婚約破棄された後に神託で聖女に選ばれました。英雄と幸せになります!

佐藤 すみれ

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37.聖女のお衣装の採寸

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 昨日ぶりの王宮ですわ。聖女お披露目の衣装採寸のため、また城に来ています。今回はアニタも一緒に

「聖女様専用のお衣装とはどんなものでしょうね」

「えぇ、ちょっと楽しみだけれど、司祭様のようなダボダボな服だったら複雑ね。可愛くないし…」

「お披露目ですから華やかにはなるんじゃないでしょうか?」

 今はお針子さん待ちなのでのんびりとしている。私の他にも服を作る人がいるらしい。多分王族の方じゃないかしら、じゃなきゃ待たされないでしょうし。

 昨日、お母様とお父様にゼクスとお付き合いしているとお伝えしたらびっくりされた。お父様なんて驚いて書類を落としてしまった。
 ゼクスに何も言われてないけど、結婚前提でいいのよね?婚約者になれたらいいなぁ。ゼクスよりヴァルデン家の方が下位だから婚約の打診は出来ないし、向こうからしてもらえたらいいなぁ。でもそんな事言いにくいし…。

「失礼いたします。お待たせいたしました。採寸を始めましょう」

 ぼんやりと考え事をしていたらすぐにお針子さんが来てくれた。王妃様がご贔屓にしているお店の方らしく、行動がすごく丁寧で早い。あっという間に採寸をしてくれた。

「お疲れ様でした。聖女様のお披露目ということで、色は白中心にゴールドを差し色に使用しますが生地は軽やかで上品な光沢のあるものを複数使用する予定です。デザインはこちらになりますので、ご確認ください。そちらは王妃様と大司教様にも確認済みです」

「まぁ、そうなのね。ありがとう」

 大司教様だけではなく、王妃様もデザインチェックしてくれてるのね。ちょっとびっくりしたわ。

「本当は王妃様もこちらにいらっしゃいたかったようです。とても残念そうにされてました」

「そ、そう。王妃様もお忙しい方だからね」

 そしたらすっごい緊張しただろうな。申し訳ないけど、いらっしゃらなくて良かったかも。

「申し訳ありませんが、時間が押しておりますので完成はお披露目の前日になってしまいます。前日にもこちらにいらしていただき、ドレスの試着をしていただきます。そこで最終の合わせをしたいと思いますのでよろしくお願いします」

「わかったわ。アニタ…予定に入れておいてちょうだい」

「かしこまりました」

 採寸だけだったけれど、結構時間がかかってしまった。家に帰ってきたら夕方になっていた。疲れるはずね。

「聖女様のドレスのデザイン画とても素敵だったわ。お披露目は緊張するけど着るのが楽しみだわ」

「デザイン素敵でしたね…完成が楽しみですね」

 家に着いたら聖女お披露目の招待状が届いたいた。お父様やお母様も今日はお披露目のためのお衣装を新調するため店を呼んでいたらしい。

「ただいま帰りました」

「おかえりなさい、疲れたでしょう。少しお茶をしましょう」

 お母様に誘われてお茶をする。

「お母様たちもドレス新調して間に合うんですか?」

「えぇ、大丈夫よ。聖女の両親がみすぼらしい服を着ていては恥ずかしいでしょう。それにエルヴァンテール侯爵夫人から紹介いただいたお店だからきっと大丈夫よ」

「エルヴァンテール公爵夫人ってヘレネ様のお母様とお知り合いだったんですか?」

「あら、派閥を変えたんだものご挨拶に行ったわ。それにエリーゼもエルヴァンテール侯爵令嬢にお世話になったし」

「そ、そっか…私の方は、今日採寸して前日にできるみたいなの、だからまた王宮に試着しに行くわ」

「そう、聖女のドレスってどんなのか当日を楽しみにしているわね。あとエリーゼ、明日のエルヴァンテール公爵家主催の舞踏会はやっぱり英雄様と一緒に行くの?」

 「あっ!!舞踏会ってもう明日。出かけていた時より帰ってきてからの方が忙しくて忘れかけてたわ。危なかった。ゼクスに確認しなきゃ!」





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