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僕と君は想ってる
僕と君は想ってる
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パタパタパタ
履き慣れたシューズと共に一歩ずつ階段を登る。窓の外に耳を傾けると野球部のバットの心地よい音や吹奏楽部の演奏の音が聞こえる。
ギギギ
古びた扉を開ける。そこは屋上だ。
僕は屋上に出て思い出す。これまでのことを
ギギギ
扉を開ける音が聞こえた。
「みっくんこんなところでなにをしているの?」
「美琴こそどうして?」
手術は無事成功した。
「探検です。結局あの日やりそこねたので。」
「そうか。・・・あのさ美琴。」
「何ですか。」
「僕は君は想ってる。」
僕は人を好きになったことがないから、カッコいい告白なんて出来ない。
「君をずっと想ってた。」
「・・・。」
恥ずかしい。
「みっくん。それだと漢字書かないと分からないよ。」
「それもそうだった。」
しまったー。
「だからストレートです。未琴。わたしと付き合ってください。」
「先に言われちゃった。」
やっぱり僕は弱いな。
「はい。」
二人の無言の時間が続く。今はそれも心地よい。
「帰るか。」
「はい。」
出会った頃は後ろを歩いていた。
でも、今は僕は彼女の隣で歩く。
履き慣れたシューズと共に一歩ずつ階段を登る。窓の外に耳を傾けると野球部のバットの心地よい音や吹奏楽部の演奏の音が聞こえる。
ギギギ
古びた扉を開ける。そこは屋上だ。
僕は屋上に出て思い出す。これまでのことを
ギギギ
扉を開ける音が聞こえた。
「みっくんこんなところでなにをしているの?」
「美琴こそどうして?」
手術は無事成功した。
「探検です。結局あの日やりそこねたので。」
「そうか。・・・あのさ美琴。」
「何ですか。」
「僕は君は想ってる。」
僕は人を好きになったことがないから、カッコいい告白なんて出来ない。
「君をずっと想ってた。」
「・・・。」
恥ずかしい。
「みっくん。それだと漢字書かないと分からないよ。」
「それもそうだった。」
しまったー。
「だからストレートです。未琴。わたしと付き合ってください。」
「先に言われちゃった。」
やっぱり僕は弱いな。
「はい。」
二人の無言の時間が続く。今はそれも心地よい。
「帰るか。」
「はい。」
出会った頃は後ろを歩いていた。
でも、今は僕は彼女の隣で歩く。
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