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嫉妬で狂ったセックス②
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「……すいません。」
身体は大きいのに
小さい声でポツリと言ってきた。
耳まで真っ赤にしている福田さんがとても可愛らしかった。
クールな三島とは正反対だ。
一度でいいから、三島のこんな顔を見てみたかった……
「宮園さんは彼氏いるんですか?」
神盛さんの一言に
またみんなが注目して聞いている。
みんなが注目している中で答えづらいけど……
「好きな人……なら。」
三島のことを好きな人って認めたくないけど
私は三島のことがやっぱり好きだ。
でもこの10年そばにいてわかる。
三島は私のことを好きにはなってくれない。
「あらら、福田くん振られ……」
「俺は!!」
いきなり福田さんが大きな声で
男性社員の声を遮ってきてその場にいた全員が凍り付いた。
「俺は、宮園さんのこと、見ているだけでいいんです……」
グラスに入っていた焼酎ロックを一気に飲み干した。
さすがにその福田さんの態度を見て
福田さんの気持ちは冗談なんかじゃないということが伝わってくる。
「の、飲みましょう、ね?あ、ビール追加お願いしまーす!」
神盛さんが話題をそらしてくれて
みんなまた個人個人で話を始めた。
「あの、お冷です。」
福田にお冷を渡すと
ぺこりと頭だけ下げて一気に飲み干した。
「行く場所…」
「え……?」
「その……会社辞めてから遠くに行くって……どんなところに行きたいんですか?」
「まだ具体的には決めていなくて……でも、星が見える場所。」
「星ですか……」
「そう、星がみえるところ。夜景じゃなくて、星が見えるところに行きたい。」
あの部屋から見える夜景はとっても綺麗だけど
その分星をずっと見ていない。
夜景ぐらい綺麗に星が見える場所で
星を見て過ごすのも悪くないかもしれない。
「福田さん、私にもください。」
「え?大丈夫ですか?」
「お願いします。」
三島と出会って以来お酒は
できるだけ控えてきた。
お酒を飲んだままで三島に呼び出されたら困るから。
それと、ピルを飲み忘れたら困るから――
今までお酒に逃げるのはどうかと思っていたけど
今日ぐらいは
お酒に逃げたって……いいよね?
「宮園さん、大丈夫ですか?ちょっと、重いですから、歩いてください~」
「神盛さん、俺運ぶから。宮園さん、大丈夫ですか?」
「う……んっ……」
気持ち悪い……
どれだけ飲んだかもわからない。
だけど気持ち悪くて余計なことを考えなくていい。
「宮園さん、お家ここでいいんですか?」
「え……?」
気が付くとタクシーに乗っていて
隣にいる福田さんが話しかけてきた。
タクシーを降りてゆっくりと顔をあげると
三島といつも密会するマンションについていた。
ここは私の家じゃないのに
何でここに帰ってきてしまうんだろう……
身体は大きいのに
小さい声でポツリと言ってきた。
耳まで真っ赤にしている福田さんがとても可愛らしかった。
クールな三島とは正反対だ。
一度でいいから、三島のこんな顔を見てみたかった……
「宮園さんは彼氏いるんですか?」
神盛さんの一言に
またみんなが注目して聞いている。
みんなが注目している中で答えづらいけど……
「好きな人……なら。」
三島のことを好きな人って認めたくないけど
私は三島のことがやっぱり好きだ。
でもこの10年そばにいてわかる。
三島は私のことを好きにはなってくれない。
「あらら、福田くん振られ……」
「俺は!!」
いきなり福田さんが大きな声で
男性社員の声を遮ってきてその場にいた全員が凍り付いた。
「俺は、宮園さんのこと、見ているだけでいいんです……」
グラスに入っていた焼酎ロックを一気に飲み干した。
さすがにその福田さんの態度を見て
福田さんの気持ちは冗談なんかじゃないということが伝わってくる。
「の、飲みましょう、ね?あ、ビール追加お願いしまーす!」
神盛さんが話題をそらしてくれて
みんなまた個人個人で話を始めた。
「あの、お冷です。」
福田にお冷を渡すと
ぺこりと頭だけ下げて一気に飲み干した。
「行く場所…」
「え……?」
「その……会社辞めてから遠くに行くって……どんなところに行きたいんですか?」
「まだ具体的には決めていなくて……でも、星が見える場所。」
「星ですか……」
「そう、星がみえるところ。夜景じゃなくて、星が見えるところに行きたい。」
あの部屋から見える夜景はとっても綺麗だけど
その分星をずっと見ていない。
夜景ぐらい綺麗に星が見える場所で
星を見て過ごすのも悪くないかもしれない。
「福田さん、私にもください。」
「え?大丈夫ですか?」
「お願いします。」
三島と出会って以来お酒は
できるだけ控えてきた。
お酒を飲んだままで三島に呼び出されたら困るから。
それと、ピルを飲み忘れたら困るから――
今までお酒に逃げるのはどうかと思っていたけど
今日ぐらいは
お酒に逃げたって……いいよね?
「宮園さん、大丈夫ですか?ちょっと、重いですから、歩いてください~」
「神盛さん、俺運ぶから。宮園さん、大丈夫ですか?」
「う……んっ……」
気持ち悪い……
どれだけ飲んだかもわからない。
だけど気持ち悪くて余計なことを考えなくていい。
「宮園さん、お家ここでいいんですか?」
「え……?」
気が付くとタクシーに乗っていて
隣にいる福田さんが話しかけてきた。
タクシーを降りてゆっくりと顔をあげると
三島といつも密会するマンションについていた。
ここは私の家じゃないのに
何でここに帰ってきてしまうんだろう……
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