憲兵野史

みゆみゆ

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第2帖続 東京 昭和12年 天秤の盗難さわぎ

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 なぜか。

 渋川の経歴について語れば、渋川は軍に出仕して教賀歩兵連隊に属していた。士官候補生としてここに入隊して、憲兵に転科するまで、ひとときの満州駐屯をのぞいて10年に互ってここに住んでいたのである。

 だから敦賀は渋川の第2の故郷である。そのうえ、この大黒屋主人は、いわゆる「兵隊爺さん」で北国では名が通っていた。

 陸軍大臣からもいくたびか軍事功労者として表彰されており、渋川たちそのころの若い将校は、ずっとお世話になった大恩人なのである。この大恩人の娘だというのだから驚いた。しかも源さんには子供はいない。老妻と2人で女中を使って旅館を経営しており、もう歳も80歳に近かろうと思った。

 先年その77のお祝いには、渋川たち敦賀で育った将校たちが供金して、この老爺のために金時計を贈って喜寿を祝ってあげたことも思い出された。

 だから渋川はこれは嘘だろうと疑った。

 しかし、同時に疑問も抱いた。

 ――それにしてもどうして源さんの子供などというのだろうか。

 地元の有名人の子供を騙れば、嘘がバレやすい。なのになぜ女はこんなことを書いたのか。あるいは本当であるのか。

 渋川は調書を読むのをやめて、小島憲兵曹長を呼んだ。

「おい小島。この黒柳という女はどんな女かね」 

「かなり生活につかれたような婆さんです」 

 昭和16年の平均寿命は男で46歳。女で49歳。だから40歳を過ぎた女は老婆も甚だしい。

 むしろ源さんの77歳が異常な長生きなのだ。

「福井県の敦賀の生まれで、浅田源次郎の娘だというのはおかしいと思うのだが」 

「どうしてですか」

「源さんに子供はない。さびしい老人夫婦の暮らしだよ。俺は10年近くも教賀にいてこの源さんには、たいへんお世話になっているのだから間違いはないのだ」

「それならばおかしいですね。ここに呼んでみましょうか」 

 黒柳は小島憲兵曹長につれられて、分隊長室に入ってきた。色の浅黒い、生活に疲れたような四十路女だ。

 渋川は早速聞き始める。

「君は敦賀生まれというが、浅田さんには子供がなかったはずだが」

「その通りです。けれど、わたくしの父は浅田源次郎に間違いはありません」 

「ではどうして浅田といわないのだ。黒柳とはどうしたことなのだ」

「黒柳はわたくしの母の姓です。父がまだ若かった頃、わたくしの母との間に生まれたのが、わたしくです」

「源さんにそんな過去があったのか」

「そして父は、今の奥さんと結婚しましたので、わたくしは、わたくしの母の籍に入れたのです」

「それでは君は源さんに会ったことがあるのか」 

「父とは、もう2、3年も会っていませんが、敦賀に戻れば、いつでも父に会います。2、 3年前、わたくしの身が固まらないので父はもう縁を切るといって、若干の手切金をくれました。だから、それからは父のそばには寄りつかないようにしているのです」

「うーむ。そうだったのか」

 これで彼女の素性はわかった。インチキではないらしい。源さんの隠し子であったわけである。

 平成の感覚ならば大騒動となるが、昭和のこの時期ならば特別おかしな話ではない。遡って明治時代は、偉い人間は皆妾を持つのが当たり前であった。

 妾を持つ程の資産がある証左だったし、小料理屋や旅館を持たせてやるのが一種のステータスだった。源さんはそんな明治を生き、当時の感覚を持った明治の人間である。

 だから隠し子がいる事実に渋川はそれほど驚かなかった。

 そればかりか、こうした事実から、渋川はこの女にある種の親近感をおぼえた。何しろあの敬服すべき源さんの子供なのだ。

 「君、この事件には君は直接の関係はないのではないか。だから、あったことはすべて素直にはっきりいった方が良いよ。それを妙に隠し立てをすると共犯だと疑われることになりかねない。そんなことになったら教貿のお父さんにも申し訳なかろう」

 これだけいうと、渋川は彼女を引き下げた。それからの小島憲兵曹長の取り調べも順調に進み女はまもなく、ありのままを自供した。

 以下の通りでる。
 
 夫を亡くしてからは、わたくしにはさびしい毎日でした。病気ではありません。支那での戦傷が元です。これもお国へのご奉公とあきらめておりましたが、そこで間もなく大川と出会ったのです。

 しかしその日々も長くはありませんでした。彼にも召集令状が参ったのです。彼が入隊してからは、わたくしは覚悟を決めておりましたが、戦争ということになると、もう生きては帰っては来るまいと思いました。

 もともと彼とは妙な縁で結ばれたましたがが、年も違うのでいずれはこうした悲嘆は味わわなければならぬと思っておりましたが、まさか亡き夫と同じような別れになろうとはと悲観に暮れております。

 しかし、これも亡き夫の引き合わせと、大事なものを扱うように守ってきたのです。面会日などでは、手弁当で参りますと、彼はたいそう喜んでおりました。しかし面会所といっても町の空地に天幕が張ってあるだけ。それに他の兵隊さんたちも往来しているので、しんみりした話もできませんでした。

 あとあとのことを相談しても、彼は、自分は絶対に帰って来るから心配せずに2、3年辛抱すれば良い、 というだけで頼りになりません。

 こんなときのある日、彼は傘をさして帰って来ました。兵隊さんが傘をさしているのでおかしいなとわたくしが言いますと、彼は、ちょっと嫌な顔をしましたが、トントン二階へ上がってしまいました。

 階下には近頃来てくれたお手伝いさんがおりました。身体は弱いが、こまめによく働いてくれるもので、助かっております。

 小一時間もたってから、彼はそろそろゆっくり階段を下りてきました。

 それからわたくしはお手伝いさんの容易してくれた簡単な食事を出しましたが、彼は常日頃に似合わず、むっ……として箸を手にしません。しかも兵隊着のままです。浴衣に着かえてくつろいだらといっても、彼は、もうすぐ帰らなくてはならんと言って落ち着きがありませんでした。 

 そのうち彼は、ちょっと、と言ってわたくしに2階へ上がることを求めました。わたくしは彼のあとについて6畳の間に入りました。彼は座を改めて、実は姉さん(わたくしのことですが)のあとあとのことを心配していたが、自分の今の力ではどうにもならない。

 これはあるところから手に入れたものだが、すぐ使ってもらっては困る。姉さんが自分のおらぬ間、ほんとに困ったことができたら、これを処分して使って下さい。これが自分の餞別ですと言った。

 わたくしには何のことかわからなかったいうより、こんなにまでわたくしを思っていてくれたかと思うと、泣いてしまい、わたくしはいつのまにか彼に抱き合っていました。

 わたくしは彼が餞別だという、古いハンカチに包んだものを手に取りました。ドッシリした重さのものでした。しっかり結われた結び目を解こうとしますと、彼はやにわに止めました。

 わたくしは、また自然に涙が出てきて、彼の心の美しさと、彼がいとしくなりました。

「いまあけてはいけない」と彼は厳しく言いました。

「とにかくいただいておくわ」と、わたくしは言って、押入れの中にしまい込みました。

 彼は言います。もうこれで会えないだろう。元気に暮らしてくれ。決して心配するな。そう念を押し押して、あの重たい軍靴を引きずるようにして出ていきました。

 わたくしはさびしさのあまり、彼の「におい」でもかこうかと思い、 あのハンカチ包みを持ち出しました。そしてその結び目を丁寧に解いてみたところ、ガチャンと金属音を立てて中が崩れました。

 金銀で一杯ではありませんか。あの人はどうしてこんなものを手に入れたのだろうか。いま宿泊している借宿が子爵様のご自宅で、つまりは華族様で、たいへんなお金持ちだといっていたのを思うと、盗み出してきたのではなかろうか。とんだものを持ち込んできて、おそるおそる、またもとどおり包んで押入れの中にしまい込んだのです。

 すっかり考え込んだわたくしは、わたくしにも疑いがかかってくるかも知れないと思いました。いずれは騒ぎが起こって、わたくしの家に憲兵さんなり警察の方が来る。そう思うと寝付けない夜を過ごしました。



 間もなく天秤の皿の部分が見付かった。大川が帰り道に捨てたものと思われた。

「犯人は疑いもなく大川二等兵ですね」

「間違いなかろう」と渋川は、渋い顔を作る。「それにしても悲しい話だ。愛のある話だ。だがどうにもならぬ」

 それから渋川は子爵を呼んで事の経過を説明した。この潰された盗品、すなわち両手に一杯もある金銀貨をお返しした。もちろん仮還付 の形である。

 ずっとあとになって子爵邸では、元通り復元したようであるが。

「さて、犯人はわかったが、この処置はどうしたものか」

 渋川は頭をひねった。

 乙倉も難しそうな顔をしている。

「そうですね。大川はすでに征途にありますが……。いまさらにこれを呼び戻すわけにもゆきません」

 その行先は動員を担当した留守部隊でもはっきりわからないから、すぐには判明しない。しかし1人残っていた兵隊から原隊と行き先とを聞き出してあるから、正規の手順を踏み、時間をかければ、大川のいる師団から連隊から全てが分かる。

 乙倉はひとつの提案をした。

「いきおい、事件を第一線の派遣憲兵に移管するというのはどうでしょう。大川をまた東京にまで呼び寄せては手間がかかる。それに今や大川は兵隊です。国民の歓呼に送られて出征したのです。今さら窃盗という忌まわしい汚名で内地に送還され、刑務所暮らしをすることは、 限りなく恥ずかしいことではありませんか」

 渋川はキッと乙倉を見た。詰問する顔つきではない。

「お前もそう思うか」

「分隊長殿も同様ですか」

「そう思う。あの黒柳という女にしても、大川は他日必ず帰って来ると信じているようだが、心のうちでは、すでに生還を期していないのではなかろうか。もちろんそれは大川も同じだった。だからこそ大川は、悪事を働いても、この愛人のために何かやろうと思ったのだ」

 いや、もっと突き詰めて言えば、このような悪事など悪事ではなかろう。今、征途につこうとして、ただ愛する彼女に何か生活の資を与えておいてやりたい。この念慮で一杯であったのであろう。

「大川が、万一、戦死しても靖国の神として帰国できる。彼が名誉の凱旋をしてくれれば。あの女にもこのうえない喜びだろう」

「そう、でしょうか」

「そうだとも」

 渋川は断言したが、乙倉は不服そうである。夫を亡くし、今はまた大川を失くそうとしている。

 窃盗犯であっても女にとって大川はかけがえのない人間であった。それなのに死んで帰ってくれてありがとうとなるだろうか。

 渋川は続ける。 

「これがもし刑務所に護送されるとなると、本来ならば靖国に祀られる身でありながら、戦死以上の悲しみがある。はなはだ肩身の狭い思いをするぞ」

「ではどうしますか」

「もちろんこのまま手をこまねいている訳ではない。ちょっと出掛けて来る」

「どちらへ」

「もちろん留守師団の東京の司令部だ」



 留守隊長はすでに憲兵の通報でこの事件が一応かたづいたことを知っていた。そして、当方の兵隊がまことに申しわけないことをしたので、子爵邸には自らお詫びに上がったとも言っていた。

「そうですか」と渋川は安堵する。

 留守隊長が常識ある人間で良かったと思った。悪い人間になると、送り出してしまったのだからと知らぬ顔をする者さえいる。つまり出征した兵隊のことなど、現地の部隊が処理せよというのだ。

 そんな理屈の通じぬ人間でなくて良かったと渋川は思う。

「それで、憲兵少佐さん。どういう事件だったのですか」

「それはですね」

 渋川は隊長に話してみた。

 留守隊長はその話を黙って聞いていた。

「憲兵少佐さんのお考えはどんなですか」

「はい。この処置は、わたしのところから第一線憲兵に情報を移送すれば事は終わります。現地の憲兵が彼を取り調べ、逮捕をするでしょう」

「そうですか……」

 留守隊長は残念そうである。たとえ犯罪人といえどもかつて自分の部隊にいた兵隊である。顔や名前を知らなくとも、そういった兵隊をかばいたくなるのが親たる上官の偽らざる感情なのだ。

「ですが」と渋川は言う。「そうやって彼を杓子定規に犯罪人とすることは簡単です。しかしそれよりも、現地の部隊にも当人にも事件の発覚を知らさないでおいて、名誉の戦死を遂げさせるというのはどうでしょうか」

 そう言ったとき、留守隊長の顔がパッと明るくなった。軍人であるから、戦争となればいつか死ぬ。それは武士の本分であり、靖国に祀られる道である。

 捕虜となるより玉と砕けて華と散る。それは美徳であり、軍人にとってはこの上ない名誉である。渋川も留守隊長も同意見であるらしい。

「憲兵少佐さん。ご配慮に感謝いたします。その大川という兵にとっても、銃後の家族にとっても、それは名誉となりましょう」

「ご理解いただけて幸いです」

「とんでもない。こちらこそ。本当に感謝の言葉もありません。さっそく手配いたします」

 留守隊長は膝を打って、渋川の申し出を受け入れた。

 渋川は爾後の処理を任せることにした。恐らくあの留守隊長は大川の所属する師団に連絡を取り、彼の所属する連隊なり中隊なりを最も戦火の激しい戦場に投入するであろう。そして彼は死ぬに違いない。死んで神となるのだ。



 それから、黒柳はしばしば憲兵隊に出入りするようになった。琵琶師というので、会食のあったときなど、黒柳を呼んで一席吟じさせ、僅かながらでも謝礼を差し上げることにしていた。

 渋川のところにもよく話しにきた。彼女が源さんの娘と知っては、渋川には放っておけない。何かと気を使ってあげたことは事実である。

 生活に困っているといえば、渋川は源さんにこっそり連絡を取り、わずかでも送金してもらうよう伝えたこともあった。

 しかし、渋川は彼女が何によって日々の生活を支えているのか、そういった家庭事情には一切触れることはなかった。

 そうしているうちに昭和12年も暮れて昭和13年を迎えた。



 渋川は思い出したように、かつてのこの事件の処置を関係者に聞いてみた。すでに先年12月初め、柳川兵団配属の憲兵隊長宛てに、書類は送ったということだった。

「ここの憲兵分隊にはその書類は届いておりませんよ。おかしいじゃないですか」

「乙倉。それはそうだ。事件の処理は全部あの留守隊長にお願いしたのだ。従って要請しないまでも、爾後のことは現地で進められる。東京ではもうやることはないのだ」

「そういうものですか。しかし最近あの黒柳は来ませんねえ」

「何かあったのかな」

 そんな会話をしていた2月の末頃、渋川の下へ久し振りに黒柳の訪問があった。いささか元気のない足取りで、 憲兵隊長室に入って来た
彼女は、渋川の進める椅子にかけようともしなかった。

 そして深々と頭を下げる。

「色々と、あのときはお世話になりましたが、大川はとうとう戦死しました。昨日実家の方に戦死の公報が入ったそうで、夕べ遅くに使いの者が知らせてくれました。生前の大川に代わって厚く御礼申し上げます」

 黒柳はこう挨拶した。

「そうか、とうとう戦死したか」と渋川は言った。

 瞬間、渋川は暗然となったが、優しくこう言った。

「でも、戦場では彼は見事な働きをしたのだろう。これで彼も晴れて靖国の神様となった。何か戦死の状況について、詳しい話はなかったかね」

「そんな話は何もありませんでした。それよりも、わたくしはこれからどうして暮らして行こうかと、昨夜からそればかりを考え続けています。わたくしは彼だけはどんなことをしても、きっと帰って来てくれるものと信じていましたので。……ああ、帰って来てほしかった」

 彼女の声はうるんで涙にくれてしまった。

「さあ、泣くよりも彼のためにその冥福を祈ってやれ。彼はもう靖国の神様のだ」と言って、渋川は彼女を慰めるつもりで、言った。「だが考えてみたまえ。彼は生きていれば監獄ゆきだ。それに好意を受けた宿舎主の物を盗んだとあっては、動機のいかんを問わず情状は重い。縄日の恥を受けて内地で神様と仰がれる方が、どれだけ日本軍人として本望なことか。今だから言うが、実はあの事件の処理には、わたしも頭を痛めたのだ。電報で現地に書類を送って、そこの軍法会議で処置すべきかをめぐらしたのだが、わたしとしては彼を犯罪人とするのにしのびなかったので、留守部隊長から彼の部隊長に、第一線で華々しい死に場所を与えて欲しいと願ったのだ。彼が立派に戦死したというのなら、彼はきっと、天秤のことが発覚したとは露知らず、君のために死んでいっただろう」

 渋川は善意でそう言った。

 すると黒柳は……。彼女は厳しい顔になって、言うのだった。

「隊長さん。わたくしはあの人に生きて帰って来てほしかった。たとえ、かたわになろうと、生きていて欲しかった。死んでは語りかけてもくれません。隊長さん。あなたは情け知らずのことをしてくれました。本当に……!」

 彼女は、身体をくずして床の上に横たえるように膝を崩した。

 そこに至ってようやく渋川はハッとした。

 ――そうだったか、俺は間違っていた……。

 渋川は一瞬、わが心に強い鞭を受けたように感じた。いつわりのない素朴な男女の愛情。これが2人の間にあった。これが肉身の愛というべきか。

 渋川はそれを悟って愕然とした。良かれと思い靖国の神を望んだが、そんなことは黒柳は……、女は露程も望んでいなかった。

 やがて黒柳は涙を拭きながら部屋から飛び出して行き、ふたたび憲兵分隊に姿を見せなかった。
 
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