俺のネトゲの結婚相手は、ロリコンなのだ？

朝から腹パンは、俺にとって痛すぎる

俺が通う清王学園せいおうがくえんでは週に一度、体育館で全校集会がある。
全校集会が始まる時間の間に、俺は朝早く学校に向かう。
学校の方に歩き出す。
「はぁ～、ねむてぇ！やっぱ学校行くまでにゲームしない方がよかったかな。
でもなぁ、大規模のアップデートもあったしな！」
大きなあくびをしながら、歩いてたら後ろの方から声が聞こえてくる。
「おおぉぉい～～！」
誰かに呼ばれてると思い、後ろを振り返る。
「んっ？！」
「秀樹～！」
「なっ……！」
「おっはよ～～！」
俺の方に猛ダッシュで走り出す女子高校の姿が見える。
ドスンッ！！
走りだす女子高校が、俺の前に思い切りぶつかる。
「うっ！」
ぶつかって、俺は後ろに吹き飛んだ。


「あ、ごめん！大丈夫？」
「いや、大丈夫じゃねぇよ！こっちは朝までゲームして体力がねぇんだよ。
謝るなら、ぶつかってくるんじゃねぇ！！」
怒った顔で、その人に言う。
「なによ、私が悪いって言うの？朝の挨拶でしょ。それに目を覚まそうと思ってぶつかったのに！　なによ、その態度」
いやいや、どんな挨拶なんだよ。
普通おっはよ～って、手を振る感じの挨拶だろ。
お前の挨拶は、間違ってるわ。
ぶつかることが挨拶なんて、どこの国の挨拶なんだよ。

朝早くぶつかった彼女は、俺の幼馴染。
彼女の名は、白井舞しらいまい。俺と同じ高校。
いつも明るく、元気な子。
子供の頃、いつも一緒に居て所謂(いわゆる)幼馴染。

「まったく、お前ってやつは！」
横に置いてるカバンを拾い、立ち上がる。
「そんな所で寝ころんだら、遅刻になるよ。早く学校に向かいましょ！」
「いやいや、お前が押したんだろ！」
俺は舞と一緒に学校の方に歩き出す。
家から徒歩で２０分経ち、やっと学校に着いた。
「さぁ早く行きましょう。もうすぐ全校集会が始まるよ！」
全校集会が始まる時間がもうすぐ始まり、急いで靴箱に向かい、自分のクラスに行く。

俺は舞と同じ１－A組クラス。
俺は舞と一緒にクラスを入り、自分の席に座り込む。
座りだしたら、後ろの席の人が俺の肩に手を置く。
「おいおい秀樹。朝からイチャイチャしやがって！羨ましいぞ、このこの」
「はぁ？イチャイチャじゃねぇし。普通だし」

俺に声をかけてきたこいつは、葉山一樹はやまかずき。
スポーツ万能、成績優秀。すべて完璧なかっこいいやつ。
そんなかっこいいやつが、なぜ俺と一緒に居るかさっぱりわからん。
「はぁ～、あんな可愛い人と一緒に学校に登校って！　もしかして付き合ってるの？」
「はぁ？　なんでそうなるんだよ！それに俺と舞は幼馴染だしそんな事考えたことないし」

「本当にいいのか？舞を狙ってるやつ沢山いるぞ！」
「狙うって……スナイパーで？！」
「秀樹って、たまにようわからない事いうな。」
「えっ？狙うって言ってるから、スナイパーで狙ってると思ったけど違うのか？」
真面目そうな顔で、一樹に告げる。
「違うわ！舞ってさ、女子ソフトボール部で一年生エース。天真爛漫てんしんらんまんでいろんな男性が狙ってるぞ！」
「なっ…！舞を狙ってる…だと！」
俺は慌てて、イスから立ち上がり舞のほうに走り出す。

「舞、あぶねぇ伏せろ！」
「え、えぇ、ちょ、ちょっと何？」
俺は飛び出し、舞を抱きついて床に伏せた。
「ふぅ～危なかった。舞大丈夫……か？！」
咄嗟(とっさ)に飛び出し舞を抱きつき床に伏せたはずだけど、俺の両手が舞のおっぱいを触っていた。

「あ、あの…ごめん！」
俺はすぐに手をどいた。
「こ…この、変態！」
拳を握り、俺のお腹に思い切り殴られる。
うっ！！
思い切り殴られ、俺は両手を腹に押さえる。

朝から睡眠も取らず、ゲーム三昧した俺がなぜいつもこんな朝からひどい目になるんだ。