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平凡吸血鬼のおれがアレを授かりまして
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そんなわけで比良の血が気になって気になって自己嫌悪を覚えた柚木、クラスメートの彼となるべく関わりを持たないようにした。
何だか申し訳なくて。
パーフェクト男子の血に興味津々なおれ、ぶっちゃけ危ない奴……こんな吸血鬼もどきが比良くんのそばにいていいわけがない……元々住む世界が違うから、そうそうコミュニケーション持つこともないんですけど……。
「席替えするぞー」
席替えのクジで窓際の一番後ろという最高の席を引き、意気揚々と移動しかけた柚木は、自分が引き当てた席の真ん前につく比良を見、見事にかたまった。
だめでしょ!!
毎日比良くんの首筋にグラグラして授業に集中できないの必須、そして比良くんに申し訳なさすぎる!!
「あ、あのさ、尾上さん、おれと席変わってくれない?」
「え。窓際の一番後ろって……えっ、比良くんの後ろの席!?」
「ちょ、声おっき、声おっき~」
皆が移動していてそれなりに騒がしかった教室。
「柚木、もしかして俺の後ろだと黒板が見えづらいから席を変わるのか?」
女子生徒との会話を聞きつけた比良が自分の元へ颯爽とやってきて柚木は呆然とする。
さすが比良くん、頭脳や体力・見た目どころか五感も優れてらっしゃる……。
「それなら俺と席を変わろう。俺が後ろになる」
あわわわわわ……だめだめだめだめ……吸血鬼もどきのおれなんかが比良くんの視界に居座っちゃだめ……。
「い……いやいやいやいや、いいよ、比良くん、そんなの悪いよ」
「柚木は一番前の席がいいのか?」
「そ、そーなんです、最近視力が悪くなっちゃって……ハイ」
挙動不審な柚木が申し出を断れば、比良は嫌な顔一つせず、ただ浅く頷いた。
……あ~、キンチョーした、初めて比良くんとまともに喋っちゃった。
……おれの名前ちゃんと把握してたし、こそこそ席変わろうとしてた感じ悪い奴なのに、ふつーに話しかけてくれた。
「尾上さんは黒板見えづらくないかな」
「ぜんっぜんだいじょーぶだよ!!!」
比良の後ろの席になって明らかにテンションが上がっている尾上さんの声が聞こえ、教卓真ん前の席についた柚木は、ほんのちょっとだけ……羨ましくなった。
自分から変わっておきながら……ばかじゃないの、おれ。
うん、これでよかった、うん。
比良くんの血に興味津々な吸血鬼もどきは比良くんのそばにいる資格なんてありません……。
「柚木くん、もう授業は始まっていますが、いつ教科書を出すんでしょうかね」
……教卓真ん前の席なんて、ちょっと血迷ったかもしんないです……。
何だか申し訳なくて。
パーフェクト男子の血に興味津々なおれ、ぶっちゃけ危ない奴……こんな吸血鬼もどきが比良くんのそばにいていいわけがない……元々住む世界が違うから、そうそうコミュニケーション持つこともないんですけど……。
「席替えするぞー」
席替えのクジで窓際の一番後ろという最高の席を引き、意気揚々と移動しかけた柚木は、自分が引き当てた席の真ん前につく比良を見、見事にかたまった。
だめでしょ!!
毎日比良くんの首筋にグラグラして授業に集中できないの必須、そして比良くんに申し訳なさすぎる!!
「あ、あのさ、尾上さん、おれと席変わってくれない?」
「え。窓際の一番後ろって……えっ、比良くんの後ろの席!?」
「ちょ、声おっき、声おっき~」
皆が移動していてそれなりに騒がしかった教室。
「柚木、もしかして俺の後ろだと黒板が見えづらいから席を変わるのか?」
女子生徒との会話を聞きつけた比良が自分の元へ颯爽とやってきて柚木は呆然とする。
さすが比良くん、頭脳や体力・見た目どころか五感も優れてらっしゃる……。
「それなら俺と席を変わろう。俺が後ろになる」
あわわわわわ……だめだめだめだめ……吸血鬼もどきのおれなんかが比良くんの視界に居座っちゃだめ……。
「い……いやいやいやいや、いいよ、比良くん、そんなの悪いよ」
「柚木は一番前の席がいいのか?」
「そ、そーなんです、最近視力が悪くなっちゃって……ハイ」
挙動不審な柚木が申し出を断れば、比良は嫌な顔一つせず、ただ浅く頷いた。
……あ~、キンチョーした、初めて比良くんとまともに喋っちゃった。
……おれの名前ちゃんと把握してたし、こそこそ席変わろうとしてた感じ悪い奴なのに、ふつーに話しかけてくれた。
「尾上さんは黒板見えづらくないかな」
「ぜんっぜんだいじょーぶだよ!!!」
比良の後ろの席になって明らかにテンションが上がっている尾上さんの声が聞こえ、教卓真ん前の席についた柚木は、ほんのちょっとだけ……羨ましくなった。
自分から変わっておきながら……ばかじゃないの、おれ。
うん、これでよかった、うん。
比良くんの血に興味津々な吸血鬼もどきは比良くんのそばにいる資格なんてありません……。
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……教卓真ん前の席なんて、ちょっと血迷ったかもしんないです……。
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