5 / 27
セックスレス⑤
しおりを挟む
本田君と女性は目の前のホテルにそそくさに入って行った。
「あ、ここか……」
本田君とあの女性もここに入って行ったな…
デートなのかな…お泊まりするのかな…
「は!妄想よ、止まれ!」
自分でも痛い妄想をしてしまった。
しかも相手は会社の後輩…ごめん、本田君!
チェックインを済ませて荷物を置いて
カーテンを開けると目の前には宝石箱のような綺麗に輝く夜景が見える。
「嫌なことも忘れそう……」
いつもの家じゃない。
非日常な空間。そして目の前のベッドはダブルベッド。
久しぶりに、一緒のベッドで寝るんだ。
「遅いな……まだかな。」
ラインすると既読にはなるけど返信がない。
もしかしたら電車とかに乗っているのかもしれない。
そう思って先にレストランに1人で行くことにした。
「うわぁ……」
人気があるレストランなのが分かる。
クラシックの生演奏に目の前には宝石のように輝く夜景。
食事をしている人たちはドレスアップしていて
テレビの中で見ているセレブに自分もなれるような
そんな空間だ。
「お待ちしておりました、東野様。」
「え…?」
名前を伝えていないのにどうしてわかったんだろう。
そう思ったけど余計なことは言わないようにしておこうと思った。
「こちらでございます。」
案内されたのは窓側の席で、高所恐怖症の人にはちょっと怖いだろう。
そんな高さがあるけど、私はこのキラキラした夜景が
家で見る夜景と違って壮大で息をするのも忘れてしまう。
「お飲物をお持ちいたしましょうか?」
「主人が来てからでいいです。ありがとうございます。」
せっかくの記念日だから……
雅人が予約してくれたお店だから……
待っておきたいし、お酒も……今日は飲みすぎないようにしたい。
携帯を見ると『遅れる』の文字
結婚する前はよく絵文字とか使っていたのに
いつからこんな社内メールみたいな文章になったんだろう。
キラキラに見えていた夜景も
ずっと見ていると段々と光が変わっていき
暗くなっていく……
その姿がまるで自分の心の中の移り変わりのようだ。
ねぇ、雅人
私、何かあなたにした?
私は、そんなに魅力がない……?
もう、あなたに抱いてもらえないの?
男性に……もう、抱いてもらえない人生を送るしかないの?
最後にセックスをしたのは、いつだったかな…?
あぁ、プロポーズされた日だ。
あの時も夜景の綺麗なレストランにいって
そのままホテルに泊まって……幸せだったな。
「ん……」
目を覚ますとベッドの中だった。
「え……雅人?」
隣に誰かいる。
いつの間にベッドに入ったんだろう。
頭がガンガンする……
そうだ、雅人が遅くてお酒を飲んでそれで……
「おはようございます。」
「……え!?」
隣で寝ていたのは雅人ではなく本田君だった。
しかも上半身しか見えないけど裸だ。
「わ、私も!?」
自分を見ると上半身どころか下半身も裸だった。
「ま、雅人は!?え!?何で!?」
思い出したいのに頭がガンガンして思い出せない。
「ほ、本田君…あのっ……キャッ」
「もう一回……する?」
「え……な、何を……?」
「セックス」
「せ、セックス!?」
本田君に肩を両腕で押さえられて身動きができない。
上に乗っかっている本田君からは
少なくとも胸は丸見えだ。
「ま、待って!」
「あ、ここか……」
本田君とあの女性もここに入って行ったな…
デートなのかな…お泊まりするのかな…
「は!妄想よ、止まれ!」
自分でも痛い妄想をしてしまった。
しかも相手は会社の後輩…ごめん、本田君!
チェックインを済ませて荷物を置いて
カーテンを開けると目の前には宝石箱のような綺麗に輝く夜景が見える。
「嫌なことも忘れそう……」
いつもの家じゃない。
非日常な空間。そして目の前のベッドはダブルベッド。
久しぶりに、一緒のベッドで寝るんだ。
「遅いな……まだかな。」
ラインすると既読にはなるけど返信がない。
もしかしたら電車とかに乗っているのかもしれない。
そう思って先にレストランに1人で行くことにした。
「うわぁ……」
人気があるレストランなのが分かる。
クラシックの生演奏に目の前には宝石のように輝く夜景。
食事をしている人たちはドレスアップしていて
テレビの中で見ているセレブに自分もなれるような
そんな空間だ。
「お待ちしておりました、東野様。」
「え…?」
名前を伝えていないのにどうしてわかったんだろう。
そう思ったけど余計なことは言わないようにしておこうと思った。
「こちらでございます。」
案内されたのは窓側の席で、高所恐怖症の人にはちょっと怖いだろう。
そんな高さがあるけど、私はこのキラキラした夜景が
家で見る夜景と違って壮大で息をするのも忘れてしまう。
「お飲物をお持ちいたしましょうか?」
「主人が来てからでいいです。ありがとうございます。」
せっかくの記念日だから……
雅人が予約してくれたお店だから……
待っておきたいし、お酒も……今日は飲みすぎないようにしたい。
携帯を見ると『遅れる』の文字
結婚する前はよく絵文字とか使っていたのに
いつからこんな社内メールみたいな文章になったんだろう。
キラキラに見えていた夜景も
ずっと見ていると段々と光が変わっていき
暗くなっていく……
その姿がまるで自分の心の中の移り変わりのようだ。
ねぇ、雅人
私、何かあなたにした?
私は、そんなに魅力がない……?
もう、あなたに抱いてもらえないの?
男性に……もう、抱いてもらえない人生を送るしかないの?
最後にセックスをしたのは、いつだったかな…?
あぁ、プロポーズされた日だ。
あの時も夜景の綺麗なレストランにいって
そのままホテルに泊まって……幸せだったな。
「ん……」
目を覚ますとベッドの中だった。
「え……雅人?」
隣に誰かいる。
いつの間にベッドに入ったんだろう。
頭がガンガンする……
そうだ、雅人が遅くてお酒を飲んでそれで……
「おはようございます。」
「……え!?」
隣で寝ていたのは雅人ではなく本田君だった。
しかも上半身しか見えないけど裸だ。
「わ、私も!?」
自分を見ると上半身どころか下半身も裸だった。
「ま、雅人は!?え!?何で!?」
思い出したいのに頭がガンガンして思い出せない。
「ほ、本田君…あのっ……キャッ」
「もう一回……する?」
「え……な、何を……?」
「セックス」
「せ、セックス!?」
本田君に肩を両腕で押さえられて身動きができない。
上に乗っかっている本田君からは
少なくとも胸は丸見えだ。
「ま、待って!」
0
あなたにおすすめの小説
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる