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第六章
05
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『俊一さんへ』
俊一さん、愛してます
今まで一度も『愛してる』と口にしたことはなかったけど、それは気持ちがないからじゃなくて恥ずかしくて、照れ臭かったからです
ごめんね
大好きだよ
こんな形でさよならを言うことを許して下さい。俊一さんに会ってしまうと行けなくなるから…会うことができなかった。ばあさんにどれだけ暴言を吐かれても涙なんか出なかったのに、俊一さんに会えないと思うだけで涙が出ます
大野に聞いてくれたと思うけど、行ってみるとおじいさんは元気でした。余命が…と言うのは嘘だったようです。その方が俺が会いに来てくれるんじゃないかと思った…とおじいさんが悪戯が見つかった子どものように言うから怒れませんでした。俺に会いたかったのは事実のようだったから許しました
こちらでは良くしてもらってます。学校も転入試験を受けて、近くの高校に通っています
母さんの腹違いの弟…叔父さんも良くしてくれます。俊一さんより若いんだよ
ねえ、俊一さん
俺を探してくれたんだよね?
この手紙を読んでるってことは、学校行ってくれたんだよね?
俺の事大切に思ってくれてる?
俺は俊一さんの恋人なんだよね?
不安だったんだ
良くしてくれるのは俊一さんが優しいからだって…
拓真って人の代わりなんじゃないかって…
でも、探してくれた
だから、さよならだよ
一年だけさよなら
会いたい
会いたい
会いたい
会って抱きしめて欲しい
キスして欲しい
いっぱい勉強して、大学、おじいさんの希望のとこに入れたら、俊一さんの側に帰ります
探してくれてるって信じて頑張ります
叔父さんが一緒に仕事をしないかと言ってくれてるんです。まだ、仕事とか全然わからないけど、叔父さんとこんなに穏やかな関係が築けるのかと不思議な感じです。今までが酷すぎたんだけどね
今まで使ってた携帯は来年の四月まで電源を入れません
『この手紙を読んだら連絡して』
…そんなことをここに書いてお願いしたら、俺は一日中携帯を握りしめて動けなくなってしまう。だから、探してくれたって、手紙を読んでくれてるって信じて頑張ります
ここに留まる理由はもう一つあります。ここで生活をしないとばあさんと二人暮らしになってしまうから。それは耐えられないと思ったんだ。おじいちゃんが亡くなって、ばあさんの暴言はますます酷いものになってたんだ。弱くってごめんね
俊一さん、愛してます
公園で、コンビニで…こんな俺を気にしてくれてありがとう
部屋に入れてくれてありがとう
鍵を渡してくれてありがとう
愛してくれてありがとう
一緒に食べるご飯、一緒に過ごす時間は俺の全てだった
大好きだよ
こんな言葉じゃ足りないくらい…大、大好きだよ
身体を大切にね
ご飯はちゃんと食べるんだよ
俺がいない間に体調を崩したりしないでね
愛してます
郁己
俊一さん、愛してます
今まで一度も『愛してる』と口にしたことはなかったけど、それは気持ちがないからじゃなくて恥ずかしくて、照れ臭かったからです
ごめんね
大好きだよ
こんな形でさよならを言うことを許して下さい。俊一さんに会ってしまうと行けなくなるから…会うことができなかった。ばあさんにどれだけ暴言を吐かれても涙なんか出なかったのに、俊一さんに会えないと思うだけで涙が出ます
大野に聞いてくれたと思うけど、行ってみるとおじいさんは元気でした。余命が…と言うのは嘘だったようです。その方が俺が会いに来てくれるんじゃないかと思った…とおじいさんが悪戯が見つかった子どものように言うから怒れませんでした。俺に会いたかったのは事実のようだったから許しました
こちらでは良くしてもらってます。学校も転入試験を受けて、近くの高校に通っています
母さんの腹違いの弟…叔父さんも良くしてくれます。俊一さんより若いんだよ
ねえ、俊一さん
俺を探してくれたんだよね?
この手紙を読んでるってことは、学校行ってくれたんだよね?
俺の事大切に思ってくれてる?
俺は俊一さんの恋人なんだよね?
不安だったんだ
良くしてくれるのは俊一さんが優しいからだって…
拓真って人の代わりなんじゃないかって…
でも、探してくれた
だから、さよならだよ
一年だけさよなら
会いたい
会いたい
会いたい
会って抱きしめて欲しい
キスして欲しい
いっぱい勉強して、大学、おじいさんの希望のとこに入れたら、俊一さんの側に帰ります
探してくれてるって信じて頑張ります
叔父さんが一緒に仕事をしないかと言ってくれてるんです。まだ、仕事とか全然わからないけど、叔父さんとこんなに穏やかな関係が築けるのかと不思議な感じです。今までが酷すぎたんだけどね
今まで使ってた携帯は来年の四月まで電源を入れません
『この手紙を読んだら連絡して』
…そんなことをここに書いてお願いしたら、俺は一日中携帯を握りしめて動けなくなってしまう。だから、探してくれたって、手紙を読んでくれてるって信じて頑張ります
ここに留まる理由はもう一つあります。ここで生活をしないとばあさんと二人暮らしになってしまうから。それは耐えられないと思ったんだ。おじいちゃんが亡くなって、ばあさんの暴言はますます酷いものになってたんだ。弱くってごめんね
俊一さん、愛してます
公園で、コンビニで…こんな俺を気にしてくれてありがとう
部屋に入れてくれてありがとう
鍵を渡してくれてありがとう
愛してくれてありがとう
一緒に食べるご飯、一緒に過ごす時間は俺の全てだった
大好きだよ
こんな言葉じゃ足りないくらい…大、大好きだよ
身体を大切にね
ご飯はちゃんと食べるんだよ
俺がいない間に体調を崩したりしないでね
愛してます
郁己
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