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初夜は甘くて、ほろ苦く……?

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「ああ、いらっしゃい」

 訪ねると、約束していたのだから彼は勿論部屋にいて、すぐにドアを開けてくれた。

 しかしその姿にアマリアはどきどきしてしまう。

 フレイディもくつろぐときの姿になっていたのだから。

 こんな格好は初めて見る。

 やわらかそうな白い布地の上下。

 髪は普段通りのスタイルに戻っていた。

「さぁ、入って。もうすぐ飲み物も来るから」

「はい。お邪魔いたします」

 アマリアはやはりちょっと緊張しつつ、招かれた部屋の中に入った。

 フレイディの部屋は引っ越してきたとき、少しだけ見せてもらったが、そのときとまったく同じだった。

 豪華で広い。

 ベッドは見えないので、きっと奥に続いているらしきドアの向こうなのだろう。

 メインに据えてあるのはローテーブルと、大きなソファ。

 そのソファへアマリアは招かれた。

 ベージュ色に、控えめな花柄が入っている布を貼られたソファは、ふかふかで、それでいてやわらかすぎず、座り心地がとても良かった。
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