24 / 27
覚えている快感②
しおりを挟む
不倫や浮気をする人って
どういう人たちなんだろうって
ずっと疑問に思ってきた。
愛している人がいるのになんでって……
だけど、色んな人がいるように家庭も色々あるんだ。
まだまだ雅人のことが好きなのに
もう抱いてくれないのが
悲しくてしょうがない。
「今日同窓会に行きます」
すっかり業務連絡になってしまったライン。
雅人とはお互い何か話しかけたい雰囲気はあるものの
出てくる言葉は業務連絡のみで
ぎこちない雰囲気にお互い逃げていた。
「あれ!愛莉じゃない!」
「あ!美千留!久しぶり~!」
久しぶりにあったはずなのに
会えば大学の頃に戻ったかのように
会話しているのが不思議。
そして自分がこんなにもペラペラと話すことにも驚きだ。
家でも会社でもほとんど話さないから。
「あ!そういえば、春樹君と愛莉付き合っていたよね!」
「あ……うん」
「今日遅れるか来れないかもって~アメリカにいて今日帰ってくるってさ」
「そうなんだ……」
「残念そうな顔して~結婚して幸せなんでしょう!」
「まぁ……うん」
とてもセックスレスなんですなんて言えなかった。
こういう嘘をつくのがうまい大人にいつになったらなれるのだろう。
美味しいお酒に美味しいご飯。
久しぶりに会った同窓生とは
話がつきなかった。
同窓会が終わるころには
私はできあがっていた。
「みんなに久しぶりに会えたし、二次会行こう!」
そんな風に切り出すタイプではないと
自分では思っていたけど
お酒が入って大胆になっていた。
「ごめん、子供が待っているから」
「旦那が迎えに来ててさ」
一番聞きたくない言葉を聞いた。
どちらの言葉も今の私には胸が締め付けられる。
「愛莉も脚がふらついているよ~一緒に帰ろうよ」
家で待っている子供や旦那さん。
そんな家庭を作りたかった。
どこで間違ってしまったんだろう。
「愛莉?気分でも悪いの?大丈夫?」
涙がこぼれ落ちそう。
下を向いて、夜なのをいいことに
涙が見えないように必死に下を向いていた。
今泣いているのがばれたら
せっかくの楽しい雰囲気が台無しだ。
「悪い、愛莉はまだ俺と飲むからさ」
「え…?」
急に肩を引き寄せられて
ふらついた体をしっかりと
支えてくれたのは、元カレの春樹だった。
「な?」
「え……う、うん」
「じゃあ、気を付けて~またな~」
友達から無理やり連れ去って行く春樹に私も友達も唖然とした。
本当にあの…春樹なの?
そっと上を向いて顔を確認すると
確かに春樹だ。
付き合っている頃からスキンシップは多かったけど
こんな風に肩を抱かれて街を歩くなんて
何だか恥ずかしくなってきた。
「あの!どこに向かっているの?」
「え?俺んち」
「えぇ!ちょっと、それはダメ……」
「あぁ~ホテルのがよかった?」
「違う!もっとダメ!」
「冗談だよ、まぁでも、もうこれ以上は飲むな。何十回も看病してきた俺が言うんだから、間違いない。」
「う、うん……その節はお世話になりました」
「お前さ、大丈夫そうな顔していきなり吐くんだよな~吐いたらすっきりしているんだけどさ~」
「う……気持ち悪い……」
「え!?ちょっと待った!待った~!!!」
「!!!!!」
どういう人たちなんだろうって
ずっと疑問に思ってきた。
愛している人がいるのになんでって……
だけど、色んな人がいるように家庭も色々あるんだ。
まだまだ雅人のことが好きなのに
もう抱いてくれないのが
悲しくてしょうがない。
「今日同窓会に行きます」
すっかり業務連絡になってしまったライン。
雅人とはお互い何か話しかけたい雰囲気はあるものの
出てくる言葉は業務連絡のみで
ぎこちない雰囲気にお互い逃げていた。
「あれ!愛莉じゃない!」
「あ!美千留!久しぶり~!」
久しぶりにあったはずなのに
会えば大学の頃に戻ったかのように
会話しているのが不思議。
そして自分がこんなにもペラペラと話すことにも驚きだ。
家でも会社でもほとんど話さないから。
「あ!そういえば、春樹君と愛莉付き合っていたよね!」
「あ……うん」
「今日遅れるか来れないかもって~アメリカにいて今日帰ってくるってさ」
「そうなんだ……」
「残念そうな顔して~結婚して幸せなんでしょう!」
「まぁ……うん」
とてもセックスレスなんですなんて言えなかった。
こういう嘘をつくのがうまい大人にいつになったらなれるのだろう。
美味しいお酒に美味しいご飯。
久しぶりに会った同窓生とは
話がつきなかった。
同窓会が終わるころには
私はできあがっていた。
「みんなに久しぶりに会えたし、二次会行こう!」
そんな風に切り出すタイプではないと
自分では思っていたけど
お酒が入って大胆になっていた。
「ごめん、子供が待っているから」
「旦那が迎えに来ててさ」
一番聞きたくない言葉を聞いた。
どちらの言葉も今の私には胸が締め付けられる。
「愛莉も脚がふらついているよ~一緒に帰ろうよ」
家で待っている子供や旦那さん。
そんな家庭を作りたかった。
どこで間違ってしまったんだろう。
「愛莉?気分でも悪いの?大丈夫?」
涙がこぼれ落ちそう。
下を向いて、夜なのをいいことに
涙が見えないように必死に下を向いていた。
今泣いているのがばれたら
せっかくの楽しい雰囲気が台無しだ。
「悪い、愛莉はまだ俺と飲むからさ」
「え…?」
急に肩を引き寄せられて
ふらついた体をしっかりと
支えてくれたのは、元カレの春樹だった。
「な?」
「え……う、うん」
「じゃあ、気を付けて~またな~」
友達から無理やり連れ去って行く春樹に私も友達も唖然とした。
本当にあの…春樹なの?
そっと上を向いて顔を確認すると
確かに春樹だ。
付き合っている頃からスキンシップは多かったけど
こんな風に肩を抱かれて街を歩くなんて
何だか恥ずかしくなってきた。
「あの!どこに向かっているの?」
「え?俺んち」
「えぇ!ちょっと、それはダメ……」
「あぁ~ホテルのがよかった?」
「違う!もっとダメ!」
「冗談だよ、まぁでも、もうこれ以上は飲むな。何十回も看病してきた俺が言うんだから、間違いない。」
「う、うん……その節はお世話になりました」
「お前さ、大丈夫そうな顔していきなり吐くんだよな~吐いたらすっきりしているんだけどさ~」
「う……気持ち悪い……」
「え!?ちょっと待った!待った~!!!」
「!!!!!」
0
あなたにおすすめの小説
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる