上 下
63 / 276
肖像画・製作スタート!

2

しおりを挟む
 なるほど、とアマリアは納得した。

 絵を描くにも色々とある。

 アトリエで描くなら、目や腕が衰えない限り可能だろうが、出向くのに支障があるために活動を終了することもあるのだと、初めて知った。

 まだ生まれて十六年しか経っていないアマリアにとっては、あまり想像が思い浮かばないことだったのだ。

 でもやはり少し寂しい、と思ってしまった。

「それは残念でしたわね」

 よってそう言った。

 フレイディもそれに同意した。

「そうだね。でも新しく素敵な画家様に出会えて依頼できることになったから、その点は良かったと思うんだよ」

 ノートに採寸を書きつけていたアマリアに向かって、フレイディはにこっと笑う。

 またしてもアマリアを口説くようなことを言って。

「ですから、かいかぶりすぎだと言っております」
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

隠れ御曹司の愛に絡めとられて

恋愛 / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:107

鬼神閣下の奥様は魔法使いだそうです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:120pt お気に入り:1,323

【完結】呪いで異形になった公爵様と解呪師になれなかった私

恋愛 / 完結 24h.ポイント:262pt お気に入り:1,821

スパダリ外交官からの攫われ婚

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:247

そんなに欲しいのでしたらお譲りします

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,485pt お気に入り:4,950

処理中です...