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第59話 祈りの月
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小屋掛けの陰で夜をやり過ごし、東が薄らむ頃、北の出入口の前に荷車が並んだ。
俵、薬箱、布包み。道者装いの女たち。庵で聞いた通りだ。
車輪は油が差してあり、音を立てない。先導の男が小さく合図を出す。兵が混じる。やはり、運ぶのは物だけではない。
僕は俵の綱の編み込みに目を凝らした。普通の綱ではない。色が一筋、違う。印だ。荷の中に“目”が潜むというなら――。
編み込みを辿って、俵の三つ目に指を滑らせる。そこだけ編みの締まりが緩い。爪でわずかに起こすと、薄い紙が爪に触れた。
紙片は、稚児の御守りに偽装されていた。ほどくと、小さな地図。寺の内の間取り、そして裏山の抜け道。墨痕は鮮明。端に、桔梗の意匠が小さく押されている。
(桔梗――光秀殿の家紋……いや、違う。これは別の者が作った“合図”だ)
喉が乾いた。久秀は本当に“目”を潜ませた。こちらへ寄越す餌か、それとも、こちらに負わせる責か。
荷は動き出した。僕は紙を衣の内に滑らせ、足跡を消して引いた。
◆
日が高くなる前に陣へ戻る。広間では、長秀殿が寺町の出口の数と見張りの交代時刻をまとめ、藤吉郎が城下の米の流れを書き付けている。信長様は机の上で指を組み、短く僕を見た。
「どうだ」
「動きがあります。寺の北から荷が。俵に印。兵が紛れて移動していました。庵で――」
言いかけて、言葉を選ぶ。久秀の名をどう扱うか。信長様は促さない。待つだけ。
「庵で、声を聞きました。久秀のものと思います。明け六つの荷に“目”を潜ませたのは、あちら側です」
「ふむ」
信長様は視線を落とし、封蝋の欠片をもう一度指で弾いた。
「紙は?」
衣の内から紙片を出す。桔梗の意匠が灯に透けた。信長様は一瞬だけ目を細め、次に長秀殿へ視線を滑らせる。
「内の間取りと裏抜けの道。合致するか」
「……合致します。ただ、この押しは」
「囮か、警告か、挑発か」
信長様は短く笑った。
「全部だろう。――よく持ち帰った、相馬」
その一言で、胸の奥の張りが少しほどけた。けれど、すぐに縫い直される。信長様の次の言葉が落ちる。
「泳がせる手は続ける。こちらは“流れ”を計る。勝家、利家は北の道を細くしろ。長秀は市井の口を押さえ、藤吉郎は米の流れに針を混ぜよ。目に見えぬところで、相手に息継ぎをさせるな」
指示が走る。誰も大声を出さない。音は小さいのに、場は速く回る。その中心で、信長様は視線を上げた。
「蓮」
「はい」
「今夜、もう一度行け。紙にない道を確かめろ。……そして」
言葉が一拍、置かれた。
「久秀が望む“試し”を、こちらが選べ」
僕は深く頷いた。足が震えていないことを、靴の中で確認する。
◆
広間を辞すと、廊下の先に光秀殿が立っていた。いつからそこにいたのか分からない。僕が近づくと、彼女はただ小さく会釈した。
「お気をつけて」
「……はい」
それだけ。忠告も、否定も、慰めもない。けれど、その一言の重みは、紙片よりも確かだった。
外に出る。昼の光はもう強い。焼け跡の土を踏む音が、やけに乾いて聞こえた。
物語は静かに動き始めている。
のしかかるのは、槍でも刀でもない。見えない手と、見えない線。
その中で、僕は選ぶ。討たずに見届けるという、最も難しい戦い方を。
夜が来る。今度は、こちらが扉の木肌を指で撫でる番だ。
◆
夜の霧が濃くなっていた。
寺の裏山を抜ける道は細く、風が草を撫でるたび、露が袖を濡らした。
俵を積んだ荷車の跡が、泥に淡く残っている。
僕はその跡を辿りながら、足を止めた。
――月明かりの中に、人影。
旅衣の女たち。その先頭に立つ、一人の少女。
笠の下で、ほの白い横顔が月に照らされる。
見間違えようもない。
足利義昭――かつて、京の主であり、
そして一度、僕に「婿となれ」と言った人だった。
「……蓮殿。やはり、来てくれましたね」
その声には、安堵と哀しみが入り混じっていた。
声はかすかに笑みを含んでいた。
けれど、その笑いは哀しみに沈んでいた。
「こんなところで、将軍様が……」
「将軍、などと呼ばないで」
彼女は笠を外し、風に髪を遊ばせた。
やつれた頬に、昔の気品の名残がある。
薄衣の下には、追放の旅装。
それでも、指の動きひとつに、かつての“権”の記憶があった。
「もう、私は“お飾り”です。
殿の世が、始まろうとしている。
……だから、こうして来たのです。あなたに、最後に逢いたくて」
胸が揺れた。
敵でも、味方でもない。
ただ、滅びゆく時代の人。
その瞳の底に、夜明け前の光が揺れていた。
かつて、将軍の地位を利用して、僕を強引に手に入れようとした人とは、まるで別人のようだった。
義昭様は、さみしそうに微笑んだ。
「蓮殿……私と、一緒に来てくれませんか。
このまま京を出て、遠くの国で、誰でもない人として――」
その声は、風よりも弱かった。
でも、真っ直ぐだった。
僕は息を呑み、ゆっくりと首を振った。
「申し訳ありません。
僕は、信長様の臣です。
どんな時も、信長様のおそばに仕えると決めています」
言いながら、胸の奥が痛んだ。
これから彼女がたどる孤独な道を思うと、何ともいえない気持ちになる。
だけど、僕に信長様のもとを離れるという気持ちはまったくなかった。
義昭様は目を閉じた。
そして、微笑んだ。
「……そう。やっぱり、あなたは織田殿のものなのですね。
ならば仕方ありません。私の負けです」
月が雲に隠れた。
彼女の表情が闇に沈む。
けれど、その輪郭だけが、はっきりと焼きついた。
「蓮殿。
――どうか、織田殿を支えてあげてください。
あの方が天下を取る時、そこにあなたがいてくれることを、私は祈っています」
そう言って、彼女は笠をかぶり直した。
袖がふわりと舞い、夜風が髪をさらっていく。
「では、お別れですね」
義昭様は、振り向かずに歩き出した。
僧衣に月が淡く差し、やがてその姿は霧の中に溶けていく。
僕は追わなかった。
本来なら、捕らえるべきだった。
だが、できなかった。
彼女の背を見送ることしかできなかった。
(この人は、きっと誰よりも“正しい夢”を見たのだろう)
その夢が砕ける音を、僕は確かに聞いた気がした。
夜明け。
陣に戻ると、伝令が駆け込んだ。
「報せ! 義昭公、京を離れられました!」
信長様は筆を止め、静かに目を閉じた。
「……風が変わるな」
その声に、確かな寂寥が混じっていた。
胸の奥で、義昭の微笑みがまだ揺れている。
それは滅びではなく、祈りのような光だった。
***************
戦国Re:verse ― 織田信長編《紅蓮の覇者》は、各エピソードごとに YouTubeで公開されるオリジナル楽曲 が1曲ずつ連動しています。
今回のお話は、YouTubeで配信中の楽曲「祈りの月 ― Moonlit Farewell ―」とリンクしています。良かったら、楽曲の方も聴いてみてくださいね♫
「祈りの月 ― Moonlit Farewell ―」はこちら ⇒ https://youtu.be/HD4RFz-BaQ0
俵、薬箱、布包み。道者装いの女たち。庵で聞いた通りだ。
車輪は油が差してあり、音を立てない。先導の男が小さく合図を出す。兵が混じる。やはり、運ぶのは物だけではない。
僕は俵の綱の編み込みに目を凝らした。普通の綱ではない。色が一筋、違う。印だ。荷の中に“目”が潜むというなら――。
編み込みを辿って、俵の三つ目に指を滑らせる。そこだけ編みの締まりが緩い。爪でわずかに起こすと、薄い紙が爪に触れた。
紙片は、稚児の御守りに偽装されていた。ほどくと、小さな地図。寺の内の間取り、そして裏山の抜け道。墨痕は鮮明。端に、桔梗の意匠が小さく押されている。
(桔梗――光秀殿の家紋……いや、違う。これは別の者が作った“合図”だ)
喉が乾いた。久秀は本当に“目”を潜ませた。こちらへ寄越す餌か、それとも、こちらに負わせる責か。
荷は動き出した。僕は紙を衣の内に滑らせ、足跡を消して引いた。
◆
日が高くなる前に陣へ戻る。広間では、長秀殿が寺町の出口の数と見張りの交代時刻をまとめ、藤吉郎が城下の米の流れを書き付けている。信長様は机の上で指を組み、短く僕を見た。
「どうだ」
「動きがあります。寺の北から荷が。俵に印。兵が紛れて移動していました。庵で――」
言いかけて、言葉を選ぶ。久秀の名をどう扱うか。信長様は促さない。待つだけ。
「庵で、声を聞きました。久秀のものと思います。明け六つの荷に“目”を潜ませたのは、あちら側です」
「ふむ」
信長様は視線を落とし、封蝋の欠片をもう一度指で弾いた。
「紙は?」
衣の内から紙片を出す。桔梗の意匠が灯に透けた。信長様は一瞬だけ目を細め、次に長秀殿へ視線を滑らせる。
「内の間取りと裏抜けの道。合致するか」
「……合致します。ただ、この押しは」
「囮か、警告か、挑発か」
信長様は短く笑った。
「全部だろう。――よく持ち帰った、相馬」
その一言で、胸の奥の張りが少しほどけた。けれど、すぐに縫い直される。信長様の次の言葉が落ちる。
「泳がせる手は続ける。こちらは“流れ”を計る。勝家、利家は北の道を細くしろ。長秀は市井の口を押さえ、藤吉郎は米の流れに針を混ぜよ。目に見えぬところで、相手に息継ぎをさせるな」
指示が走る。誰も大声を出さない。音は小さいのに、場は速く回る。その中心で、信長様は視線を上げた。
「蓮」
「はい」
「今夜、もう一度行け。紙にない道を確かめろ。……そして」
言葉が一拍、置かれた。
「久秀が望む“試し”を、こちらが選べ」
僕は深く頷いた。足が震えていないことを、靴の中で確認する。
◆
広間を辞すと、廊下の先に光秀殿が立っていた。いつからそこにいたのか分からない。僕が近づくと、彼女はただ小さく会釈した。
「お気をつけて」
「……はい」
それだけ。忠告も、否定も、慰めもない。けれど、その一言の重みは、紙片よりも確かだった。
外に出る。昼の光はもう強い。焼け跡の土を踏む音が、やけに乾いて聞こえた。
物語は静かに動き始めている。
のしかかるのは、槍でも刀でもない。見えない手と、見えない線。
その中で、僕は選ぶ。討たずに見届けるという、最も難しい戦い方を。
夜が来る。今度は、こちらが扉の木肌を指で撫でる番だ。
◆
夜の霧が濃くなっていた。
寺の裏山を抜ける道は細く、風が草を撫でるたび、露が袖を濡らした。
俵を積んだ荷車の跡が、泥に淡く残っている。
僕はその跡を辿りながら、足を止めた。
――月明かりの中に、人影。
旅衣の女たち。その先頭に立つ、一人の少女。
笠の下で、ほの白い横顔が月に照らされる。
見間違えようもない。
足利義昭――かつて、京の主であり、
そして一度、僕に「婿となれ」と言った人だった。
「……蓮殿。やはり、来てくれましたね」
その声には、安堵と哀しみが入り混じっていた。
声はかすかに笑みを含んでいた。
けれど、その笑いは哀しみに沈んでいた。
「こんなところで、将軍様が……」
「将軍、などと呼ばないで」
彼女は笠を外し、風に髪を遊ばせた。
やつれた頬に、昔の気品の名残がある。
薄衣の下には、追放の旅装。
それでも、指の動きひとつに、かつての“権”の記憶があった。
「もう、私は“お飾り”です。
殿の世が、始まろうとしている。
……だから、こうして来たのです。あなたに、最後に逢いたくて」
胸が揺れた。
敵でも、味方でもない。
ただ、滅びゆく時代の人。
その瞳の底に、夜明け前の光が揺れていた。
かつて、将軍の地位を利用して、僕を強引に手に入れようとした人とは、まるで別人のようだった。
義昭様は、さみしそうに微笑んだ。
「蓮殿……私と、一緒に来てくれませんか。
このまま京を出て、遠くの国で、誰でもない人として――」
その声は、風よりも弱かった。
でも、真っ直ぐだった。
僕は息を呑み、ゆっくりと首を振った。
「申し訳ありません。
僕は、信長様の臣です。
どんな時も、信長様のおそばに仕えると決めています」
言いながら、胸の奥が痛んだ。
これから彼女がたどる孤独な道を思うと、何ともいえない気持ちになる。
だけど、僕に信長様のもとを離れるという気持ちはまったくなかった。
義昭様は目を閉じた。
そして、微笑んだ。
「……そう。やっぱり、あなたは織田殿のものなのですね。
ならば仕方ありません。私の負けです」
月が雲に隠れた。
彼女の表情が闇に沈む。
けれど、その輪郭だけが、はっきりと焼きついた。
「蓮殿。
――どうか、織田殿を支えてあげてください。
あの方が天下を取る時、そこにあなたがいてくれることを、私は祈っています」
そう言って、彼女は笠をかぶり直した。
袖がふわりと舞い、夜風が髪をさらっていく。
「では、お別れですね」
義昭様は、振り向かずに歩き出した。
僧衣に月が淡く差し、やがてその姿は霧の中に溶けていく。
僕は追わなかった。
本来なら、捕らえるべきだった。
だが、できなかった。
彼女の背を見送ることしかできなかった。
(この人は、きっと誰よりも“正しい夢”を見たのだろう)
その夢が砕ける音を、僕は確かに聞いた気がした。
夜明け。
陣に戻ると、伝令が駆け込んだ。
「報せ! 義昭公、京を離れられました!」
信長様は筆を止め、静かに目を閉じた。
「……風が変わるな」
その声に、確かな寂寥が混じっていた。
胸の奥で、義昭の微笑みがまだ揺れている。
それは滅びではなく、祈りのような光だった。
***************
戦国Re:verse ― 織田信長編《紅蓮の覇者》は、各エピソードごとに YouTubeで公開されるオリジナル楽曲 が1曲ずつ連動しています。
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