続・7年目の本気~岐路

NADIA 川上

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急報

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 2人ベッドでゆっくり互いの気持ちを確認し合った
 行為のあと、彼の腕枕でまどろむ
 ゆったりした時間がこんなにいいもんだとは
 思ってもみなかった。

  
 そんな甘い時間を、無機質なスマホの
 着信音がぶち壊す。

    
  
「……(電話)出ろよ。緊急だったらどうする」

「―― んー、もうっ! しつこいんだからっ」


 なかなか鳴り止まない着信音に、いい加減
 うんざりしつつ応対に出た。
  
 でも、普段は私より落ち着いてる真緒の
 取り乱した声がして ――
 
 
『あ、和ちゃん、早う東京に帰って来てっ!!』

「何があったん??」

『めぐが ―― めぐが……』

「真緒っ ―― 真緒? どうしたのよっ」


 そのまま泣き出した真緒に代わって詩音さんが
 電話口に出た。
 
 
『和巴? 詩音よ。詳しい事は会ってから話すわ。
 めぐみちゃんが男に刺されて病院に搬送されたの』
 
「何ですって?!」

『病院は飯田橋の警察病院よ。
 なるべく早く帰って来て』
 
「……わかり、ました」 
   
  
 もう、出張どころではなくなった。
 

 和巴は慌てて通話を切り、
 事情を聞いてひどく心配した優しい恋人に、
 大阪駅まで車で送ってもらい、
 みどりの窓口の戸口を転ぶように駆けくぐった。 
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