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第百三十九話:勇者の苦悩とコンビニの新商品
しおりを挟むある日の夕方、いつも静かな異世界コンビニ「ワンダー」に突如として異変が起きた。入り口に金色のオーラをまとった人物が立っている。その人物こそ、この世界の救世主、勇者エルドリックだった。店内はざわめき、常連の魔物たちが「え、今日は勇者の来店?珍しいな」とひそひそ声を交わす。
しかし、エルドリックの顔は深刻そのもの。「すまない、店長。魔王を倒しに行く途中なんだが…どうしても力が出ないんだ」
店長は眉をひそめつつも、レジ下から新商品を取り出した。「ちょうどいいタイミングだ、勇者様。これが噂の『スーパースター・ドリンク』です。これを飲めば、疲労なんて一発で吹き飛ぶ!」
勇者はその名に惹かれ、真剣な眼差しで店長を見つめた。「それは本当か?副作用はないだろうな?」
「もちろん、効果は抜群です。ただし飲みすぎると、次の日筋肉痛で動けなくなりますが…」
勇者は一瞬ためらったが、使命を思い出し、思い切ってドリンクを一気飲みした。その瞬間、店内にまばゆい光が広がり、勇者の体からはオーラがさらに強くなり、あたりの棚の商品が揺れるほどだった。
「これだ!力がみなぎる!」と叫ぶ勇者を見て、店内の魔物たちは驚愕。「おい、これ俺らの命が危ないんじゃないか?」と小声でささやく。
しかし次の瞬間、勇者は突然手をついて床に倒れ込んだ。「店長、ちょっと聞いてくれ…飲んだはいいが、気持ちが盛り上がりすぎて…戦う気力が逆に萎えてきた…」
店長は苦笑しながら肩をすくめ、「どうやらエナジーの使いすぎで気持ちが高まりすぎたようですね。次は半分にして飲むことをお勧めしますよ」と言った。
勇者エルドリックは苦笑いを浮かべながら、再び立ち上がった。「次回はもう少し慎重にいくよ、店長…ではまた!」
勇者が去ったあと、常連の魔物がぽつりとつぶやいた。「あれ、俺たち、勇者を応援するために来てたんだっけ?」
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