27 / 33
第二十六話
しおりを挟む
王都の賑わいを背中に感じながら王宮へ向かって歩くルミナとヴァルガ、そしてユリウス。大通りを真っすぐに進めば王宮へ着く。もうそこに見えているのにそこそこの距離だ。
「わぁ……!大きいねぇ……」
ようやくたどり着いた王宮は、高くそびえる白亜の壁に囲われていた。綺麗だが、同時に威圧感を覚え、ルミナは少し緊張していた。
そんなルミナとは対照的に勝手知ったるユリウスは正規の手続きを終え、ルミナを王宮内へ入るよう促した。
「ではルミナ様、参りましょう」
「うん!」
ユリウスに続いて、ヴァルガと共に扉へと歩く。
以前来たときは先生が一緒で手をつないでここを歩いたんだっけ。と、ルミナはぼんやりと思い出していた。あのときは自分が冒険者になると考えてもいなかった。この選択を国王はどう思うのだろう。
扉の前に着くと、扉が開かれ、中で待機していた執事がユリウスへ何かを告げた。
「ルミナ様、こちらです」
ユリウスの案内で王宮内を進む。すれ違う執事や侍女や騎士が手を止め、頭を下げる。洗練されたその動作にルミナは初めて会ったときのユリウスを思い出していた。
ルミナは背筋を伸ばして歩こうと意識するが、慣れない空気にどこかぎこちなくなる。広々とした回廊は磨き上げられた大理石の床が光を反射し、壁には豪奢な装飾が施されている。天井は高く、そこから吊り下げられた大きなシャンデリアが黄金の光を放っていた。
「すごい……」
小さくつぶやいたルミナに、ユリウスが振り返り、優しく微笑む。
「緊張なさらずに。大丈夫ですよ」
その言葉に少し安心するが、ルミナの心臓は高鳴りを止めない。ヴァルガが小さな姿のまま足元を並んで歩き、ちらりと彼女を見上げた。まるで「大丈夫だ」と言わんばかりの瞳に、ルミナは思わず頬を緩める。
やがて立派な扉の前に辿り着く。扉の両脇に立つ騎士たちが槍を持ち、恭しく一礼した。執事が軽く合図を送り、重厚な扉が音を立てて開かれていく。
「さぁ、ルミナ様」
ユリウスが一歩下がり、彼女を先に促した。
扉の奥に広がっていたのは、玉座の間のような威圧的な空間ではなく、落ち着いた調度品でまとめられた応接室のような広間だった。大きな窓から柔らかな陽光が差し込み、絨毯は深い紅色で整えられている。
その中央の椅子に腰を掛けていたのが、この国の王――レオン=アルシアス・セリオナード。
「大きくなったな、ルミナ」
第一声は、玉座に座る王というよりも、旧知の者に声をかけるような気安さだった。
ルミナは思わず息を呑み、そして膝を折って深く礼をした。
「お招きいただき、ありがとうございます……陛下」
「かしこまらんでいい。寂しいではないか」
王は手を振って笑みを浮かべる。
「ここは公式の場ではない。今日は私が君の話を直接聞きたくて呼んだだけだ。気楽にすればよい」
その言葉にルミナは少し緊張を解き、顔を上げた。ユリウスが隣に控えるのを感じながら、彼女は王のまっすぐな眼差しを受け止める。
「それにしても……」
王の視線はルミナの足元のヴァルガへ移る。小さく姿を変えた黒い魔獣が、静かに伏せてこちらを見返していた。
「随分と、面白い従者を連れてきたものだな」
ルミナは言葉を詰まらせたが、ヴァルガは落ち着き払って王を見返し、尾を小さく振った。
「ふむ……」
王は意味ありげに目を細めた。
まさにその時だった。扉が再び開かれ、慌ただしく鎧姿の青年が現れた。
「陛下!失礼いたします!」
「なんだ、フェルディナント。顔が険しいぞ」
王が軽く眉を上げると、フェルディナントと呼ばれたその青年は第二王子であった。第二王子は膝をつき、声を整えながら報告した。
「近郊の村で火災がありました。……その際、家屋に子どもが取り残されており……黒い魔獣を連れた少女が救助したとの報告が、あったの……ですが」
王子の言葉が部屋を満たす。同時に彼の鋭い視線が、ルミナとヴァルガに向けられた。
「……まさか」
王子の瞳がルミナと重なる。
ルミナは一瞬、言葉を失い、足元のヴァルガに視線を落とす。ヴァルガは静かに低く唸り、しかし攻撃の意思は見せず、ただ主人を守るように寄り添っていた。
「……なるほど」
王は楽しげに口元を緩め、椅子の背に深く身を預けた。
「ルミナ。件の少女は君のことかな」
「……そうだと、思います」
「――君は、自分の力を人のために使うつもりなのだな?」
ルミナは緊張しつつも、しっかりと王を見据えて頷いた。
「はい。私は……人を助けたいと思っています。そのために冒険者になろうと決めました」
その声に、部屋の空気が少し変わった。
第二王子が歩み出て、王の隣に立つ。鍛え上げられた体に騎士の気配が漂う青年で、その眼差しは厳しいが真っ直ぐだった。
「父上、この者が……」
「うむ。黒い魔獣を連れていると言ったな」
「はい。村人の報告では、人語を解さぬただの魔獣に見えたと……」
王は顎に手を当て、視線をヴァルガに移す。ヴァルガは小型の姿のまま、静かに頭を垂れた。その仕草は野生の獣というより、忠誠を誓う従者のようであった。
「魔獣がここまで従順に振る舞うのは珍しい。しかも、ただの家畜のようではないな……」
王の目が鋭さを帯びる。
「――ルミナ。これは君の力なのか?」
「……いえ。ヴァルガは、自分の意思で私についてきてくれました」
ルミナは正直に答え、ヴァルガに優しく視線を送る。ヴァルガは低く喉を鳴らして応じた。
「ふむ……」
王は一瞬黙し、そして豪快に笑った。
「実に面白い! 魔獣であれ何であれ、意思ある者が共に歩むというなら、それを否定する理由はない。なぁ、フェルディナント」
「……父上、しかし……」
第二王子は口ごもる。彼の真面目さが、そのまま懸念となっていた。
「黒い魔獣を王都へ迎え入れるなど、軽々しく認めてよいことではありません」
「そう堅くなるな。見よ、ルミナとヴァルガを。――敵意など微塵もないではないか」
王は片手を広げ、軽く笑う。
「それに、村で子どもを助けたという報告は事実なのだろう?」
王子は言葉を失い、ちらりとルミナを見やった。ルミナは真剣な眼差しで彼を見返す。
「……はい。助けたいと思ったから、助けました」
その真っ直ぐな声に、王子は小さく息を吐き、口を閉ざした。
王は満足げに頷く。
「よし。では改めて聞こう、ルミナ。君はこれから冒険者として、旅立とうとしているのだな?」
ルミナは大きく頷いた。
「はい。この力を人を助けるために使いたいんです」
「うむ。気持ちはよく分かった」
王は立ち上がり、彼女へ歩み寄る。その歩みは堂々としているが、どこか親しみを含んでいた。
「ならば――この国の王として、そして一人の父として、私は君を応援しよう」
王は朗らかに笑ったが、その声音には王としての威厳が滲んでいた。
「ただし条件がある。君の身を守るために、必ず護衛をつけさせてもらう」
ルミナが小さく瞬きをしたとき、王は隣に立つ青年へ視線を向ける。
「……父上?」
「うむ。お前だ、フェルディナント。騎士団に属する身としても丁度よかろう。――ルミナに同行せよ」
「なっ……!」
王子は思わず声を上げ、ルミナとヴァルガを見比べた。
「しかし私は王族であり、王宮の務めも……」
「ならば尚更だ。王族自らが共に歩むことで、周囲も彼女を軽んじることはできまい」
王は愉快そうに笑みを深める。
「それに、私は見てみたいのだ。お前が、この少女と黒き魔獣と、どんな未来を紡ぐのかをな」
王子は押し黙り、苦々しい表情でルミナを見た。ルミナは緊張しつつも、小さく頭を下げる。
「……わかりました。父上の命とあらば」
第二王子は深く息を吐き、決意を込めて言葉を続けた。
「この身を賭して、ルミナ殿の旅路を護り抜きます」
王は満足げに頷き、力強く言った。
「よし。それでこそ我が子だ」
「わぁ……!大きいねぇ……」
ようやくたどり着いた王宮は、高くそびえる白亜の壁に囲われていた。綺麗だが、同時に威圧感を覚え、ルミナは少し緊張していた。
そんなルミナとは対照的に勝手知ったるユリウスは正規の手続きを終え、ルミナを王宮内へ入るよう促した。
「ではルミナ様、参りましょう」
「うん!」
ユリウスに続いて、ヴァルガと共に扉へと歩く。
以前来たときは先生が一緒で手をつないでここを歩いたんだっけ。と、ルミナはぼんやりと思い出していた。あのときは自分が冒険者になると考えてもいなかった。この選択を国王はどう思うのだろう。
扉の前に着くと、扉が開かれ、中で待機していた執事がユリウスへ何かを告げた。
「ルミナ様、こちらです」
ユリウスの案内で王宮内を進む。すれ違う執事や侍女や騎士が手を止め、頭を下げる。洗練されたその動作にルミナは初めて会ったときのユリウスを思い出していた。
ルミナは背筋を伸ばして歩こうと意識するが、慣れない空気にどこかぎこちなくなる。広々とした回廊は磨き上げられた大理石の床が光を反射し、壁には豪奢な装飾が施されている。天井は高く、そこから吊り下げられた大きなシャンデリアが黄金の光を放っていた。
「すごい……」
小さくつぶやいたルミナに、ユリウスが振り返り、優しく微笑む。
「緊張なさらずに。大丈夫ですよ」
その言葉に少し安心するが、ルミナの心臓は高鳴りを止めない。ヴァルガが小さな姿のまま足元を並んで歩き、ちらりと彼女を見上げた。まるで「大丈夫だ」と言わんばかりの瞳に、ルミナは思わず頬を緩める。
やがて立派な扉の前に辿り着く。扉の両脇に立つ騎士たちが槍を持ち、恭しく一礼した。執事が軽く合図を送り、重厚な扉が音を立てて開かれていく。
「さぁ、ルミナ様」
ユリウスが一歩下がり、彼女を先に促した。
扉の奥に広がっていたのは、玉座の間のような威圧的な空間ではなく、落ち着いた調度品でまとめられた応接室のような広間だった。大きな窓から柔らかな陽光が差し込み、絨毯は深い紅色で整えられている。
その中央の椅子に腰を掛けていたのが、この国の王――レオン=アルシアス・セリオナード。
「大きくなったな、ルミナ」
第一声は、玉座に座る王というよりも、旧知の者に声をかけるような気安さだった。
ルミナは思わず息を呑み、そして膝を折って深く礼をした。
「お招きいただき、ありがとうございます……陛下」
「かしこまらんでいい。寂しいではないか」
王は手を振って笑みを浮かべる。
「ここは公式の場ではない。今日は私が君の話を直接聞きたくて呼んだだけだ。気楽にすればよい」
その言葉にルミナは少し緊張を解き、顔を上げた。ユリウスが隣に控えるのを感じながら、彼女は王のまっすぐな眼差しを受け止める。
「それにしても……」
王の視線はルミナの足元のヴァルガへ移る。小さく姿を変えた黒い魔獣が、静かに伏せてこちらを見返していた。
「随分と、面白い従者を連れてきたものだな」
ルミナは言葉を詰まらせたが、ヴァルガは落ち着き払って王を見返し、尾を小さく振った。
「ふむ……」
王は意味ありげに目を細めた。
まさにその時だった。扉が再び開かれ、慌ただしく鎧姿の青年が現れた。
「陛下!失礼いたします!」
「なんだ、フェルディナント。顔が険しいぞ」
王が軽く眉を上げると、フェルディナントと呼ばれたその青年は第二王子であった。第二王子は膝をつき、声を整えながら報告した。
「近郊の村で火災がありました。……その際、家屋に子どもが取り残されており……黒い魔獣を連れた少女が救助したとの報告が、あったの……ですが」
王子の言葉が部屋を満たす。同時に彼の鋭い視線が、ルミナとヴァルガに向けられた。
「……まさか」
王子の瞳がルミナと重なる。
ルミナは一瞬、言葉を失い、足元のヴァルガに視線を落とす。ヴァルガは静かに低く唸り、しかし攻撃の意思は見せず、ただ主人を守るように寄り添っていた。
「……なるほど」
王は楽しげに口元を緩め、椅子の背に深く身を預けた。
「ルミナ。件の少女は君のことかな」
「……そうだと、思います」
「――君は、自分の力を人のために使うつもりなのだな?」
ルミナは緊張しつつも、しっかりと王を見据えて頷いた。
「はい。私は……人を助けたいと思っています。そのために冒険者になろうと決めました」
その声に、部屋の空気が少し変わった。
第二王子が歩み出て、王の隣に立つ。鍛え上げられた体に騎士の気配が漂う青年で、その眼差しは厳しいが真っ直ぐだった。
「父上、この者が……」
「うむ。黒い魔獣を連れていると言ったな」
「はい。村人の報告では、人語を解さぬただの魔獣に見えたと……」
王は顎に手を当て、視線をヴァルガに移す。ヴァルガは小型の姿のまま、静かに頭を垂れた。その仕草は野生の獣というより、忠誠を誓う従者のようであった。
「魔獣がここまで従順に振る舞うのは珍しい。しかも、ただの家畜のようではないな……」
王の目が鋭さを帯びる。
「――ルミナ。これは君の力なのか?」
「……いえ。ヴァルガは、自分の意思で私についてきてくれました」
ルミナは正直に答え、ヴァルガに優しく視線を送る。ヴァルガは低く喉を鳴らして応じた。
「ふむ……」
王は一瞬黙し、そして豪快に笑った。
「実に面白い! 魔獣であれ何であれ、意思ある者が共に歩むというなら、それを否定する理由はない。なぁ、フェルディナント」
「……父上、しかし……」
第二王子は口ごもる。彼の真面目さが、そのまま懸念となっていた。
「黒い魔獣を王都へ迎え入れるなど、軽々しく認めてよいことではありません」
「そう堅くなるな。見よ、ルミナとヴァルガを。――敵意など微塵もないではないか」
王は片手を広げ、軽く笑う。
「それに、村で子どもを助けたという報告は事実なのだろう?」
王子は言葉を失い、ちらりとルミナを見やった。ルミナは真剣な眼差しで彼を見返す。
「……はい。助けたいと思ったから、助けました」
その真っ直ぐな声に、王子は小さく息を吐き、口を閉ざした。
王は満足げに頷く。
「よし。では改めて聞こう、ルミナ。君はこれから冒険者として、旅立とうとしているのだな?」
ルミナは大きく頷いた。
「はい。この力を人を助けるために使いたいんです」
「うむ。気持ちはよく分かった」
王は立ち上がり、彼女へ歩み寄る。その歩みは堂々としているが、どこか親しみを含んでいた。
「ならば――この国の王として、そして一人の父として、私は君を応援しよう」
王は朗らかに笑ったが、その声音には王としての威厳が滲んでいた。
「ただし条件がある。君の身を守るために、必ず護衛をつけさせてもらう」
ルミナが小さく瞬きをしたとき、王は隣に立つ青年へ視線を向ける。
「……父上?」
「うむ。お前だ、フェルディナント。騎士団に属する身としても丁度よかろう。――ルミナに同行せよ」
「なっ……!」
王子は思わず声を上げ、ルミナとヴァルガを見比べた。
「しかし私は王族であり、王宮の務めも……」
「ならば尚更だ。王族自らが共に歩むことで、周囲も彼女を軽んじることはできまい」
王は愉快そうに笑みを深める。
「それに、私は見てみたいのだ。お前が、この少女と黒き魔獣と、どんな未来を紡ぐのかをな」
王子は押し黙り、苦々しい表情でルミナを見た。ルミナは緊張しつつも、小さく頭を下げる。
「……わかりました。父上の命とあらば」
第二王子は深く息を吐き、決意を込めて言葉を続けた。
「この身を賭して、ルミナ殿の旅路を護り抜きます」
王は満足げに頷き、力強く言った。
「よし。それでこそ我が子だ」
10
あなたにおすすめの小説
元勇者は魔力無限の闇属性使い ~世界の中心に理想郷を作り上げて無双します~
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
魔王を倒した(和解)した元勇者・ユメは、平和になった異世界を満喫していた。しかしある日、風の帝王に呼び出されるといきなり『追放』を言い渡された。絶望したユメは、魔法使い、聖女、超初心者の仲間と共に、理想郷を作ることを決意。
帝国に負けない【防衛値】を極めることにした。
信頼できる仲間と共に守備を固めていれば、どんなモンスターに襲われてもビクともしないほどに国は盤石となった。
そうしてある日、今度は魔神が復活。各地で暴れまわり、その魔の手は帝国にも襲い掛かった。すると、帝王から帝国防衛に戻れと言われた。だが、もう遅い。
すでに理想郷を築き上げたユメは、自分の国を守ることだけに全力を尽くしていく。
辺境で静かに暮らしていた俺、実は竜王の末裔だったらしく気づけば国ができていた
平木明日香
ファンタジー
はるか五億四千万年前、この星は六柱の竜王によって治められていた。火・水・風・土・闇・光――それぞれの力が均衡を保ち、世界は一つの大きな生命のように静かに巡っていた。だが星の異変をきっかけに竜の力は揺らぎ、その欠片は“魂”となって新たな生命に宿る。やがて誕生した人類は文明を築き、竜の力を利用し、ついには六大陸そのものを巨大な封印装置へと変えて竜王を眠りにつかせた。
それから幾千年。
現代では六つの大国がそれぞれ封印を管理し、かろうじて世界の均衡を保っている。しかし各地で異常な魔獣が出現し、封印の揺らぎが噂されはじめていた。
そんな世界を気ままに旅する青年がいる。名はブラック・ドラグニル。三年前からハンターとして魔獣を討伐し、その肉を味わいながら各地を渡り歩く放浪者だ。規格外の実力を持ちながら名誉や地位には興味がなく、ただ「世界のうまいものを食べ尽くす」ことを楽しみに生きている。
ある日、光の王国ルミナリア近郊で王女ユリアナが大型魔獣に襲われる事件が起きる。死を覚悟した騎士団の前に現れたブラックは、その怪物をわずか数十秒で討ち倒す。彼にとっては雑魚同然だったが、その圧倒的な強さは王国中に知れ渡る。王女は自由に生きる彼の姿に心を奪われるが、ブラックは次の目的地へ向かう計画を練るばかり。
だが彼自身はまだ知らない。
自らが竜族の末裔であり、世界を再び“統合”へ導く鍵となる存在であることを。
竜の封印が揺らぐとき、自由を愛する青年は世界の命運を左右する選択を迫られる。
これは、竜の記憶と人の魂が交錯する壮大なファンタジー叙事譚である。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる