婚約破棄された後に神託で聖女に選ばれました。英雄と幸せになります!

佐藤 すみれ

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17.そういえば社交界シーズン始まるんだった。

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 コーラル礼拝堂から王都に戻ってきた。帰りも特にアクシデントはなく穏やかな旅だった。珊瑚の首飾りはとても厳重なケースに入れてある。なんなら私より守られている。
 火山に持っていくまでは大聖堂の女神像の近くで展示されるらしい。参拝者が後を経たないだろうね。

「再び神託があったと聞いた、どのような内容なのか教えてくれ」

 今…国王陛下の前で礼をしている。今回の旅の報告ですね。
 大臣も大司教様もいる。

「はい。珊瑚の首飾りに私が触れたら水が溢れ、私に吸い込まれていきました。その後に女神像にお祈りをすると…水の力を授けると言われました」

「なるほど、その水の力とはどんなものなんだ」

「それに関しては不明です」

「大司教、なにか心当たりはないか?」

「いえ、聞いたことはないですね。水魔法とは違うんですか?」

 やはりよくわからないらしい。水魔法なんじゃないのかと言われた。なのでとりあえず王宮の魔法使いの人に今度、水魔法を習う事になった。魔法って…この国ほとんどないのにどうなるのかしら。

「ラグナ・ファルナ火山へ向かう日程はまた追って連絡する。しばらく休息を取っていてくれ」

「はい、かしこまりました」

 やっぱり私もラグナ・ファルナ火山に行かなきゃダメなのね。私じゃなきゃダメ?エルヴァイン侯爵でもいいんじゃない?珊瑚の首飾りがあった領主だしさぁ。

 数日の旅を終えて実家に帰る。第一騎士団の人達に挨拶したからそこで終わりかと思ったんだけど、ゼクス様は家まで送ってくれるらしい。今回は同じ馬車だ。

「ゼクス様、今回の旅の護衛ありがとうございました」

「いえ、何事もなくてよかったです。普段だったら魔物が野生動物が出たりするんですが、聖女様の旅だったからか全くいませんでしたね」

 そうなんだ、あまりにも平穏と思ってたけれど普通だったら何かしら出てたのか。いや、それより…

「ゼクス様、その聖女様との呼び名。名前で呼んでくださいとお伝えしたではないですか」

「あ…あぁ、申し訳ない。コーラル礼拝堂であまりにも神聖なところを見てしまって、どうにも呼び辛くなってしまって…」

「私は何も変わってないんです。お願いですから名前で呼んで欲しいです」

「そうですよね、わかりました。エリーゼ」

 優しく微笑みながら言われてちょっと顔が熱くなる。話しているうちに家へと着いた。

「エリーゼ、おかえり。ゼクス様ありがとうございます」

「おかえりなさい。無事に帰ってきてくれて嬉しいわ」


 両親が迎えてくれる。短かったけどやっと帰ってきたな。ゼクス様と一緒に今回の旅について両親に話す。このために居てくれたんだろうか、ありがたい。

「そのため、エリーゼ嬢は王宮の魔法使いに魔法を習う事になりました」

「わかりました。エリーゼ、これから忙しくなるが頑張るんだぞ」

 ゼクス様が居たのでスムーズに話すことができた。もう帰ってしまったが、もう少し一緒に居たかったな。

「お嬢様、ゆっくりして頂きたいですが沢山の招待状が来ております。ご確認よろしくお願いします」

「あ~。そうか、社交界シーズンだったわ。あっ私、結婚相手も探さなきゃ!!」
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