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66 リクセルと天ぷらと刺身について
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「グラウディウス少し聞きたいことあるけど」
「なんです?アキト様」
「昨日のエルメゾ殿ってどこの国を統治してるんだ?」
「あー、エルメゾ殿はこの国ラリアンの国王ですね」
「え!?この国の国王様なの!?エルメゾ殿って」
「そうですよ……言ってませんでしたか?」
「聞いてないよ」
そして、食堂に向かう。
『本日の朝ごはんメニュー』
『白身魚のフライ』
『アルカルプと野菜、海藻のサラダ(シーザードレッシング)』
『納豆』
『豆腐』
『ワカメのお味噌汁』
(し、シーザードレッシング!?説明お願い!)
『はい、シーザードレッシングはマスタードシードオイルをベースにマヨネーズを加えて酸味を強めにしたものです』
(マスタードシードオイル?マヨネーズ?それも説明した方がいいかもね)
『はい、ではまずマスタードシードオイルについてです。マスタードシードオイルはマスタードの種子から抽出した油のことを言います。それだけではドレッシングには出来ませんのでそれにマヨネーズを加えるのです。』
『マヨネーズの作り方は卵黄に塩コショウとレモン汁を入れよく混ぜます。その中に油を入れて泡立てないようにします。』
(レモン汁?)
『酢酸が手に入らない場合にのみレモン汁を使います。ラリアン国では酢酸は手に入りにくいのでレモン汁を使うようです。』
(なるほど)
「朝食食べよう。いただきます」
『はーい、召し上がれ』
僕は早速食べる。
美味しい!これは、醤油があればなお良いんだけど……生姜と大根の摩り下ろしたのも合うと思う。
「あ、アキト殿」
「バティオスさんおはようございます」
「こちらをどうぞ」
醤油と生姜と大根の摩り下ろしを持ってきた。
「え!?醤油に生姜と大根と摩り下ろし!!?」
「あ、ありがとうございま…………う、美味しい!」
「これは美味しいです。ありがとうございます!これで天ぷらや刺身に生姜の摩り下ろしとかが使えます」
すると、横から声が聞こえてきた。
「俺もその料理に興味がある」
(え?)
「あ、すまない口を挟んでしまって俺は『リクセル』いう
いまお主の言った『天ぷら』と『刺身』に興味がある」
するとグラウディウスが答える。
「俺は、アキト様の側近を務めている『グラウディウス・アモン・バティン』と言います」
(え?グラウディウスってアモン・バティンって名前だったんだ)
「ほう、ん?魔族で魔王軍で人間の側近??偽物?」
「俺は現在は魔王軍ではなくこのアキト様。アキト・オミンクレイ様に仕える者。魔界七将のグラウディウスです」
「ほ、本物だ!失礼しました!!」
と、謝る。
「大丈夫だよ気にしないから」
「あ、ああ……」
「ところで、『テンプラ』ってなんです?」
「それは俺も知りたい」
(ん?この世界にはまだ無いのか……いやこの間食べたじゃないか……僕も試食会で作って出したし)
「バティオス殿がこの前夕食に出してくれたろ」
「覚えてくれていたのですね」
「バティオスが……あ!あの小麦粉で揚げた野菜などですか」
「そうだよ……それと前に行った試食会で天ぷら作ったじゃないか」
「あ!あの時のサクサクした食感の食べ物」
「そうそう」
「俺も食べたい!」
リクセルが言う。
(これはどっかで作る流れ)
「それと刺身とは?」
「あ、それはまだ作ったこと無かったね。生の魚を捌いて作る食べ物だよ」
「生の魚を食べるんですか!?」
これにはバティオス殿もリクセルもグラウディウスも驚く。
「そんなに変かな?僕の生まれ育った場所ではごく普通に食べていたよ。
まあ、1部の魚は足が早いから陸上げしたらすぐに捌かないと刺身に出来ない魚もあるんだよ。鯵(鯵はまだ鯖よりは遅いからすぐでなくても大丈夫だけど)とか鯖がそれだね。」
すると、グラウディウスが質問する。
「その……陸上げというのは?」
「ん?ああ、そのままの意味で海で漁船とかいるじゃん網を沈めて引き上げした時に網に入った魚のこと」
「なるほど……それでアキト様の住んでいた場所の食文化はとても興味深くまた美味しそうな匂いが妄想するので今度作ってもらえませんか?」
グラウディウスが懇願する目で言う。
僕はうなずく。
「もちろん匂いが妄想って凄いね」
「すみませんが試食会はこの間ありましたけど
まさかアキト殿も参加していたのですか?」
「うん。ラウディさんのところでやっていたよ」
「あ、やってましたね。あれは美味しかった。たしか生姜天ぷらと魚のすり身使った『揚げかまぼこ』とか『生姜揚げかまぼこ』とかありましたね」
「生姜売りのラウディ殿のところにいたのです!?」
バティオス殿が驚く。
これにはリクセルも驚く。
「あれ行きたかったんだけど俺はちょうど冒険者の店でのクエストやってて行けなかったんだよな」
と、リクセルが言う。
「そうだったんですね」
と、会話をしていると
いつの間にか食べ終わっていた。
「美味かった。」
リクセルが
「あとでお主の部屋に行ってもいいか?」
(あーなんか面倒くさい予感)
「いいけど……なんの用事で??」
「いや、話してみたいだけだ」
とだけ言って食堂を出て行った。
「グラウディウス少し聞きたいことあるけど」
「なんです?アキト様」
「昨日のエルメゾ殿ってどこの国を統治してるんだ?」
「あー、エルメゾ殿はこの国ラリアンの国王ですね」
「え!?この国の国王様なの!?エルメゾ殿って」
「そうですよ……言ってませんでしたか?」
「聞いてないよ」
そして、食堂に向かう。
『本日の朝ごはんメニュー』
『白身魚のフライ』
『アルカルプと野菜、海藻のサラダ(シーザードレッシング)』
『納豆』
『豆腐』
『ワカメのお味噌汁』
(し、シーザードレッシング!?説明お願い!)
『はい、シーザードレッシングはマスタードシードオイルをベースにマヨネーズを加えて酸味を強めにしたものです』
(マスタードシードオイル?マヨネーズ?それも説明した方がいいかもね)
『はい、ではまずマスタードシードオイルについてです。マスタードシードオイルはマスタードの種子から抽出した油のことを言います。それだけではドレッシングには出来ませんのでそれにマヨネーズを加えるのです。』
『マヨネーズの作り方は卵黄に塩コショウとレモン汁を入れよく混ぜます。その中に油を入れて泡立てないようにします。』
(レモン汁?)
『酢酸が手に入らない場合にのみレモン汁を使います。ラリアン国では酢酸は手に入りにくいのでレモン汁を使うようです。』
(なるほど)
「朝食食べよう。いただきます」
『はーい、召し上がれ』
僕は早速食べる。
美味しい!これは、醤油があればなお良いんだけど……生姜と大根の摩り下ろしたのも合うと思う。
「あ、アキト殿」
「バティオスさんおはようございます」
「こちらをどうぞ」
醤油と生姜と大根の摩り下ろしを持ってきた。
「え!?醤油に生姜と大根と摩り下ろし!!?」
「あ、ありがとうございま…………う、美味しい!」
「これは美味しいです。ありがとうございます!これで天ぷらや刺身に生姜の摩り下ろしとかが使えます」
すると、横から声が聞こえてきた。
「俺もその料理に興味がある」
(え?)
「あ、すまない口を挟んでしまって俺は『リクセル』いう
いまお主の言った『天ぷら』と『刺身』に興味がある」
するとグラウディウスが答える。
「俺は、アキト様の側近を務めている『グラウディウス・アモン・バティン』と言います」
(え?グラウディウスってアモン・バティンって名前だったんだ)
「ほう、ん?魔族で魔王軍で人間の側近??偽物?」
「俺は現在は魔王軍ではなくこのアキト様。アキト・オミンクレイ様に仕える者。魔界七将のグラウディウスです」
「ほ、本物だ!失礼しました!!」
と、謝る。
「大丈夫だよ気にしないから」
「あ、ああ……」
「ところで、『テンプラ』ってなんです?」
「それは俺も知りたい」
(ん?この世界にはまだ無いのか……いやこの間食べたじゃないか……僕も試食会で作って出したし)
「バティオス殿がこの前夕食に出してくれたろ」
「覚えてくれていたのですね」
「バティオスが……あ!あの小麦粉で揚げた野菜などですか」
「そうだよ……それと前に行った試食会で天ぷら作ったじゃないか」
「あ!あの時のサクサクした食感の食べ物」
「そうそう」
「俺も食べたい!」
リクセルが言う。
(これはどっかで作る流れ)
「それと刺身とは?」
「あ、それはまだ作ったこと無かったね。生の魚を捌いて作る食べ物だよ」
「生の魚を食べるんですか!?」
これにはバティオス殿もリクセルもグラウディウスも驚く。
「そんなに変かな?僕の生まれ育った場所ではごく普通に食べていたよ。
まあ、1部の魚は足が早いから陸上げしたらすぐに捌かないと刺身に出来ない魚もあるんだよ。鯵(鯵はまだ鯖よりは遅いからすぐでなくても大丈夫だけど)とか鯖がそれだね。」
すると、グラウディウスが質問する。
「その……陸上げというのは?」
「ん?ああ、そのままの意味で海で漁船とかいるじゃん網を沈めて引き上げした時に網に入った魚のこと」
「なるほど……それでアキト様の住んでいた場所の食文化はとても興味深くまた美味しそうな匂いが妄想するので今度作ってもらえませんか?」
グラウディウスが懇願する目で言う。
僕はうなずく。
「もちろん匂いが妄想って凄いね」
「すみませんが試食会はこの間ありましたけど
まさかアキト殿も参加していたのですか?」
「うん。ラウディさんのところでやっていたよ」
「あ、やってましたね。あれは美味しかった。たしか生姜天ぷらと魚のすり身使った『揚げかまぼこ』とか『生姜揚げかまぼこ』とかありましたね」
「生姜売りのラウディ殿のところにいたのです!?」
バティオス殿が驚く。
これにはリクセルも驚く。
「あれ行きたかったんだけど俺はちょうど冒険者の店でのクエストやってて行けなかったんだよな」
と、リクセルが言う。
「そうだったんですね」
と、会話をしていると
いつの間にか食べ終わっていた。
「美味かった。」
リクセルが
「あとでお主の部屋に行ってもいいか?」
(あーなんか面倒くさい予感)
「いいけど……なんの用事で??」
「いや、話してみたいだけだ」
とだけ言って食堂を出て行った。
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