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everyday!
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しおりを挟むおれがあまりにも笑うので地面に降ろされると笑いすぎとぐしゃぐしゃに頭をかき回される。その間に氷怜先輩を盗み見れば目の光りが輝いて見えた。
ああ、先輩も楽しみなんだ。
最初に会った時のようなニヒルな笑み、獲物を狩る目。それを今日は間近で見れるかも知れない。
「なんだかおれも楽しみなってきました」
「いや、だからお前は……」
「氷怜先輩を見るのが」
いたずらな笑みを浮かべられているだろうか。氷怜先輩は目を瞬かせると、ソファに座り、立っていたおれの腰を引き寄せて自分の膝の上に乗せる。そのままお腹に手が回った。
「せ、先輩?」
びっくりしたおれは無抵抗のポーズで意味もなく両手を肩の横で開いた。
「おまえがいろんなやつと仲良くなってる間に意外と俺は会えてねぇからな……なんかその笑顔久しぶりに見たらキタわ」
「え、え?」
どの笑顔だ。あまりにも突然で驚きが大きくて思わず周りに助けを求めると瑠衣先輩がものすっごい楽しそうな顔で叫び出した。
「あーーー!ひーが唯ちん襲い出した!」
「うーん、良い子は見ないほうがいいから外に行こうか」
「どこが襲ってんだよ……」
おれの背中で呆れた氷怜先輩だが、おれはもうその話し声さえも近くて、あったかくて、固まってしまった体。
「オレちょっと肩慣らししてくるからーアッキーも行く~」
「え?ああ……良いですよ。式も桃花さんも行きましょう?」
瑠衣先輩がおれたちの横を通るとオレの頭を意味ありげにくしゃくしゃにしていった。真似してみんなでオレの頭をかき混ぜていく。絶対絡まったな。
「じゃあ俺たちも行こうか」
「はい」
「唯斗くん後で動画送るわね!」
赤羽さんと優、サクラ姉さんの全員を連れ出すと暮刃先輩はおれと氷怜先輩だけに聞こえるように耳元で伝言を残していった。
「後夜祭まで時間あるしちょっと2人でゆっくりしたら」
ウィンク付きのその言葉にさすがおれも顔が熱くなる。そうかみんな時間を作ってくれたのか。理解すればするほど恥ずかしい。もしかしておれそんなに先輩と話したい態度を取っていたのだろうか。
お腹に回された腕が少しきつくなると肩口に先輩の顎が乗った。
「……ふっ、そんなに力入れなくても」
あまりのおれの固さにくつくつと笑い出した、背筋がピンとし過ぎなのだ。大きく息を吸って、吐いて、一気に体の力を抜いた。先輩の膝の上から間に移動して寄りかかる形で体重を預けた。
「ああ~~落ち着く~~」
「……そうかよ」
今度はリラックスしすぎなおれに注意することなく、喉で笑いながら返してくれる。回された手が片方だけ外されると、つむじ辺りに柔らかい感触がきた。ぐしゃぐしゃにされたおれの髪を直しているようだ。
この手におれはどこまで近づけただろうか。
「なんだかんだ、ゆっくり話してなかったな」
おれの心を読むように氷怜先輩が話し出したので、返事の代わりにお腹にまだある大きな手に自分の手を重ねた。
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