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憧れの人と付き合うか、愛ってなに??好きって難しいね、僕の隣には君がいる。離れていても大好きな人。
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2022年5月9日土曜部
5時間目のチャイムがなり、
終礼が終わると僕のクラスである3年1組までわざわざ佐藤仁がやってきて僕の隣の席にたち、
僕の隣に座る女子の美園アズサの耳元で小さく囁いた、
「美園くん、ちょっとそこの席座らしてもらってもいいかな?」
「は、はい、佐藤様どうぞ!」
美園は、顔を真っ赤にして緊張して立ち上がり、仁に席をゆずった。
1組の他の女子が仁の方を見て何か興奮した面持ちで話をしている。
仁は女子からどうやら相当人気があるらしい。
そんなことお構いなしに、仁は僕に顔を近づけてきた、
仁のシトラスの香のような息が僕の鼻にかかった。
「仁くん相変わらずズゴイ人気だね」
仁は少し考えてから、小さな声で言った、
「人気?僕の周りは敵だらけだよ。人はね、相手がどんなに完璧でも、
その気になれば攻撃で来ちゃうもんなんだよ。それこそ足のサイズや、
耳の形だって悪く言おうと思えばいくらでも悪く言える。
だからもう人がなんて言おうと自分が正しいと思うことを
好きなことやることにしたんだ」
「へえ」
「だから、コージくん、今から君に大事なおはなしがあるんだけど、
今からちょっと付き合ってくんない?」
「いいけど、今からおんなじ部活の練習だよ。ロッカーで話せばいいじゃん」
「ロッカーじゃ気分が盛り上がらないから」
僕は仁に制服の裾を引っ張られたまま、
屋外プールの裏にある、
金属製で編まれたフェンスまでつれて行かれた。
フェンスのすぐ向こうは僕たち西南高校のプールサイドで、
さっき授業が終わったばかりだというのに、
数人が既に水飛沫をあげてコースロープで仕切られた25メートルプールで練習をしている。
仁はフェンスを背中に立つ僕のすぐ前に立ち、
僕の横に右手をついて耳元に話しかけた。
「今日の練習は、なんと東高の水泳部員といっしょだよ」
「俺、別に東高に興味ないけど」
仁は、微笑みながら、フェンス越しにプールの方をみた。
「じゃあ、僕になら興味ある?」
「やだ」
「冗談だよ」
仁は微笑みながら僕の右手を捻じ上げた。
仁は小学校の時格闘技を習っていたらしくて、
関節技の心得もある。仁は小学校時代、ひどいいじめに遭っていて、
そのために格闘技を習い、他人に本心を見せないようになった。
体を鍛えて心を隠して、
いつも周りが怯むくらい強く優しい笑顔の波動を出ている。
仁がいつも笑っているのは、他人から身を守ためのよろいだ。
「いててて、痛いって、仁くん」
僕は顔をしかめる。
「コージくんは好きな人いないの?」
仁は、にっこり微笑んで僕の手を右手をしっかり握った。
どこまで本気か追い測れないところが仁の怖いところだ。
「いるよ。小学校の時、スイミング一緒だった女の子」
こんなこと言うと、ロマンチストだの、ナルシストだの言われるけれど、
本当のことだ。
僕はもう顔も名前も覚えていない小学生の頃好きだった女の子が今でも好きなのだ、
だから高校生になっても僕の好きの領域には彼女以外誰もどうしても入れることができない。
「たとえばさ、僕が砂漠を何日も旅してるとするでしょ、
で、水が底をついて喉がからからで死にそうな時、
すれ違った見ず知らずの女の子がコップにいっぱいの水をくれるとするでしょ」
「うん?」
「僕はそういう女の子と無条件に付き合っちゃう。
コップいっぱいの水に報いるために。こんなのおかしいかな?」
「おかしかないよ、君の方がちゃんと真っ当だよ」
「ありがとう、んで、
その今付き合ってる女の子が君の隣の席にいる美園アズサちゃんなの」
「え、そんなんだ!」
初めて聞いた。確かに美園アズサは可愛いけれど、
地味で真面目でコツコツ頑張るタイプで、
自由奔放で、開放的な仁とは少しタイプが違う気がした。
「美園さんのこと好きなんだ」
「いや、それほど好きじゃないかもしれない、でも大切にしたいと思っている」
「どゆこと?」
「一番好きなのはコージくんだよ、その次は・・」
仁はいつもの本気とも冗談ともつかないことをいった。
きっと仁の言うことの方が真っ当なんだろう。
馬鹿みたいだけれど
僕は、ずっと好きだった人が一番大切だし、
それ以外の人とと付き合うのは想像ができない。
二つの違うけれど一対の素粒子が、
宇宙のどこにいても同じように共鳴し合うように
僕は一番大好きな相手と、どんな遺距離が離れていても、
今でも繋がっていると信じていたい。
5時間目のチャイムがなり、
終礼が終わると僕のクラスである3年1組までわざわざ佐藤仁がやってきて僕の隣の席にたち、
僕の隣に座る女子の美園アズサの耳元で小さく囁いた、
「美園くん、ちょっとそこの席座らしてもらってもいいかな?」
「は、はい、佐藤様どうぞ!」
美園は、顔を真っ赤にして緊張して立ち上がり、仁に席をゆずった。
1組の他の女子が仁の方を見て何か興奮した面持ちで話をしている。
仁は女子からどうやら相当人気があるらしい。
そんなことお構いなしに、仁は僕に顔を近づけてきた、
仁のシトラスの香のような息が僕の鼻にかかった。
「仁くん相変わらずズゴイ人気だね」
仁は少し考えてから、小さな声で言った、
「人気?僕の周りは敵だらけだよ。人はね、相手がどんなに完璧でも、
その気になれば攻撃で来ちゃうもんなんだよ。それこそ足のサイズや、
耳の形だって悪く言おうと思えばいくらでも悪く言える。
だからもう人がなんて言おうと自分が正しいと思うことを
好きなことやることにしたんだ」
「へえ」
「だから、コージくん、今から君に大事なおはなしがあるんだけど、
今からちょっと付き合ってくんない?」
「いいけど、今からおんなじ部活の練習だよ。ロッカーで話せばいいじゃん」
「ロッカーじゃ気分が盛り上がらないから」
僕は仁に制服の裾を引っ張られたまま、
屋外プールの裏にある、
金属製で編まれたフェンスまでつれて行かれた。
フェンスのすぐ向こうは僕たち西南高校のプールサイドで、
さっき授業が終わったばかりだというのに、
数人が既に水飛沫をあげてコースロープで仕切られた25メートルプールで練習をしている。
仁はフェンスを背中に立つ僕のすぐ前に立ち、
僕の横に右手をついて耳元に話しかけた。
「今日の練習は、なんと東高の水泳部員といっしょだよ」
「俺、別に東高に興味ないけど」
仁は、微笑みながら、フェンス越しにプールの方をみた。
「じゃあ、僕になら興味ある?」
「やだ」
「冗談だよ」
仁は微笑みながら僕の右手を捻じ上げた。
仁は小学校の時格闘技を習っていたらしくて、
関節技の心得もある。仁は小学校時代、ひどいいじめに遭っていて、
そのために格闘技を習い、他人に本心を見せないようになった。
体を鍛えて心を隠して、
いつも周りが怯むくらい強く優しい笑顔の波動を出ている。
仁がいつも笑っているのは、他人から身を守ためのよろいだ。
「いててて、痛いって、仁くん」
僕は顔をしかめる。
「コージくんは好きな人いないの?」
仁は、にっこり微笑んで僕の手を右手をしっかり握った。
どこまで本気か追い測れないところが仁の怖いところだ。
「いるよ。小学校の時、スイミング一緒だった女の子」
こんなこと言うと、ロマンチストだの、ナルシストだの言われるけれど、
本当のことだ。
僕はもう顔も名前も覚えていない小学生の頃好きだった女の子が今でも好きなのだ、
だから高校生になっても僕の好きの領域には彼女以外誰もどうしても入れることができない。
「たとえばさ、僕が砂漠を何日も旅してるとするでしょ、
で、水が底をついて喉がからからで死にそうな時、
すれ違った見ず知らずの女の子がコップにいっぱいの水をくれるとするでしょ」
「うん?」
「僕はそういう女の子と無条件に付き合っちゃう。
コップいっぱいの水に報いるために。こんなのおかしいかな?」
「おかしかないよ、君の方がちゃんと真っ当だよ」
「ありがとう、んで、
その今付き合ってる女の子が君の隣の席にいる美園アズサちゃんなの」
「え、そんなんだ!」
初めて聞いた。確かに美園アズサは可愛いけれど、
地味で真面目でコツコツ頑張るタイプで、
自由奔放で、開放的な仁とは少しタイプが違う気がした。
「美園さんのこと好きなんだ」
「いや、それほど好きじゃないかもしれない、でも大切にしたいと思っている」
「どゆこと?」
「一番好きなのはコージくんだよ、その次は・・」
仁はいつもの本気とも冗談ともつかないことをいった。
きっと仁の言うことの方が真っ当なんだろう。
馬鹿みたいだけれど
僕は、ずっと好きだった人が一番大切だし、
それ以外の人とと付き合うのは想像ができない。
二つの違うけれど一対の素粒子が、
宇宙のどこにいても同じように共鳴し合うように
僕は一番大好きな相手と、どんな遺距離が離れていても、
今でも繋がっていると信じていたい。
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