81 / 95
第九章 幸福の足音
80 お披露目式(3)
しおりを挟むノイーズ公爵家の令嬢ビアンカ様の控室に入ると、すぐにソファーに座るように言われた。
ソファーに座った途端に、ビアンカ様が口を開いた。
「時間もないことだし、単刀直入に聞くわ。あなたは、なぜ、ホフマン伯爵家を出たの?」
「え……?」
質問の意味はわかるのに、答えが咄嗟に出てこなかった。
――なぜ、ホフマン伯爵家を出たのか?
答えたいのに、言葉が出て来なくて、どうしようもない。
どうしても口が動かない。
すると、ビアンカ様が、腕を組みながら言った。
「私の調べでは、あなたは、領地の治水工事の費用をホフマン伯爵家に全額負担してもらう代わりに、個人契約でホフマン伯爵家に入ったはずでしょ?
まぁ、表向きにはウェーバー子爵家に籍を置いていたようだけど……。
つまり、幼い時にすでにあなたは、ホフマン伯爵家の人間になっているはず……それをどうして、前ホフマン伯爵が亡くなったタイミングで、あの家を出たの?」
『婚約破棄をしたから』そう言いたかったが、脳裏に、サフィール王子殿下からの提案で『この婚約自体をなかったことにしよう』と言われたことを思い出して、結局私は何も言えなかった。
「……」
ビアンカ様は、冷たい表情で私を見ていた。
質問に答えていない自分に問題があることを忘れて――怖い……とそう思ってしまった。
「ふ~~ん。黙秘か……この私に向かって、いい度胸ね。
……どうしてもわからないのよ。
てっきりあなたが使えないから追い出されたのかと思っていたけ……仕分けの結果を見ると、正直、前ホフマン伯爵以上の手腕だわ。
だとしたら、なぜ、あなたが出て行ったのに、当のホフマン伯爵家は、黙ってそれを受け入れているの?
なぜ、あなたはランゲ侯爵家を後見人につけてまで、あの家を出たの? どうやって、ホフマン伯爵家を黙らせたの? あなたは、何を企んでいるの? ――答えなさい。これは、命令よ」
公爵令嬢ビアンカ様の鋭い氷の刃のような視線に、私は体温を失って行くのを感じた。
早く答えなければ……!
早く……。
全てを話すべきだ。だが、婚約破棄を無かったことにするという言葉が、私の頭を回り言葉が出ない。
「失礼致します。お使い下さい」
「え?」
私の目の前にハンカチが出された。
エイドが、私に優しく微笑みながら言った。
「涙を我慢していては、お話は出来ませんから」
エイドの瞳が『大丈夫』だと、私を勇気づけてくれた。
――そうだ、全てをきちんと話そう。
私は、エイドからハンカチを受け取ると、ビアンカ様を真っすぐに見つめながら言った。
「お話致します。簡単な話です。私が婚約者であるホフマン伯爵子息ハンス殿に、婚約破棄を言い渡されたからです」
すると先程まで、鋭い視線を向けていた、ビアンカ様が驚いた顔をした。
「なんですって? ……婚約破棄?! それ、本気で言ってるの?」
「はい。嘘ではございません」
私は真剣な顔で頷いた。
ビアンカ様は、少し身体を前に乗り出しながら言った。
「……あちらから言い出したですって? こんなに時間をかけて、あなたをここまで育てて、自ら手放したというの????
正気なの? ――Sクラスの主席合格に生徒代表、一級鑑定士の資格を持ち、高位貴族との繋がりも深い、しかも流通管理も完璧な女性を……そこまでにするには、きっとあなたの教育に想像も出来ないほど多額の投資をしていたはず……それを、自らの手で手放したですって?
……信じられないわ。まさか、そんな愚かな家があるだなんて。
あなたが、あの性悪腹黒王子と組んで、何か企んでいると思う方が自然でしょ?」
そこまで言うと、ビアンカ様は、ソファーに深く腰かけて、片手を頭に置いて呆れたように言った。
そんなビアンカ様の姿に、私はエイドに貰ったハンカチを握りしめながら言った。
「私は、生涯……ホフマン伯爵家を出る気は……ありませんでした。……ですが、ホフマン伯爵子息のハンス殿に……別れを告げられてしまいました。
それで、ホフマン伯爵家に居られなくなり……私の家では、宝石を守ることができないため、ランゲ侯爵家でお世話になることになったのです」
ビアンカ様が、探るような視線をで私を見ていた。
私は、胸を張ってビアンカ様を見つめた。
「……嘘……ではなさそうね。
でも……そんな愚かな可能性は考えていなかったわ……。
そう……あなた……婚約者として、ホフマン伯爵家に入ったのね。養子縁組を想定した個人契約ではなかったのね。まぁ、すでに御子息がいるのではあれば、家督はそちらが継ぐことになるし、娘であれば、将来は他に家に行くから、婚約者としての方が自然ではあるわね……。なるほど、納得したわ。
てっきり、あなたが、随分と尽くしてくれていたホフマン伯爵家を平気で裏切るような、悪女かと思っていたのに……。
その婚約破棄した男は、家を潰したいほど憎んでいたのかしら?」
ビアンカ様の言葉を聞いて何も言えなかった。
「……」
「はぁ~でも、随分と女性をバカにした話ね!! その婚約破棄を隠ぺいしたのは、あの性悪腹黒王子でしょ?」
「……あの」
ビアンカ様の言葉に頷いていいものかと考えていると、ビアンカ様が溜息を付いた。
「言わなくていいわ。なるほど、一応、あなたを、面倒な噂から守ったのね。
まぁ、あなたがホフマン伯爵家に入ったのは、幼かったでしょ? そんな時期に他の家に入った子が、まさか婚約者とは誰も思わないわよね……。婚約破棄なんて、女性にとって醜聞でしかないもの。揉み消せるなら、揉み消した方が今度のためね」
ビアンカ様は、納得したように頷いた。
今のビアンカ様は、もう怖いとは思わなかった。
もしかして、私に言えないことがあって、後ろ暗いところがあったから。怖いと感じたのかもしれないと、思えた。
私が、そんなことを考えていると、ビアンカ様が口角を上げながら言った。
「でも……。ふふふ、そんな理由なら私にとっても好都合ね。
ねぇ、お嬢さん。私は次期公爵になる予定なの」
「次期公爵様に……。」
その時のビアンカ様のお顔は、自信を威厳に満ち溢れていて、とても素敵だと思った。
「そう、ずっと反対されて、よりにもよって、ステーア公爵家のハワードと結婚させて、あの男を養子に貰って家督を継がせるなんて、バカな事を言い出すから、頑固なお父様には、少々痛い目に合ってもらったのよ。
そうしたら、ようやく納得してくれたの。
あなたは、今、良くも悪くも、国中の貴族から注目されているわ。いいこと、失態は許さないわ。
能力のない男は、女性が失敗するとすぐに『だから女性は……』って女性を落とそうとするわ。
あなたが失態を犯せば、私まで被害を被る可能性があるの――だから、何かあったら相談しなさい。内容次第では力になるわ」
ビアンカ様の表情が、和らいでとても綺麗だったので、私はつい大きな声を出してしまった。
「どうぞ、ノイーズ様のお力をお貸しください」
「……話をしてみなさい」
「はい」
そして私は、今、私が考えていることをお話したのだった。
☆==☆==
「ふふふ。いいわ。手を貸してあげるわ」
私の話を聞き終わると、ビアンカ様が、妖艶に微笑みながら言った。
「本当ですか?」
「ええ。いつまでもあなたが、弱い立場でいる必要はないわ。それに、あの性悪腹黒王子に、一泡吹かせるのは楽しそうだわ。ふふふ」
断られることも覚悟していたが、ビアンカ様は上機嫌に私に協力することを約束してくださった。
「ありがとうございます」
私が頭を下げると、ビアンカ様がエイドを見上げながら口を開いた。
「そこの彼に繋ぎを任せるわ」
「……」
咄嗟にエイドを見上げると、エイドは普段と変わらない表情でビアンカ様を見ていた。
すると、ビアンカ様が小さく笑いながら言った。
「彼、女性のことをバカにしているって発言した時、顔色を一切変えなかったわ。
大抵の男は、イヤそうな顔をするのよ。
それに、彼の咄嗟に、主を助けた機転と、忠誠心は……嫌いじゃないわ」
「光栄にございます」
エイドが頭を下げると、ビアンカ様は立ち上がろうとして、もう一度視線を私に向けながら言った。
「そうだ、お嬢さん。最後に……忠告させてもらうわ。――仕分けの報酬割合を変えなさい。
これまで、あなたや、あなたのご家族が、平穏に暮らせていたのは、ウェーバー子爵家に資金が流れていなかったからよ。まぁ、元々子爵家だったホフマン伯爵は、その辺りのことは、わかっていたようだったけど……だから始めに大きな金額を投資して、他から見えないように、あなたに教育という形で還元していたんでしょうね……」
「え……?」
そう言われて思い出した。前ホフマン伯爵は、私の学用品や服などの生活用品だけではなく、いつも大量の本をくれた。本はとても高価で私の家では一冊も買うことが難しい。だが前ホフマン伯爵は、惜しみなく、いつでもたくさんの本をくれた。エイドもエマも貴族学院に通わなくても、勉強することが出来たし、読み終わった本を領に送ることで、領の研究が進んでいた。
牛や馬、作物、宝石、もちろん小切手などの金銭は、報酬として申告しなければならないが――本や学用品は申告の対象にならないのだ。
まさかあれが、私へのホフマン伯爵家からの報酬……?
てっきり、私は将来ホフマン伯爵家に入るので、家業のお手伝いという感覚だったのだが、知らない内に報酬を受け取っていたようだ。
きっと、お父様もそれをわかっていたから、ハンスと婚約破棄した時、規定の慰謝料以外を受け取ることを拒んだのかもしれない。
私がこれまでのことを考えていると、ビアンカ様が口を開いた。
「惜しいと思うかもしれないけれど、ランゲ侯爵家に多くの資金を流しなさい。守る手段もなく、多くの資金が流れるとあなたの家……他の家から潰されるわ。
今ならまだ、ホフマン伯爵家が、始めに大金を投じた時のように、周りは、一時的な物だと思ってくれるでしょうから、手出しはされないわ。
そして、ランゲ侯爵家に恩を売りなさい。それを将来利子を付けて、様々な形で返して貰いなさい。たくさんの領に恩を売っているランゲ侯爵家の発展なら、異議を唱える者はいないわ」
「わかりました……私のせいで、家族が危険に晒されてしまうなんて!」
「ええ、貴族ってなかなか厄介でね。ランゲ侯爵家のような高位貴族ではわからない苦労もあるのよ。
私の母も、子爵家の出身だから……」
「そうだったのですね……ご教授いただき、ありがとうございます」
私にはまだまだ、知らないことがあることを実感した。
ビアンカ様は、私に笑顔を見せると、今度こそソファーから立ち上がった。
「さぁ、聞きたいことも聞いたし、言いたいことも言ったし、私は失礼するわ」
「もうお帰りになるのですか?」
「ええ。てっきり、ステーア公爵がいらっしゃるかと思えば、ハワードが来るっていうじゃない? しかも、サフィール王子殿下もいらっしゃるのでしょ?
私、腹黒い男って好きじゃないの。では、お嬢さん、またね」
「はい。また」
私があいさつをすると、ビアンカ様は、楽しそうに笑いながら控室を出た。
私も、ビアンカ様と一緒に控室を出ると、ゲオルグが窓の近くに立っていた。
ビアンカ様は、口角を上げると、まるで挑発するように、ゲオルグを見上げながら言った。
「あら? ここにも忠犬がいるの?? ふふふ、ますます面白いわ。
ランゲ侯爵子息殿。私は用が済んだので失礼するわ。
ああ、そうだわ。ノイーズ公爵家は、新しい流通管理者を認め、支援しますわ。
それでは、ごきげんよう」
ビアンカ様は、お供の方と一緒に颯爽と歩いて行ってしまった。
私たちは、姿が見えなくなるまで、ビアンカ様の後ろ姿を見つめたのだった。
212
あなたにおすすめの小説
【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに
おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」
結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。
「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」
「え?」
驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。
◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話
◇元サヤではありません
◇全56話完結予定
【完結】私の望み通り婚約を解消しようと言うけど、そもそも半年間も嫌だと言い続けたのは貴方でしょう?〜初恋は終わりました。
るんた
恋愛
「君の望み通り、君との婚約解消を受け入れるよ」
色とりどりの春の花が咲き誇る我が伯爵家の庭園で、沈痛な面持ちで目の前に座る男の言葉を、私は内心冷ややかに受け止める。
……ほんとに屑だわ。
結果はうまくいかないけど、初恋と学園生活をそれなりに真面目にがんばる主人公のお話です。
彼はイケメンだけど、あれ?何か残念だな……。という感じを目指してます。そう思っていただけたら嬉しいです。
彼女視点(side A)と彼視点(side J)を交互にあげていきます。
地味顔令嬢の私を「嘘の告白」で笑いものにするつもりですか? 結構です、なら本気で惚れさせてから逆にこっちが盛大に振ってあげます!
日々埋没。
恋愛
「お前が好きだ。この俺と付き合ってくれないか?」
学園のアイドル、マルスからの突然の告白。
憧れの人からの言葉に喜んだのも束の間、伯爵令嬢リーンベイルは偶然知ってしまう。それが退屈しのぎの「嘘の告白(ウソコク)」だったことを。
「あの地味顔令嬢が俺に釣り合うわけないだろ。ドッキリのプラカードでも用意しとくわ」
親友のミネルバと共に怒りに震える彼女は、復讐を決意する。まずは父の言いつけで隠していた「絶世の美貌」を解禁! 嘘の恋を「真実の恋(マジコク)」に変えさせ、最高のタイミングで彼を地獄へ突き落とす――。
「……今さら本気になった? 冗談はやめてください、これドッキリですよ?」
もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません~死に戻った嫌われ令嬢は幸せになりたい~
桜百合
恋愛
旧題:もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません〜死に戻りの人生は別の誰かと〜
★第18回恋愛小説大賞で大賞を受賞しました。応援・投票してくださり、本当にありがとうございました!
10/24にレジーナブックス様より書籍が発売されました。
現在コミカライズも進行中です。
「もしも人生をやり直せるのなら……もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません」
コルドー公爵夫妻であるフローラとエドガーは、大恋愛の末に結ばれた相思相愛の二人であった。
しかしナターシャという子爵令嬢が現れた途端にエドガーは彼女を愛人として迎え、フローラの方には見向きもしなくなってしまう。
愛を失った人生を悲観したフローラは、ナターシャに毒を飲ませようとするが、逆に自分が毒を盛られて命を落とすことに。
だが死んだはずのフローラが目を覚ますとそこは実家の侯爵家。
どうやらエドガーと知り合う前に死に戻ったらしい。
もう二度とあのような辛い思いはしたくないフローラは、一度目の人生の失敗を生かしてエドガーとの結婚を避けようとする。
※完結したので感想欄を開けてます(お返事はゆっくりになるかもです…!)
独自の世界観ですので、設定など大目に見ていただけると助かります。
※誤字脱字報告もありがとうございます!
こちらでまとめてのお礼とさせていただきます。
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です
最後の誕生日会
まるまる⭐️
恋愛
「お父様のことを……お願いね……」
母は亡くなる間際、まだ小さかった私の手を握り締めてそう言った。
それから8年……。
母の残したこの言葉は、まるで呪文のようにずっと私の心を縛り付けてきた。
でも、それももう限界だ。
ねぇ、お母様。
私……お父様を捨てて良いですか……?
******
宮廷貴族ゾールマン伯爵家の娘アイリスは、愛する母を病気で亡くして以来、父ヨーゼフと2人肩を寄せ合い暮らしてきた。
そんな日々が続いたある日、父ヨーゼフはいきなり宰相から筆頭補佐官への就任を命じられる。それは次の宰相への試金石とも言える重要な役職。日頃からの父の働きぶりが認められたことにアイリスは大きな喜びを感じるが、筆頭補佐官の仕事は激務。それ以来、アイリスが父と過ごす時間は激減してしまう。
そんなある日、父ヨーゼフは彼の秘書官だったメラニアを後妻に迎えると屋敷に突然連れて帰って来た。
「彼女にはお前と一つ違いの娘がいるんだ。喜べアイリス。お前に母と妹が一度に出来るんだ! これでもう寂しくはないだろう?」
父は満面の笑みを浮かべながらアイリスにそう告げるが……。
【完結】亡くなった人を愛する貴方を、愛し続ける事はできませんでした
凛蓮月
恋愛
【おかげさまで完全完結致しました。閲覧頂きありがとうございます】
いつか見た、貴方と婚約者の仲睦まじい姿。
婚約者を失い悲しみにくれている貴方と新たに婚約をした私。
貴方は私を愛する事は無いと言ったけれど、私は貴方をお慕いしておりました。
例え貴方が今でも、亡くなった婚約者の女性を愛していても。
私は貴方が生きてさえいれば
それで良いと思っていたのです──。
【早速のホトラン入りありがとうございます!】
※作者の脳内異世界のお話です。
※小説家になろうにも同時掲載しています。
※諸事情により感想欄は閉じています。詳しくは近況ボードをご覧下さい。(追記12/31〜1/2迄受付る事に致しました)
あいにく、配役は辞退いたしました
チャビューヘ
恋愛
一度目の人生で、婚約者テオ王子に尽くし、嫉妬に狂う悪役を演じた末、反逆罪で処刑されたヴェラ。
二度目の人生で目覚めた彼女は、すべてを悟った。
「あいにく、配役は辞退いたしました」
王子と平民出身の聖女ルミの運命的な出会いにも介入せず、贈られた宝石は売り払い、婚約は凍結。さっさと北方の別荘へ「療養」という名の逃亡を決行する。
目指すのは、美味しいカツサンドと温かいスープのある穏やかな日々。
管理人カノ、料理人アイラ、研究者ヴァレリアナたち個性豊かな仲間と共に、王家の至宝は揚げ物の熱源に、聖女の遺物はお風呂のボイラーに変換。国を救う魔導具すら「イチゴ栽培用の照明」へと生まれ変わらせる。
一方、脇役を失った王都では物語が崩壊し始め……。
これは、悪役令嬢が「無関心」という最強の武器で運命を蹴り飛ばし、北の大地で美食と愛を手に入れる物語。
⚠️注意
本作はすでに、かなり先の展開まで書き溜めております。
物語の途中には、思わず読む手が止まってしまうような場面もあるかもしれません。
それでも最終的にはハッピーエンドを迎える予定です。
山あり谷ありの人生を描いた物語として、最後までお楽しみいただけましたら幸いです。
・スローライフ要素はエピソード13から
・恋愛要素はエピソード19から
恋愛描写を中心に楽しみたい方、スローライフ展開を読みたい方は、該当エピソードから読み始めていただいても問題ありません。
一方で、ざまあ展開を含めた物語全体の流れを余すことなく楽しみたい方には、ぜひ最初からの通読をおすすめします。
-----
感想をお寄せくださっている皆様へ
たくさんの温かいお言葉や、時に厳しいご意見をいただいており、その一つ一つが本当に嬉しく、また「もっと頑張ろう」と励みになっています。
頂いたご意見を参考にしながら、修正が必要だと感じた部分については、随時更新していく予定です。
成長のため、感想欄は今後も閉じずに開放しておきますが、内容の公開は予定しておりません。とはいえ、いただいた感想は必ずすべて目を通しています。
拙作に貴重なお時間を割いてくださり、心より感謝申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる