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第1章:起の章
第1話「妹が消えた…?」
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僕はセイジ、高校2年生だ。
僕には妹が一人いる。
彼女はヨーコ、中学2年生だ。
僕とヨーコとは自他ともに認める、すごく仲の良い兄妹である。
ヨーコは兄の自分が言うのも変だが、すごく可愛い。
実際、友達と街を歩いていて芸能プロダクションにスカウトされたらしい。
この時は家まで押し掛けたスカウトマンを父が一喝して追い返し、事なきを得た。
学校の往き帰りでも、ヨーコが道を通るとすれ違う人が皆振り返るほどだ。
兄としては自慢の妹なのだが心配で仕方がない。
そんなヨーコだが、最近少しおかしい。
一緒に暮らす兄として感じるのだが、何か変なのである。
さては恋でもしたかと、別の意味で心配をしてしまう僕なのだ。
だが、やはり兄妹だからか直感的にヨーコの様子が変なのは恋愛ではないような気がするのだ。
何故かと聞かれても兄としての直感と答えるしかないのだが…
僕は妹の様子を見守ることにした。兄なのだから当然の事だ。
学校から帰宅すると、ヨーコはいつもの様に手洗いとうがいをして着替をする。
その後は母が食事に呼ぶまで自分の部屋で勉強をしているらしい。
らしいと言うのは、いくら兄とは言え妹の部屋を覗くわけにもいかないからだ。
何しろ相手は実の妹と言っても中学2年生で14歳の少女なのだから。
そこで僕は考えた。
なかなかいい考えが浮かばなかったが、ヨーコの様子を直に見るしか安心できないとの思いから一案を考えた。
それはこうだ。
食事のあとは家族で団らんなのだが、夜の9時頃にヨーコは風呂に入る。
この時に僕がヨーコの部屋に隠れて様子をうかがうのだ。
ヨーコが風呂に入った。
僕は先に風呂は済ませてある。
僕はヨーコの部屋に入った。別に鍵はかかっていない。
最近この部屋に入ることはなかったが、明るい色彩で装飾も女の子らしい部屋だ。
兄としてもヨーコの趣味が変なものでなくてほっとする。
僕はクローゼットに隠れてヨーコを見張ることにした。
『これって犯罪じゃないのか…?』
頭を少しよぎったが無視することにした。
僕はクローゼット中で丸くなったまま、いつしか眠っていたようだ。
ヨーコがドアを開けて入ってくる音で目が覚めた。
僕は気付かれないように息をこらして隙間から部屋の中を覗いた。
ヨーコに別におかしな様子は無く、自分の机に向かい椅子に腰を下ろした。
勉強をするのかと思うと、机の引き出しの中からタブレット端末を取り出した。
ヨーコは親の方針で未だスマホを与えられておらず、家のWiーFiでタブレット端末を使う事のみ許可されている。
『ゲームでもするのかな?』
僕がそう思って見ていると、どうやらゲームではないらしい。
『何かのアプリを起動しているようだけど…』
見ているとタブレットの画面がボーッと緑色の光を発し始めた。
しかし、普通の画面上の光ではなくホログラフィのように画面から光の柱が1メートル以上も立ち上って来た。
『なんだろう、あの光…』
僕は眩しさに目をすがめて覗き続けた。
やがて緑色の光はオーロラの様に広がり、椅子に座るヨーコを包み込んだ。
オーロラに包まれたヨーコの姿が見えなくなった。
「ヨーコっ!」
僕は叫んでクローゼットの扉を蹴り開けた。
ヨーコは緑色の光に全身を包まれている。
やがて光はヨーコのタブレットに吸い込まれるように消えた。
『ヨーコを緑色のオーロラが連れてったのか…。
タブレットの中に…?』
僕は急いでタブレットを取り上げ、画面を見つめた。
画面では、さっきの緑色の光が一面に輝いて表示されていた…
だが、しばらくして光は消えた。
周りを見回してもヨーコはいない。
『今のは現実なのか…?』
僕は茫然としてヨーコの机の前で立ち尽くしていた。
僕には妹が一人いる。
彼女はヨーコ、中学2年生だ。
僕とヨーコとは自他ともに認める、すごく仲の良い兄妹である。
ヨーコは兄の自分が言うのも変だが、すごく可愛い。
実際、友達と街を歩いていて芸能プロダクションにスカウトされたらしい。
この時は家まで押し掛けたスカウトマンを父が一喝して追い返し、事なきを得た。
学校の往き帰りでも、ヨーコが道を通るとすれ違う人が皆振り返るほどだ。
兄としては自慢の妹なのだが心配で仕方がない。
そんなヨーコだが、最近少しおかしい。
一緒に暮らす兄として感じるのだが、何か変なのである。
さては恋でもしたかと、別の意味で心配をしてしまう僕なのだ。
だが、やはり兄妹だからか直感的にヨーコの様子が変なのは恋愛ではないような気がするのだ。
何故かと聞かれても兄としての直感と答えるしかないのだが…
僕は妹の様子を見守ることにした。兄なのだから当然の事だ。
学校から帰宅すると、ヨーコはいつもの様に手洗いとうがいをして着替をする。
その後は母が食事に呼ぶまで自分の部屋で勉強をしているらしい。
らしいと言うのは、いくら兄とは言え妹の部屋を覗くわけにもいかないからだ。
何しろ相手は実の妹と言っても中学2年生で14歳の少女なのだから。
そこで僕は考えた。
なかなかいい考えが浮かばなかったが、ヨーコの様子を直に見るしか安心できないとの思いから一案を考えた。
それはこうだ。
食事のあとは家族で団らんなのだが、夜の9時頃にヨーコは風呂に入る。
この時に僕がヨーコの部屋に隠れて様子をうかがうのだ。
ヨーコが風呂に入った。
僕は先に風呂は済ませてある。
僕はヨーコの部屋に入った。別に鍵はかかっていない。
最近この部屋に入ることはなかったが、明るい色彩で装飾も女の子らしい部屋だ。
兄としてもヨーコの趣味が変なものでなくてほっとする。
僕はクローゼットに隠れてヨーコを見張ることにした。
『これって犯罪じゃないのか…?』
頭を少しよぎったが無視することにした。
僕はクローゼット中で丸くなったまま、いつしか眠っていたようだ。
ヨーコがドアを開けて入ってくる音で目が覚めた。
僕は気付かれないように息をこらして隙間から部屋の中を覗いた。
ヨーコに別におかしな様子は無く、自分の机に向かい椅子に腰を下ろした。
勉強をするのかと思うと、机の引き出しの中からタブレット端末を取り出した。
ヨーコは親の方針で未だスマホを与えられておらず、家のWiーFiでタブレット端末を使う事のみ許可されている。
『ゲームでもするのかな?』
僕がそう思って見ていると、どうやらゲームではないらしい。
『何かのアプリを起動しているようだけど…』
見ているとタブレットの画面がボーッと緑色の光を発し始めた。
しかし、普通の画面上の光ではなくホログラフィのように画面から光の柱が1メートル以上も立ち上って来た。
『なんだろう、あの光…』
僕は眩しさに目をすがめて覗き続けた。
やがて緑色の光はオーロラの様に広がり、椅子に座るヨーコを包み込んだ。
オーロラに包まれたヨーコの姿が見えなくなった。
「ヨーコっ!」
僕は叫んでクローゼットの扉を蹴り開けた。
ヨーコは緑色の光に全身を包まれている。
やがて光はヨーコのタブレットに吸い込まれるように消えた。
『ヨーコを緑色のオーロラが連れてったのか…。
タブレットの中に…?』
僕は急いでタブレットを取り上げ、画面を見つめた。
画面では、さっきの緑色の光が一面に輝いて表示されていた…
だが、しばらくして光は消えた。
周りを見回してもヨーコはいない。
『今のは現実なのか…?』
僕は茫然としてヨーコの机の前で立ち尽くしていた。
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