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第四章
03
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「嬉しい」
抱きつかれて戸惑う。
「ねえ…あの続きは教えてくれないの?」
「えっ…」
朝食を食べるだけの朝の僅かな時間では会話だけでそれさえ、短く感じる。キスもその先も…考えない訳じゃないけど、朝で良かったと思ってた。
「…お願い」
今までの恋人とは何かが違った。
好きだと思った。
拓真の代わりなのか?兄として拓真にしてやれなかったことを今、郁己にしているのか?
違う。郁己は拓真じゃない。確かに、あの時の俺は拓真にキスしたいと思ったけど、本当に目の前にいたとして…キスするのか?
しないだろう。
それは弟だと言う気持ちだからなのか?拓真は俺を必要とはしなかった。ただの義理の兄。父親に求める愛を俺にも求めていただけ。
義理だとしても父親はいたから、俺なんか居なければ居ないでどうってことない存在。
でも、郁己は俺を必要としてくれる。
こんな俺を真っ直ぐ見て、腕を伸ばし心ごと捕まえる。
もう離してやれない。
可愛い郁己。
その揺れる瞳を悲しみの涙で濡らしたくない。もし、それでも漏れ出てしまうなら俺が拭いて、慰めて、それ以上傷つかないように守ってやりたい。
それに、好きになるのは理屈じゃない。こんな年の離れた子ども相手にこんな気持ちを持つのは理屈じゃないんだ。
顎を持ち唇を触れさせる。
「口を開けろ」
「うん」
キスを深くする。
歯列を順になぞっていく。
「はぁ…」
内頬を尖らせた舌で刺激すると途端に郁己の口から甘い吐息が漏れ、身体が弛緩した。
「郁己、好きだ」
驚いた顔をして俺を見る。好きと言ったことはなかった。郁己からも好意を表す言葉は聞いたことがない。
「俺も…俺も俊一さんが好き」
花びらがひらひら舞い、綺麗な花が幾つもくるくる回り、波紋が大きく広がった。
再びキスをする。後頭部に手を添えて角度を変えて深くキスをする。逃げる舌を追いかけ吸い付いた。
背中に腕を回し必死に俺に抱きつく腕が愛おしい。舌を根元から絡め、お互いの舌先を舐め合った。
郁己を抱いてベッドへ運んだ。抵抗することはなかった。ボタンを外し上着を脱がせる。首筋に舌を這わせ震える郁己を抱きしめる。
「あぁっ…はぁ…」
鎖骨にキスをして、少し下にきつく吸い付いた。
「やっ…」
「嫌か?やめるか?」
怖くなったのか?今ならまだ…。
「ち、違……俊一さんも脱いで」
「そんなことしたら本当にやめられなくなるぞ?」
「いいよ…やめて欲しくないから」
男子高校生らしくない色気で俺を見る。
抱きつかれて戸惑う。
「ねえ…あの続きは教えてくれないの?」
「えっ…」
朝食を食べるだけの朝の僅かな時間では会話だけでそれさえ、短く感じる。キスもその先も…考えない訳じゃないけど、朝で良かったと思ってた。
「…お願い」
今までの恋人とは何かが違った。
好きだと思った。
拓真の代わりなのか?兄として拓真にしてやれなかったことを今、郁己にしているのか?
違う。郁己は拓真じゃない。確かに、あの時の俺は拓真にキスしたいと思ったけど、本当に目の前にいたとして…キスするのか?
しないだろう。
それは弟だと言う気持ちだからなのか?拓真は俺を必要とはしなかった。ただの義理の兄。父親に求める愛を俺にも求めていただけ。
義理だとしても父親はいたから、俺なんか居なければ居ないでどうってことない存在。
でも、郁己は俺を必要としてくれる。
こんな俺を真っ直ぐ見て、腕を伸ばし心ごと捕まえる。
もう離してやれない。
可愛い郁己。
その揺れる瞳を悲しみの涙で濡らしたくない。もし、それでも漏れ出てしまうなら俺が拭いて、慰めて、それ以上傷つかないように守ってやりたい。
それに、好きになるのは理屈じゃない。こんな年の離れた子ども相手にこんな気持ちを持つのは理屈じゃないんだ。
顎を持ち唇を触れさせる。
「口を開けろ」
「うん」
キスを深くする。
歯列を順になぞっていく。
「はぁ…」
内頬を尖らせた舌で刺激すると途端に郁己の口から甘い吐息が漏れ、身体が弛緩した。
「郁己、好きだ」
驚いた顔をして俺を見る。好きと言ったことはなかった。郁己からも好意を表す言葉は聞いたことがない。
「俺も…俺も俊一さんが好き」
花びらがひらひら舞い、綺麗な花が幾つもくるくる回り、波紋が大きく広がった。
再びキスをする。後頭部に手を添えて角度を変えて深くキスをする。逃げる舌を追いかけ吸い付いた。
背中に腕を回し必死に俺に抱きつく腕が愛おしい。舌を根元から絡め、お互いの舌先を舐め合った。
郁己を抱いてベッドへ運んだ。抵抗することはなかった。ボタンを外し上着を脱がせる。首筋に舌を這わせ震える郁己を抱きしめる。
「あぁっ…はぁ…」
鎖骨にキスをして、少し下にきつく吸い付いた。
「やっ…」
「嫌か?やめるか?」
怖くなったのか?今ならまだ…。
「ち、違……俊一さんも脱いで」
「そんなことしたら本当にやめられなくなるぞ?」
「いいよ…やめて欲しくないから」
男子高校生らしくない色気で俺を見る。
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