アイシャの冒険

菜花

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運命

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 アイシャは一夜にして公爵令嬢になった。と同時に、ティアレイ王子の婚約者だったパーラが伯爵に身分を落としたと聞いた。気の毒だとは思うが、これはアイシャにどうこうできることではないのでどうしようもない。

「アイシャ様、身分を受け取ってしまったんですね……」

 ひとまず家に戻ると、ポリーが険しい顔でそう言った。

「え、断るのもまずいと思って受け取っちゃったんだけど、何かいけなかった?」
「……地位や身分は組織に取り込まれるのと同じです。ましてあのティアレイ・ローズルシアの目、見ました? アイシャ様を狙っていますよ? 爵位を授けたのも、アイシャ様と自分が結婚出来るようにすることが目的だったのでは?」
「え、えー!?」

 アイシャは悲鳴をあげた。なぜなら既に気になっている人は別にいる。ティアレイ王子は……好きでも嫌いでもないけど、聖女というか異世界人が嫌で拒否したのは事実らしいし、万が一結婚して後でばれるようなことあったら拗れるじゃん!

 ただの恩人への感謝の表れであってくれ、と思ったアイシャだったが、その願いは叶わなかった。
 公爵になって以降、まず王都の一等地区に住居が与えられた。そして王家からの茶会の誘いが何度も来る。仕方なしに行くと、必ずティアレイが同席してくる。そして貴族としてのマナーもなってない自分に他の貴族令嬢が露骨に「お似合いですわ」「運命のお二人です」 とヨイショしてくるのだ。いや勘弁して。ここまでされれば鈍いアイシャも察した。

 王家としても強い魔法使いを血縁に入れることはやぶさかではない。何よりティアレイが「パーラみたいな薄情者より、アイシャのような強くて勇敢な女性がいい!」 と言って聞かないのだから。

 アイシャは困った。だって普通にティアレイと結婚したくない。何故ならティアレイは、茶会にパーラを普通に呼ぶのだ。パーラさんのこと許してあげたのかなと安堵したが、違っていた。

「おや、パーラ嬢、来てくれたんだね」
 ニコニコと笑顔なティアレイの前で、可哀想なほど縮こまってお辞儀をするパーラ。
「手紙を、受け取りましたので……」
「ふーん。あれだけのことがあっても来るなんて、余程私に未練があるんだね」
 途端にぎょっとするパーラ。近くにいるために聞こえてしまうアイシャもそれ今言うことか? と居心地が悪い。
「その気持ちは嬉しいけれど、勘違いしないでくださいね。私が本当に愛しているのは、もう貴方ではないので」
 公衆の面前でキリッとした表情でそう言って、ティアレイはニコニコとアイシャの隣の席につく。そしてアイシャに向かってドヤ顔を見せてくるのだ。このやり取りを聞いていた他の令嬢達の間からぷっと吹き出す声や忍び笑いが聞こえる。「未練がましい方って嫌よねえ。ティアレイ様には本命がいらっしゃるのに」「ちょっと、聞こえてしまうわよ」 
 いたたまれない、本当にいたたまれない。
 ティアレイとしてはこれは復讐の一環であり、アイシャのためでもあった。
 パーラがみっともなく縋ってくるけど、自分はアイシャ一筋ですというポーズなのだ。少なくとも彼は本気でそう思っている。
 茶会の度に何度もこの光景を見せられるアイシャとしては、ティアレイの人間性を疑うところだが。
 一度、パーラが招待状を貰っても茶会に来ない時があった。アイシャとしてはそりゃあそうしたくなるよね……と思っていたし、茶会に出席する令嬢達もパーラがいないならむしろ不愉快でなくなっていいんじゃないか? とも思った。だって出席したらずっと悪口言ってるし……。
 ところがパーラが欠席したらしたでティアレイも令嬢達も「たかが伯爵令嬢が生意気だ」「不敬という言葉を知らないのか」 と一日陰口を言っている。いや出席したらしたで笑い者にしてるじゃないですか……。パーラのしたことも良くはないと思うけれど、ここまで来ると同情してしまう。

 アイシャはある日、思い切ってパーラに話しかけた。
「御機嫌よう。本日は良い天気ですね」
「……何のつもり」
「え、ええと……」
「貴方にだけは憐れまれたくないわ! 私を見下しているんでしょう!」

 最初は取り付く島も無かった。が、根気強く何度も何度も話しかけた。すると、徐々に態度が軟化していった。
「……私、貴方が嫌いよ、アイシャ」
「はい。私が貴方の立場でも嫌うと思います」
「私と付き合っても貴方に良いことなんかないわよ」
「良いことがあるから付き合うんじゃないですから」
「じゃあ何で構ってくるの? 暇なの?」
「ええと……ごめんなさい、やっぱりメリットがあるから貴方に構うのかもしれません」
「何よ、やっぱり得があるから付きまとってくるんじゃない! でも、何の目的?」
「ティアレイ王太子のことで、ちょっと……。婚約をお断りしたいのですが、どうしたらいいと思います?」
「……は?」

 聞けば、アイシャには他に好きな人がいるとのこと。ティアレイを助けたのは人として当然のことをしただけなので、それで結婚を迫られてちょっと困っていると。

 パーラは、私があんなに欲した地位を雑に扱いやがってと腹立つ気持ちと、本当に権力欲がないんだなあという気持ちが同時に湧き、最終的にアイシャに苛立ちをぶつける理由が霧散した。

「これは王族関係者しか知らないけど、ティアレイ様は聖女を見捨てたことがあるのよ。それを告発すればいいんじゃない?」
「聖女を……」
「あら、初めて知った? そうね、戒厳令強いてるもの。それにしても聖女を見捨て、元婚約者も見捨てて新たな女の踏み台、私が言うのもなんだけど、男としてサイテーよね」

 そんな風に二人が話し込んでいる姿を告げ口する者はそこかしこにいた。

「今はもう伯爵家のくせに、王家の寵愛を受ける公爵令嬢たるアイシャ様にすり寄っていて卑しいです!」
 ある令嬢からそれを聞いたティアレイは、こりずにパーラにネチネチと言った。

「アイシャに関わるのをやめてくれるかい?」
「……アイシャ様から話しかけてこられます。私はそれに逆らうことなどとても……」
「ハッ、嘘をつくな。それとも見得か? お前のどこにそんな価値があるんだよ、言ってみろ。婚約者が死ぬと速攻鞍替えする尻軽女。それがお前だろう。まともな令嬢が近づきたいもんか。また私に近づきたいからアイシャに良い顔しているんだろう? 気持ち悪いからやめてもらえるかそういうの」

 確かにあの時はパーラが悪かった。悪かったが、それにしても……。
 ここまで貴族令嬢としての尊厳を踏みにじる台詞を言うほどか。パーラは悔しさのあまり唇を血がにじむまで噛み締める。



 ポリーは名目上、アイシャの筆頭侍女となってお屋敷で暮らしている。その屋敷には、日々ティアレイからの贈り物が届いている。ティアレイの目の色や髪の色の宝石、ドレス……。言っては何だが、下心が見え見えでちょっと……。
 同時に、神が最良の伴侶を召喚するというのは本当だったのだなと思っていた。どんな道筋を辿っても、最終的には好きになる……それが聖女なのだろう。ただし、聖女からするとそうでもないようだが。

 その聖女であるアイシャは、ドラゴンからティアレイを救った日から落ち着かないようだ。あの日以来エイベルに会えていないから。どこに住んでいるのかも知らなかった。
 気を紛らわせようと手紙の束を整理していると、冒険者ギルドから一通の手紙が届いていたの気づいた。

「えーとなになに……Sランク任務。大蛇出現で水源が事実上閉鎖。急を要する話ゆえに、力をお借りしたい。……大蛇って……しかもこの地方」

 アイシャには思い当たることがあった。私、前のSランク任務で、大蛇の卵を見逃さなかったっけ? 慌てて茶会を放り出して現地に急ぐ。

 国境近くの湖は酷い有り様だった。数キロはある湖を、大蛇がぐるりと取り囲んで一般人は手が出せない。しかも一日で恐ろしいほど水を飲むので、このままでは水源が枯渇する恐れがあるとのこと。

 その話を近くの村人から聞いて、急いで現地に向かおうとしたアイシャに声をかける人間がいた。

「アイシャ!」
「……エイベルさん!? どうしてここに……」
「あ、ああ、出身地が隣の国だから。君こそどうしてここに。この先は危険だぞ」
「……私のせいかもしれないから」

 アイシャはエイベルに話した。前回の任務で、蛇の卵を見逃したことを。

「私が甘かったんです。けじめは自分でつけます」
「……決意は固いんだな。なら、案内するよ。ついてきて」

 エイベルの助けもあり、アイシャは無事に湖近くについた。
 村人の話通り、大蛇が湖を独占するかのようにぐるりと取り囲んでいた。

「ここまで育った蛇は見た事がない。それにいくら何でも暴飲暴食すぎる。一体なぜ……」
 エイベルのその言葉に、洞窟の大蛇が安産の霊力を持った宝石を守っていたことを思い出した。それは適度に育つという加護もあったのだろうか。宝石が無いから、あの大蛇は際限なく育ち、食べているのだろうか。そもそも母大蛇を殺さなければ――。

 後悔がアイシャの胸を打つが、今は後悔するより、大蛇を退治しなければならない。
 すっと箒で空を飛ぶ。安全圏の高さで全長を確認しようとして、アイシャの姿が視界に入った大蛇がわっと噛みつこうと凄まじい速さで頭を伸ばしてきた。
「!!!」
 すんでのところで避ける。蛇の反射神経を侮っていた。それに蛇は全身が筋肉。一度捕まったら即座に締め上げられて終わりだ。慌てて攻撃をしかける。
「雷!」
 雷撃を浴びせると、蛇はのたうち回った。びったんびったん身体を地面に打ち付けるものだから、辺りが地震のように揺れている。蛇が混乱している間に、アイシャはウィンドカッターで蛇の首をはねた。
 すると蛇は頭だけになって混乱したのか、目の前にある自分の身体を敵だと思い頭だけで噛みついた。これにはアイシャもぎょっとした。
 身体はしばらくうねうねと動いていたし、頭はしっかりと身体に噛みついていた。
 動揺してしばらく動けなかったアイシャだが、蛇が動かなくなってしばらくして、ようやく終わったのだと知った。念のため、身体をしっかり消し炭にしておく。
 そして、蛇に手を合わせた。何の意味もないかもしれないし、蛇からしたら余計なお世話かもしれないけど。命を奪ってはいても、命に対する敬意を忘れたくない。



「エイベルさん! 終わりましたよ!」
 そう伝えに行くアイシャを、エイベルは眩しそうな目で見ていた。
「君は本当に凄いね」
「そんな、元々私のミスが原因だったし」
「それでも凄いよ。この水源は隣国でも使われていて、それで俺がここに来たんだ。俺だけじゃ退治できなかった」
「あ、ギルドの依頼ですか?」
「……実家の依頼。これが上手くいったら正式に跡取りになるんだそうだ」
「ええと……私が退治しちゃいましたけど……」
「結果的に何とかなったから、跡取り確定だな」
「……どうしてそんなに嬉しそうじゃないんですか?」

 アイシャの言葉に、エイベルは一瞬迷ったが、結局は話した。

「跡取りになったら政略結婚が待っている。しかも最有力候補は兄の婚約者だった人で、一緒に住んでいた時に何かと馬鹿にされた人。嫌で嫌で仕方ないよ。……ん? 兄? 婚約者がいながら他所の女性に言い寄ったことが問題視されてね。結局後継者から降ろされて……圏外だった俺が呼び戻されたんだ」

 好きな人が困っている。そう思ったアイシャは、上手くいけばティアレイから逃れられるかもという打算もあって告白した。

「じゃ、じゃあ……私はどうですか!? 一応公爵令嬢です!」
「もしかして、今の話に同情してくれた? 同情だけで俺のことに巻き込むわけにはいかないよ」
「いえ、あの、その……私、二番目に助けてくれた時……最初は登録を助けてくれましたよね。次は周囲に色々言われていた時に庇ってくれました。あの時から、エイベルさんが好きなんです!」

 エイベルは見る見るうちに真っ赤になった。

「そ、それなら願っても無いことだけど……何より、この大蛇討伐のことを伝えたら、隣国で反対する人間なんかいないと思う。ここは重要な水源だから」
「でもそれって自作自演っぽいような……」
「そのへんは黙っておこう。君だって見逃した卵がこうなるって分かってた訳じゃないんだし」
「うーん……そうですね! 貴族社会にいると、方便が大事だって実感しましたし。ところで、エイベルさんの実家って貴族? それとも商人とか?」
「いや、王家」



 ティアレイは全てが終わってからことを知った。
 アイシャがいつの間にか隣国に渡って結婚していたこと。その際に爵位を返還されたこと。
 公務で王宮を離れている間に全てが終わっていたのだ。もちろん、アイシャが狙ってやったことだが。
 国王夫妻も、アイシャがどうしてもというなら断れなかった。あまりに恩がありすぎるし、そもそもドラゴンを一人で倒す女だ。本気になったら殺される。あとやっぱり平民出身は嫌だった。

 ティアレイは荒れた。荒れたが、たった一人の王族直系として、子孫を残す義務があった。やむなく結婚相手を探したが、誰も見つからない。
 それもそのはず、聖女を放置したことは貴族社会に薄っすら知れ渡っていたし、仮にも元婚約者だったパーラの扱いがあまりにもあんまりで、後釜になりたいと思う女性がまったくいなかったのだ。二回も女性に酷いことが出来たなら三回目もあるだろうと。
 仕方なしにパーラと再度婚約しようとしたが、その空気を察したパーラは修道院に自ら入ってしまった。無理に還俗させようものなら今度こそ神殿を敵に回す。
 誰かいないのかと焦っていて、ようやく自分が捨てた聖女のことを思い出した。
 神殿に聖女を匿っているだろうと上から目線で訪ねれば、そうくるだろうと思っていた大神官は、木と粘土で作った女性の遺体もどきを聖女と偽ってティアレイに見せた。
「貴方が放置しろと仰ったので。身体の弱い方だったのでしょうな。遅れて見に行ったら既に亡くなっておりました」

 絶望するティアレイ。更に悪いことに、甘やかされて育った彼にストレス耐性はない。
 王宮に戻るなり「何であの時強く止めてくれなかった。二人のせいだ。アイシャを連れ戻して、パーラを還俗させて、聖女を生き返らせて」 と泣き喚いて両親を困らせた。

 国王夫妻は、遅くに出来た一人息子だからと溺愛しまくり甘やかしまくりで育てたけれど、成長すれば自然としっかりしてくるはず、と思っていたのが間違いだったと気づいたが、もうどうする事も出来なかった。



 アイシャは、パーラからの手紙で、結局パーラの兄が王太子になったと聞いた。
 それをポリーに聞かせると「でしょうね!」 と深くうなずいていた。

 ポリーはアイシャの侍女として結局隣国までついてきた。聖女を守ることこそ我が使命と信じてやまないポリーらしいといえばらしいが。
 ポリーの伯父である大神官は内心、修道女として一生独り身かもなと思っていた姪が、いつの間にか隣国で王の侍従と婚姻していて複雑ながらも喜んでいた。そして聖女も隣国で王と結婚したと。
 聖女の加護が隣国に移るのでは、と思ったが、そもそも国家の危機は二回も聖女によって退けられている。役目を果たしたあとにそうなるなら誰も文句は言えまい。
 そして思う。聖女はティアレイにとっては運命だった。聖女と知らないまま惹かれていたのだから。
 だが、聖女にとってはそうではなかったのだろうとも思う。
 大神官としては、このことを記録し、今後の聖女が不自由なく過ごせるように願うだけだ。
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