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第3章 西の大陸
第11話 ノーライザでの依頼
しおりを挟むノーライザの町の冒険者ギルドでノアとミルキーの登録をした。
魔物を登録してもいいのかと今更ながら思ったのだが、ソラとココアも登録させてるし、本当今更だなと苦笑いしてしまった。
ここでも登録は問題無く、すぐに冒険者カードを発行してくれた。パーティ登録もされた。これで狼狐は五人になった。
ただ、なぜか登録後にマスタールームに呼ばれ、今はこの町のギルドマスターの前に座っている。
「ボンダールです」と自己紹介をした男は、小太りのギルドマスターだった。見た目年齢は五〇歳ぐらいか、私と同じぐらいだな。私の同期にも似たような体型の奴がいたなぁ、と思いながら見ていた。
ボルダールと名乗ったギルマスは、すごくニヤけた締まらない顔でノアとミルキーを見ている。
確かに二人共綺麗だけど、ニヤけ過ぎだ。ノアもミルキーも我関せずのようだが。
私の視線を感じたのか、ボルダールはニヤけた顔のまま話を切り出した。
「ようこそいらっしゃいました、タロウさん。お呼び立てしてしまって申し訳ありませんでしたな。少しお話がしたかったのですが、よろしいですかな」
「何の話ですか? というか、そういうのは呼び出す前に言う言葉ではないでしょうか?」
理由も説明せず急なマスタールームへの呼び出しに、締まらない態度。さすがに私も少々頭に来ている。
そんな私の嫌味などお構いなしに話を続けるギルマスのボルダール。
「こちらにもロンレーンのギルマスから連絡は入っておりましてな、タロウさん達ウルフォックスのメンバーが立ち寄ることがあったら、進行状況の確認を取ってくれとあったのでな。それとは別に、こちらから少しお願いがあるのだ」
更にイラつかせるように私の言葉を無視し、言いたい事だけを話すボルダール。が、こういうのは慣れている。理不尽な対応は上司や顧客対応で慣れさせられた。
「進行状況でしたね。三つの内、二つは何とかできたと思います」
「おお! なんと! もう解決か? それで、その二つとは? 順番からいって火龍とケルベロスだと思うが、まさか倒したとは思えんし、縄張りから出ないように結界でも準備してたか。いや、そもそもロンレーンを出てから今日で四日目だったな。大急ぎで来たとしても有り得ない移動速度だな。直接こちらへ出向いたのではないのか? そうだとしても早すぎるのだが」
ロンレーンを出発した日を知ってるのか。逆に尋ねたいものだ、なぜそれを知ってるのか。
「よくご存知ですね。何か通信手段でもあるんですか?」
「…そういう事は聞くもんではない。ま、あるとだけ言っておくか」
なぜ聞いてはいけないのか。あまり関わりたくない人だから深くは追求しないが、こちらの行動が筒抜けなのは面白くないな。
「まぁ、火龍とケルベロスの件はロンレーンからの依頼だから儂には関係ないので、こちらからの依頼の話をさせてもらおう」
「いや、まだロンレーンの依頼も終わってないのに、更に依頼なんて受けられません」
「いやいや、聞いておりますぞ。なんでも魔の森からやって来たとか。それに、火龍とケルベロスの件はもう終わったのだろう? だったらこちらの依頼も受けてくれてもいいではないか」
この人に何を言っても無駄なようだ。魔の森とは西の森の事だと思うが、アラハンさんはそんな事まで報告しているのか。今後、付き合い方を考えないとな。
「周辺調査があるので、この町には少し滞在する予定です。その間に解決できるような案件であれば受けますが」
「おー、それでいいそれでいい。火龍やケルベロスに比べれば大した案件ではない。最近、この町で誘拐騒ぎが何件か起こっていてな、それを解決してくれればいいのだよ。火龍をも蹴散らすお前達なら簡単な依頼だろう」
そう簡単には思えないのだが。大体、他の冒険者には依頼したのか?
「そんな簡単な依頼なら他に依頼を受けている方はいないのですか? 最低でも、何か手掛かりを掴んだとか」
「そりゃあ、ここの冒険者達もガンバったのだがな。今は火龍の被害で周辺操作が忙しくて、それどころではないのだよ。手掛かりと言えば夕方に攫われる事が多いというぐらいだな」
手掛かりがそれだけって、実際は何もやってないんじゃないのか? そんなのは被害者の聴取で分かる事だろ。
「では、依頼受領で手続きをする。依頼達成時の報酬は大金貨一枚で期間は一ヶ月もあればいいな。もちろん分かっているとは思うが未達成、若しくはキャンセルの場合は違約金で大金貨五枚だからな」
「なっ!」
「この部屋で決定された事は取り消しが出来ないからな。では、頑張ってくれ」
最後は横柄な態度で締めくくるギルマスのボルダール。
この場で大金貨五枚を叩きつけてやろうかと考えたが、思い留まった。まぁ、理不尽な仕事を振られるのは慣れてる。横柄な態度の上司にも慣れている。それに、いつもだったらこれだけ私が口撃を受けると、一番にキレるココアが平気な顔で黙っているのだ。ここで私が怒ってしまうと、黙っているココアがキレてもいいと思ってしまうかもしれない。
いや、ココアは大人になったのだ、成長したのだと思っておこう。
受付に戻り、依頼書を受け取り、同時にノアとミルキーの冒険者カードも受け取った。ランクはG、一番下のランクだ。パーティ名には狼狐と書いてあった。
依頼書には、攫われた家族の住所やいつ攫われたかなどが書かれていた。
「ご主人様、こんな簡単な依頼でよかったのでしょうか」
冒険者ギルドを出た所でココアが話しかけてきた。
簡単? 誘拐騒ぎの解決が簡単? 期限は一ヶ月あるから解決できそうな気はするが、私達は他の依頼も受けている。ここで時間を掛けたくない。むしろ、こっちがサブで向こうがメインだ。違約金を支払ってでも早く出て行きたい。しかも、私達は火龍の件も調べないといけない。時間が全然無いのに、なぜそんなに余裕なのだ。
「簡単って、さっきの誘拐の依頼の事か?」
「はい、攫われた人を見つければいいのですから簡単です。わたし達は鼻が利きますから」
あっ、そうか。狐に狼に犬がいるんだ、匂いを辿るのはお手の物だ。ならば探す匂いの元を入手すればいいのか。確かに簡単だ。それでさっきは怒らなかったのか。逆にこんな簡単な依頼で偉そうに話すギルマスを見下してたのかもな。
「我が主ぃ、その案では妾は役に立ちそうもないの。町をぶらついて来てもよいかの」
「そうだな、ノアは人間の町が久し振りだったな。だったら小遣いを渡すから町を見物してくるといい」
そう言って金貨一枚を渡した。日本円で十万円だ、十分足りるだろう。
「ミルキーは初めてだったか。だったらノアも見物に行ってくるといい」
ミルキーにも金貨一枚を与えた。
「いえ、私もお手伝い致します」
「いや、それには及ばないよ。今日の所は匂いの元探しだから、明日から手伝ってもらおう。折角初めて人間の町に来たんだ。楽しんで来るといい」
「そうです。今日は私とご主人様で十分です」
いや、私だけでいいんだが……くっ、これは断れないか。ココアの目がウルウルしていて、ここで断ると泣き出してしまいそうだ。
「うちは、お散歩に行ってくるー」
「ソラはいつも通り薬草集めか」
「うん、このあたりは珍しいのが多かったー」
「わかった。町の外に行くんだな? だったら、暗くなる前に帰ってくるんだぞ」
「わかったー」
ソラはいつも薬草を集めては、せっせと何かを作っている。普段は私とココアが料理中の空いた時間に行く事が多い。解体はソラもやってくれるが、料理は任せられないので待たせているのだが、待ってられないソラは近くの森に入って行き薬草を採取している。
食後も採取に行ったり、採って来た薬草を調合したりしている。まだ、私自身は試す機会が無いので効果の程は分からないが、ミルキーに使った時に効果抜群だったところを見ると、役には立つものなのだろう。
害になるものを作ってるのでもないし、その辺の魔物にソラが遅れを取る事も無い。だったら好きな事をさせておくのもいいかと、いつも放置しているのだが、ここでもやりたいようだ。
許可を出し、宿だけ決めて見送ると、全員バラバラに散って行った。
私とココアは誘拐された被害者宅へ聞き込みし、攫われた人の所有物を借りたり、どこで何時ごろ攫われたかなど聞いて回った。
依頼書の内容と違わないので、経緯の確認では新しい情報は無かったが、幾つか所持品を借りられたのは良かった。明日、一気に状況が進むかもしれない。
試しにココアに借りた所持品を渡して、攫われたであろう場所に来てみたが、どっちに向かったかハッキリと分かると言ってくれた。ついでに、少し匂いを追跡してみたら、町の外に出てしまったので、今日の所はこれ以上の調査は辞めておいた。明日、全員が揃ってやる方がリスクが少ないと判断したからだ。
事前調査を終え、ココアと二人で宿に戻った。
まだ時間は早かったが、ノアとミルキーが心配だったので、早めに戻って不祥事が起きた時に備えておく事にした。
口を酸っぱくして言い聞かせたが、今まで人間と関わりが無かった二人だから心配で仕方が無い。今まであったといえば人間と戦うだけだったからな。
それなら単独行動をさせなければいいと思われるかもしれないが、二人共人間の町を楽しみにしてたのはアリアリと分かっていたので暴れるような事はしないと判断したのだ。それでも心配は心配だから、こうやって早めに帰って来て何かあった時のために備えているのだ。
「しかし、遅いな」
「はい、遅いですね」
もうそろそろ夕食の時間になろうとするのに、ソラ、ノア、ミルキーの三人がまだ宿に帰って来ない。
と、そんな話をココアとしていると、ノアが帰ってきた。
「ノア、おかえり。ミルキーは見なかったか?」
「妾は一人だったのじゃ。また、夜にも出かけようと思うておる」
……ミルキーとは完全に別行動だったんだな。そして、夜は酒を飲みに出かけると。分かり易いが、少しは遠慮気味に報告してほしいものだな。
「まだ誰も帰って来ないから、悪いが夕食は全員が帰って来てからになるな。でも、あんまり遅いと食堂が閉まってしまうな」
「構わぬ。我が主が作ればいいだけなのじゃ」
この宿には食堂があるみたいだけど、終了の時間は言われている。でも、ここもそんなに美味しくないのかもな。この世界に来て、美味いと思ったのは自分で作った料理だけだからな。
ノアもその辺りが分かってるのか、態々食堂で食べる気も無いようだ。
それから待つ事三〇分。ソラが戻って来た。
「ご主人様ー、悪い人をやっつけたんだけど、どうしたらい~い?」
帰って来るなり悪人をやっつけたと言うソラ。ソラがやっつけたと言うぐらいだ、相手が無事だとは思えない。
「なっ、やっつけたって……相手は人か?」
「そうだよー」
私の心配を他所に、普段通りに返事をするソラ。余計に心配になってくる。
ソラ……人を相手にしたらダメじゃないか。ソラだったら簡単に殺しちゃうぞ。
結果がどうなったのか非常に聞きたくないのだが、聞かないわけにも行かないので、相手の生死を恐る恐る聞いてみた。
「相手は……生きてる…のか?」
「生きてるよー」
ホッ、生きててくれてありがとう。
「それで、その相手はどうしたんだ? 怪我は?」
「瀕死ってなってたけど生きてたよー。今は影縛りしてるー。どう? ご主人様と一緒だねー」
確かにケルベロスを相手にした時と状況は似ているが……人間相手にそれを真似しちゃダメでしょー!
「はぁ~、ソラの回復薬はまだあるのか?」
「あるよー」
「じゃあ、そこに連れてってくれ」
「わかったー、こっちだよー付いて来てー」
ミルキーがまだ帰ってきてないので、ノアを宿に待たせてココアを連れてソラの後を追う事にした。
もしミルキーが帰って来たら、二人共どこにも行かずに待ってるように伝えて宿から出た。
ソラに付いて行くと町の門も通り抜け、ドンドンと進んでいく。
街道を横断すると草原が続き、草原の終わりから森が始まる。その森の入り口にニ人の男が伸びていて、式具が地面に刺さっているのが確認できた。ソラが影縛りでもやって捕縛しているのだろう。
二人の男の様子を確認すると、確かに瀕死になっていた。
「まずは回復薬を飲ませてやってくれるか。それと影縛りはもう解いていい」
「わかったー」
私の指示でソラが回復薬を飲ませて状態が普通になったことを確認した。
「ソラ? どうしてこうなったんだ?」
「このおじさんたちがねー、気配を消して寄って来たから何かなーと思って目の前に出たの。それで、なぁにって聞いたのー。そしたら急に襲い掛かって来たんだー、大人しく捕まりやがれーって」
この程度の奴らではソラに指一本触れることもできなかっただろうな。
状況と言ってることからしたら、こいつらは人攫いのメンバーだろうな。間違いなく。
尋問ですぐに吐いてくれるだろうか。尋問で吐かない場合は拷問も……しかし、拷問ってどうやってするんだ? やったこと無いんだが……
「たぶんこいつらは人攫いグループのメンバーの一員だろうな。ソラ、もう一回影縛りしてくれるか」
「わかったー」
状態も確認して、回復もさせた。もうこれで死ぬ事は無いだろう。あとは逃げられないようにしておけば尋問もやりやすいからな。
「お待ちくださいご主人様、私が縛りあげましょう」
「お、ココアできるのか?」
お任せください。とココアは髪の毛を二本抜き、フッと息を吹きかけると、毛は大きくなりながら二人の男たちを縛り上げる。縛り上げ終わると、ブレスレットに変身した時のような尻尾になった。大きな太い尻尾だった。
色んな芸があるんだな、うちの娘たちには。助かるけどな。
私はビンタをして二人の男を起こした。もちろん、かなり手加減したものだったが、一発目は首がグリンっと真後ろまで回ってしまったので慌てて【鑑定】すると瀕死一歩手前だった。すぐにソラに回復してもらい、事なきを得た。
弱い人間相手だと、かなり手加減が難しいな。
「お前ら、人攫いだろ?」
覚醒した二人の男は状況がわからずキョロキョロしている。
私は片方の男へビンタを一発。今度は上手くて加減できた。
「なにするんでぇ、オレらが何やったって言うんだよ!」
おお! こういうのテレビで見たことあるな。チンピラがよく言う台詞だ。ちょっとテンション上がるな。
「お前ら、うちの娘に何か用なのか? 大人しく捕まりやがれって言ったそうだな」
「娘? おいおい兄さん、だれの娘だって? 兄さんとそんなに違わねぇじゃねぇか」
バチンッ! 照れ隠しにビンタを一発。ちょっと強めに入ってしまったが、手加減はできている。
「そんなことはどっちだっていいんだ! お前ら人攫いだろ? 正直に言え」
「知らねぇよ。人攫いって誰のことだ? オレ達は何にも知らねぇぜ」
あるある、これもよくあるセリフだ。でも面倒くさくなってきたな。私には尋問は向いてないのかもしれないな。あれだけ苦情整理してきたのだが、尋問はしてないからな。
「ご主人様、斬りますか?」
またココアが薙刀が出してる。なぜいつもそう過激なんだ…ん? でもいいのか? 殺さなきゃいいんだから、少しぐらい斬ってもいいんじゃないか? その方が素直に白状してくれそうだし、こいつらは人攫い確定だしな。
「そうだなぁ、少しぐらいならいいかもしれ……え?」
まだ言い終わらないうちに、ココアが一閃! 男の右腕が飛ぶ。
ちょ、ちょっとやりすぎだぞ!
「ちょっと待て! ココア」
「かしこまりました」
昂ぶった様子も無く、落ち着いた感じで返事をするココア。
容赦ないな、ココアって。いや、うちの連中って全員人間じゃないから全員がそうかもしれないぞ。不安な心は今は置いておこう。まずは斬られた男の確認だ。いくら悪人とはいえ、私達が殺してしまってはダメだろう。
この男達には、今ココアが何をしたのか見えなかったろう。こいつらレベルの人間には見えない速さでの薙刀の一閃だったからな。
何が起こったかもわからず二人の男は落ちた腕をジーっと見てる。
「ソラ? これってお前の薬で治るもんなの?」
「治るよー」
治るんだ。
瀕死から一気に回復させる効果があるんだ、切られた手をくっつけるぐらいわけないのか。
「良かったな、治るらしいぞ」
そう言い終わった直後に、斬られた男の腕の付け根からブシューっと血が噴水のように噴き出した。
「ソラ、出血多量になってもマズいから、先に治してやってくれるか」
ソラは私の指示通り、男を回復させた。
先に男の口に式具を突っ込み回復薬を飲ませると、落ちている腕を拾い上げた。
その腕を無造作に男に放り投げると同時に、バシャっと回復薬も振りかけた。
全然違うところに付いたように見えた腕が、元通りに治っている。
なにやったのソラさん。ホント凄すぎ。説明は……いらないよ。
そこでようやく我に返った二人の男。斬られた方は「腕がー腕がー」って言ってるし、斬られてない方はギャーギャー煩い。
あ~あ、二人とも漏らしてるな。そりゃ腕を斬られたんだから当然か。隣の奴も血がガンガン掛かってたしなぁ。
「もう治ってる、煩いぞ!」と気つけのビンタを一発。だんだん力加減も上手くなって来た。
斬られた方の男は、縛っていたココアの拘束も一緒に斬ってしまってるので、今は自由な状態だ。
斬られた男は、左手で斬られたはずの右腕を必死に何度も確認している。
「あれ? ……今…オレの……?」
「ああ、お前の腕は、そっちの娘に斬られて、こっちの娘に治してもらったんだ。信じられないんならもう一回やるか?」
男は無言で首をブンブン振る。
「そっちの奴はどうなんだ? 試してみるか?」
もう一人の男も首をブンブン振る。
「じゃあ、素直にしゃべってもらおうか。お前らは人攫いグループなんだな?」
無言でウンウンしている。
「で? お前達はうちの娘を攫おうとしたんだな?」
少し間があったが、ウンウンしている。なんだその間はー。娘って方に反応したのか? …まぁいい。
「お前達を門兵に引き渡すのは確定だが、その前にアジトの場所を教えてもらおう」
二人してブンブンと首を振り、いやだと言う。
「ほぅ?」とココアに目配せした。
私の視線を察し、ココアはスチャっと薙刀を右から左に握り替える。
男達は大きな口を開けて泣いて懇願しだすが声が出て無い。
「お前ら口は縛ってないんだ、話せるだろ!」
ハッと気づいた男たち。
「すいませんすいません、勘弁してください。すいませんすいません……」
延々と謝罪が続く。
「アジトの場所を言えば勘弁してやるよ! 早く言え!」
私の声が耳に入らないのか、まだ「すいませんすいません……」が続いている。
ホント煩い。もういい加減に終わりにしたいと思ってると、ココアが素振りを一発して奴らの顔の前で刃を止めた。
ブンッ!
「うるさい」
ングっと口をつむぐ二人の男。やっと静かになったと思ったら、二人が慌てて両腕の確認をしている。
忙しい奴らだ。
「で、アジトの場所はどこなんだ?」
それからは、一気に話し出した男達。聞いてもいないことまで全部しゃべってくれた。
アジトと言ってもこの近くにあるのは支部のようなところで、本部は西の森にあるらしい。
支部のことも本部のことも全部しゃべってくれたので、そのまま門まで連れていき、門兵に引き渡した。
人攫い達は、門兵に引き渡された後も、チラッとこちらを見た後に洗いざらい自白したので、私達はすぐに解放された。普通は、色々と事情を聞かれてそれなりに時間が掛かるものだが、引渡すだけで解放されて助かった。
宿ではノアが待ってるし、ミルキーも帰ってるかどうか気になるしな。
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