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30.珊瑚の首飾りを振りかぶって!!
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初夏なのにラグナ・ファルナ火山の頂上付近は風が強く寒い。これは防寒具あって良かったわ。ゼクス様から頂いたマフラーをぎゅっとする
馬車を降りてからしばらく歩いて、頂上付近まできた。クレーターがあり溶岩が見える。
「エリーゼ様、危ないので近くは気をつけてください」
ゼクス様の言葉に頷く。溶岩なんて初めて見た。ここまでくると魔物は居らず、火山ガスや溶岩のみがある。
「……ここに投げ入れるんですね」
クレーターは大きく窪んでいるため結構な距離がある。 そう言えば神託は《コーラル礼拝堂にある珊瑚の首飾りをラグナ・ファルナ火山に投げ入れなさい》だった。投げ入れなさいって女神様は言ってたわ。投げる練習でもしてくれば良かったわ。
「お嬢様、珊瑚の首飾りです」
アニタが珊瑚の首飾りが入ったケースを開けてくれる。手に取り見つめる。
「エリーゼ様、頑張って投げてください」
ゼクス様はちょっと笑いながら言ってきた。令嬢が物を投げるなんてそうそうないからね。面白いのかもしれない。
でも投げ入れたらどうなるんだろう。女神様の神託だから従うけれど、投げた結果も知りたいわよね。
美しい珊瑚の首飾りを投げるのは勿体無いけど、神託だからね。
「よし、行きます!!」
持ちやすいところを握りしめて振りかぶる。ブンっと投げると想像より遠くまで飛んでくれた。クレーターの中に落ちていく。
珊瑚の首飾りが見えなくなった。
「え、これでいいんでしょうか?」
「意外と投げられましたね。飛ばなかったら私が代わりに投げようかと思ってました」
ゼクス様が笑いながら言う。他の人にも飛びましたね…と言われる。ちょっと恥ずかしいけど、やるべき事はやったはず。その時…
グオオオオオオオオオォォォォォ……
大きな大きな鳴き声が聞こえてきた。その瞬間…ピカッと辺り一面に水色に光り、すぐに消えた。
ゼクス様や騎士団の方達はすぐに戦闘態勢をとった。鳴き声はクレーターの下の方で聞こえてきたが、ドラゴンなんだろうか?
「お嬢様、危ないのでこちらへ…」
「エリーゼ様、下がって。来た道を戻ります」
アオオォォォォ……
また鳴き声が聞こえてきた。なんだか…
「なんか眠そうな鳴き声ね…私にはあくびに聞こえるんだけど」
「何呑気な事言ってるんですか、何があるか分かりませんから下山しましょう、お嬢様」
鳴き声は聞こえるけど、姿は見えないのでそのまますぐに下山する事になった。
帰り道は全く魔物は出ないでスムーズに降りることができた。
本来ならそのままレグルス伯爵のお屋敷に戻るんだけど、なんとなくラグナ・ファルナ火山の麓の小さな教会が気になり寄らせてもらう。
「皆様、疲れてるのに申し訳ありません」
「いえ、聖女のエリーゼ様が気になる教会なら寄らないと!」
教会には司祭様は居らず、シスターだけがいた。いきなり尋ねてきた私達にも優しく迎入れてくれた。
「昨日、レグルス領の教会は全部回ったと思ったんだけどここは来なかったわよね」
「そうですね。火山に近いから後回しにしたんですかね?」
「レグルス領の教会を回ったんですか?まぁ、大変でしたね。きっとここは小さいですから…」
シスターが少し寂しそうに笑った。レグルス伯爵のおっさんめ!!
「何もない所ですか、ゆっくりしていってください」
馬車を降りてからしばらく歩いて、頂上付近まできた。クレーターがあり溶岩が見える。
「エリーゼ様、危ないので近くは気をつけてください」
ゼクス様の言葉に頷く。溶岩なんて初めて見た。ここまでくると魔物は居らず、火山ガスや溶岩のみがある。
「……ここに投げ入れるんですね」
クレーターは大きく窪んでいるため結構な距離がある。 そう言えば神託は《コーラル礼拝堂にある珊瑚の首飾りをラグナ・ファルナ火山に投げ入れなさい》だった。投げ入れなさいって女神様は言ってたわ。投げる練習でもしてくれば良かったわ。
「お嬢様、珊瑚の首飾りです」
アニタが珊瑚の首飾りが入ったケースを開けてくれる。手に取り見つめる。
「エリーゼ様、頑張って投げてください」
ゼクス様はちょっと笑いながら言ってきた。令嬢が物を投げるなんてそうそうないからね。面白いのかもしれない。
でも投げ入れたらどうなるんだろう。女神様の神託だから従うけれど、投げた結果も知りたいわよね。
美しい珊瑚の首飾りを投げるのは勿体無いけど、神託だからね。
「よし、行きます!!」
持ちやすいところを握りしめて振りかぶる。ブンっと投げると想像より遠くまで飛んでくれた。クレーターの中に落ちていく。
珊瑚の首飾りが見えなくなった。
「え、これでいいんでしょうか?」
「意外と投げられましたね。飛ばなかったら私が代わりに投げようかと思ってました」
ゼクス様が笑いながら言う。他の人にも飛びましたね…と言われる。ちょっと恥ずかしいけど、やるべき事はやったはず。その時…
グオオオオオオオオオォォォォォ……
大きな大きな鳴き声が聞こえてきた。その瞬間…ピカッと辺り一面に水色に光り、すぐに消えた。
ゼクス様や騎士団の方達はすぐに戦闘態勢をとった。鳴き声はクレーターの下の方で聞こえてきたが、ドラゴンなんだろうか?
「お嬢様、危ないのでこちらへ…」
「エリーゼ様、下がって。来た道を戻ります」
アオオォォォォ……
また鳴き声が聞こえてきた。なんだか…
「なんか眠そうな鳴き声ね…私にはあくびに聞こえるんだけど」
「何呑気な事言ってるんですか、何があるか分かりませんから下山しましょう、お嬢様」
鳴き声は聞こえるけど、姿は見えないのでそのまますぐに下山する事になった。
帰り道は全く魔物は出ないでスムーズに降りることができた。
本来ならそのままレグルス伯爵のお屋敷に戻るんだけど、なんとなくラグナ・ファルナ火山の麓の小さな教会が気になり寄らせてもらう。
「皆様、疲れてるのに申し訳ありません」
「いえ、聖女のエリーゼ様が気になる教会なら寄らないと!」
教会には司祭様は居らず、シスターだけがいた。いきなり尋ねてきた私達にも優しく迎入れてくれた。
「昨日、レグルス領の教会は全部回ったと思ったんだけどここは来なかったわよね」
「そうですね。火山に近いから後回しにしたんですかね?」
「レグルス領の教会を回ったんですか?まぁ、大変でしたね。きっとここは小さいですから…」
シスターが少し寂しそうに笑った。レグルス伯爵のおっさんめ!!
「何もない所ですか、ゆっくりしていってください」
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