度良かったはずの室温が火照った身体には低く感じて気持ちよかった。
美幸は俺が驚かないようにゆっくりと自分のフェロモンで俺を包み込み、今俺の事を抱いているのが美幸であると意識させてくれた。
温かな手が俺の身体を直接撫で、下へと滑っていく。そのまま俺のモノに触れ、扱かれても嫌悪感はひとつもなかった。ただただ気持ちよくて意識はぐずぐずに溶けだし――、すぐにイってしまった。
はぁはぁと荒い呼吸に胸が上下する。
「うまくイケたな」
褒められた事が嬉しくて、へにゃへにゃと笑った。この時の俺は難しい事を考える事はできなくなっていて、『好き』『嫌い』『嬉しい』『悲しい』等の単純な感情だけだった。それはまるで子どものようで、とても可愛かったと後で美幸に聞かされた。
俺が出した白濁を纏った指で固く閉ざしたままの秘所に触れられ、ぷるりと震えた。でも、これは怖いのではなくて――期待? だったんだと思う。その証拠に俺は自分で両膝を抱えてしとどに濡れた秘所を美幸に見せつけるようにしたらしい。
それから指で丁寧に解され――美幸のモノを受け入れたわけだけど、本当番になるのならないのって何だったのっていうくらい俺はよがりまくりのイキまくりだったらしい。
ヒートでもない平常時にそんな話を聞くのは恥ずかしくて止めてって思う。だけど、俺が本当に心配していた事は杞憂に終わったようで本当によかった。
番になる為に美幸が俺の項に歯を立てた瞬間少しでも嫌がる素振りを見せてしまいやしないかと怖かったのだ。その時はヒートで理性なんてないはずで、いくら頑張っても自分ではコントロールできないのだ。突然恐怖が襲ったら、と心配しないわけがなかった。
美幸に後で聞いても大丈夫だったと嘘を吐くかもしれないという不安もあったけど、美幸は幸せそうに笑ってその時の事を話してくれたから嘘じゃないって思えたんだ。
俺たちは夫夫になって初めての山をひとつ超えた。
この山が大きいのか小さいのかは今はまだ分からないけど、ふたり一緒ならどんな山だって越えていけると思えた。
俺たちは本物の『番』になったのだから。
-終わり-
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