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58 俺の新しい従魔はスライムです

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「1度おろした方がいい?」
「ううん……このままでも契約できるよ」
「そうか」

という訳で
このスライムとの従魔契約をすることにします。

「契約のための魔法陣展開」

スライムが言うと
俺の周りに魔法陣が展開される。

「僕はお兄ちゃんと従魔契約して仲良くなりたい」
「俺もこのスライムと仲良くなりたい」

(新しい従魔との契約をする我が君……なんて麗しいのだ……流石は我が君)

魔法陣展開が収まる。
どうやら従魔契約が完了したようだ。
「我が君……従魔契約をしたのでこのスライムにも名前をつけましょう」
「そうだな…………ユーミルというのはどうかな」
「僕それ!気に入った!僕今日からユーミル!よろしくね!お兄ちゃん」
((あー、なんて可愛いんだろぅ))
と2人は思っていた。

「お兄ちゃんはなんて名前なの?」
「俺?『』だよ」
「そうなんだ!ならお兄ちゃんもいいけど……『嫁ちゃん』って呼んでいい?」
ぴしっ
今の音にメセタも焦る。
「ちょいまち……『嫁ちゃん』ってなに?」
「お兄ちゃんの事だよ」

にこにこしながら俺はハリセンをぽんぽんさせてユーミルに
「なんで嫁ちゃんなのかな?」
と迫る。
「僕の嫁ちゃんってアピールしたいから」
(我慢、我慢)
「そ、そうか……(ま、いっか)」
(なんとか我が君……治まったみたいですねハラハラしました)

気を取り直し歩いていく。
「そういや従魔を例えば街の冒険者とかが居るとしようそれらが攻撃とかしてきた場合どうなるんだ?」
メセタが答えてくれた。
「そんなことをしたらその相手は冒険者ギルドのギルド証明証を自動剥奪されてしまいます。これは商人ギルドでもまた然りです」
(だとしたらそれをやる人間はただの馬鹿ってことになる訳ね)

「商人ギルドでも魔獣などを従魔にしている人を貶したり、罵倒なんぞ浴びせたらそれはそれはギルド証明証の自動剥奪だけでなく衛兵に逮捕されてしまいます。これはどのギルドに所属している者も対象です」
ということは、この世界では従魔契約と契約者はかなり優遇されている立場という事になるな。
これは人間関係も上手くコントロール出来れば友好的な関係を築くことが出来るということだな。
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