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セックスレス⑥
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「やだ。待てない。」
「本田君っ……」
首筋に本田君のサラサラの髪の毛が触れてきてくすぐったくてたまらない。
それと同時に鎖骨に本田君の柔らかい唇の感触が伝わってくる。
「んっ……」
声が……こんな声が出る自分に驚いた。
雅人どころか男の人に長いこと触られていない身体でも、きちんと反応するんだ。
「うちの商品使っているから、やっぱ胸の形綺麗ですね。」
「見ないで……お願いだから、離してっ……」
後輩としか接したことがない本田君が
年下だから男としてみたことがない本田君が
急に男に見えた。
恥ずかしさや怖さもあり
目には涙がいっぱい溜まっていた。
どうしてこんなことになってしまったんだろう……
「……本田君?」
肩を抑えられているから
いくら抵抗しても男の人には勝てないと思った。
だけど動きが何もなかったので声をかけてみた。
「冗談ですよ」
「え?」
覆いかぶさっていた本田君が体をどけて
ベッドの端に背中を向けて座っていた。
「嫌がっている人を抱くほど女に困っていないんで」
「べつに……」
え?べつに?べつに嫌じゃないっていうつもりなの私?
いやいや、普通に考えて何で本田君と……
今の発言絶対おかしい。
「今の…」
「昨日は!」
本田君の言葉と重なるように言葉を発した。
そうでないと、今の発言はどういう意味なのかって
絶対聞かれるから……
「昨日のこと……あの、私、覚えていなくて……」
「……まったく覚えていないんですか?」
「えっと……レストランで主人を待っていて……それで……あ、来れないって連絡来てバーでお酒を……」
そうだ、移動してバーでお酒を飲んでいたら
本田君と女性が一緒にいて……
「彼女さんは!?どうしたの!?」
「ふっ……自分のことより俺の彼女のこと心配しているんですか?」
「だって……」
「彼女じゃなくて、姉貴です」
「お姉さん……?」
「昨日は姉貴が海外から帰国したので二人でご飯食べてバーにいたんです。姉貴は結婚しているんで家に帰りましたけどね」
「そうなんだ……じゃあお姉さんは帰ってそれから……」
「それから、部屋に帰るってなったんですけど千鳥足で歩けなかったんで、俺が運びましたよ」
「ご、ごめんなさい……ご迷惑をおかけしました。でも、あの、これは……」
「裸なのは、これ」
目の前に出されたのは、ボタンがちぎれているシャツだった。
え…もしかして、これ……
「やぶかれたんですけど、シャツ」
「わ、私に!?」
自分が男の人のシャツを破くなんて……
そんな要求不満なこと……
「もしかして、私は自分から脱いで……」
「自分から脱いでましたよ。俺は指も触れてないです」
「ごめんなさい!服も弁償します!なんか……色々とごめんなさい。ヒャッ……」
「まだ頭痛いんでしょ?」
「本田君…ありがとう。」
寝起きで喉がカラカラで飲みたいと思っていた。
仕事の時は気づかなかったけど、意外と本田君は気が利くタイプのようだ。
下はズボンを履いているけど、上半身は裸で……
久しぶりの男性の裸でなかなか直視できないけど
腹筋が割れていてイイカラダをしているなぁ。
「……崇でいいですよ、あと敬語なしでいいですか?今プライベートだし」
「あ、うん。別にいいけど……敬語はいいんだけど、もう一回確認するけど、私たち何もなかったんだよ…?」
「……気になりますか?」
「だって、私結婚しているし……本…崇君だって、もう一回セックスするって聞いてきたし……」
「していないですよ……ただ……」
「ただ?」
「本田君っ……」
首筋に本田君のサラサラの髪の毛が触れてきてくすぐったくてたまらない。
それと同時に鎖骨に本田君の柔らかい唇の感触が伝わってくる。
「んっ……」
声が……こんな声が出る自分に驚いた。
雅人どころか男の人に長いこと触られていない身体でも、きちんと反応するんだ。
「うちの商品使っているから、やっぱ胸の形綺麗ですね。」
「見ないで……お願いだから、離してっ……」
後輩としか接したことがない本田君が
年下だから男としてみたことがない本田君が
急に男に見えた。
恥ずかしさや怖さもあり
目には涙がいっぱい溜まっていた。
どうしてこんなことになってしまったんだろう……
「……本田君?」
肩を抑えられているから
いくら抵抗しても男の人には勝てないと思った。
だけど動きが何もなかったので声をかけてみた。
「冗談ですよ」
「え?」
覆いかぶさっていた本田君が体をどけて
ベッドの端に背中を向けて座っていた。
「嫌がっている人を抱くほど女に困っていないんで」
「べつに……」
え?べつに?べつに嫌じゃないっていうつもりなの私?
いやいや、普通に考えて何で本田君と……
今の発言絶対おかしい。
「今の…」
「昨日は!」
本田君の言葉と重なるように言葉を発した。
そうでないと、今の発言はどういう意味なのかって
絶対聞かれるから……
「昨日のこと……あの、私、覚えていなくて……」
「……まったく覚えていないんですか?」
「えっと……レストランで主人を待っていて……それで……あ、来れないって連絡来てバーでお酒を……」
そうだ、移動してバーでお酒を飲んでいたら
本田君と女性が一緒にいて……
「彼女さんは!?どうしたの!?」
「ふっ……自分のことより俺の彼女のこと心配しているんですか?」
「だって……」
「彼女じゃなくて、姉貴です」
「お姉さん……?」
「昨日は姉貴が海外から帰国したので二人でご飯食べてバーにいたんです。姉貴は結婚しているんで家に帰りましたけどね」
「そうなんだ……じゃあお姉さんは帰ってそれから……」
「それから、部屋に帰るってなったんですけど千鳥足で歩けなかったんで、俺が運びましたよ」
「ご、ごめんなさい……ご迷惑をおかけしました。でも、あの、これは……」
「裸なのは、これ」
目の前に出されたのは、ボタンがちぎれているシャツだった。
え…もしかして、これ……
「やぶかれたんですけど、シャツ」
「わ、私に!?」
自分が男の人のシャツを破くなんて……
そんな要求不満なこと……
「もしかして、私は自分から脱いで……」
「自分から脱いでましたよ。俺は指も触れてないです」
「ごめんなさい!服も弁償します!なんか……色々とごめんなさい。ヒャッ……」
「まだ頭痛いんでしょ?」
「本田君…ありがとう。」
寝起きで喉がカラカラで飲みたいと思っていた。
仕事の時は気づかなかったけど、意外と本田君は気が利くタイプのようだ。
下はズボンを履いているけど、上半身は裸で……
久しぶりの男性の裸でなかなか直視できないけど
腹筋が割れていてイイカラダをしているなぁ。
「……崇でいいですよ、あと敬語なしでいいですか?今プライベートだし」
「あ、うん。別にいいけど……敬語はいいんだけど、もう一回確認するけど、私たち何もなかったんだよ…?」
「……気になりますか?」
「だって、私結婚しているし……本…崇君だって、もう一回セックスするって聞いてきたし……」
「していないですよ……ただ……」
「ただ?」
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