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Case.1 凪と柊斗 第2話:親友の仮面を剥がして
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カーテンの隙間から差し込む朝日に、凪がゆっくりと瞬きを繰り返した。
「……ん……。…あれ…えっ!?」
目が覚めた凪が、真っ先に気づいたのは自分の手の位置だった。
昨夜、無意識に掴んだ俺の手を、今もまだ両手でしっかりと抱え込んでいる。
「……あ、……ごめん! 柊斗、ずっと握ってた!? 起こしたよね……?」
跳ね起きようとした凪を、俺はしびれたままの左手で、ベッドに押し戻した。
「……起きてたよ。一晩中、ずっと」
「え……?」
俺の声は、自分でも驚くほど低く、掠れている。
「お前が離さなかったんだろ。責任取れよ」
俺は椅子から立ち上がり、凪を上から見下ろすようにベッドの端に手をついた。
「……しゅうと?」 凪が戸惑いながら、俺の顔を覗き込んでくる。
その瞳は昨夜の熱が嘘のように澄んでいるけれど、俺を見つめる視線には、明らかな動揺が走っていた。
「熱、測るぞ」
俺はそう言って、凪の額に自分の額をぴたりと重ねた。
「……っ、近いって……」
「病人扱いしてやってんだろ。……ん、下がったな。36度台。……昨夜のお前、すごかったんだぞ。俺の手、冷たくて気持ちいいとか言って、全然離してくんねーの」
わざと意地悪く、いつもの「親友」のトーンで笑ってみせる。
でも、俺の心臓は暴力的な音を立てていた。
「嘘……恥ずかしい……ごめん、本当に」
顔を真っ赤にして両手で顔を覆う凪。
その細い手首を、俺は力ずくでどかした。
「……謝るくらいなら、責任取れって言っただろ。……なぁ、凪。俺がどんな気持ちで一晩中お前の横にいたか、分かってんのかよ」
俺の瞳の奥から「親友」の光が消える。
凪の呼吸が、目に見えて速くなった。
「しゅう……と、目、怖いよ。どうしたの?…」
「怖いのは、お前のせい」
もう隠さない。
そもそも、こんな可愛いやつと親友で居続ける方が無理なんだよ。
「もう無理。俺、一晩中お前のこと『女』として見て、一睡もできなかった。悪ぃけど、『親友』に戻れってのは……もう、できねぇわ」
俺は凪の耳元に顔を寄せ、熱のこもった吐息を吐き出す。
しびれが取れたばかりの指先が、凪のTシャツの裾から、その柔らかな肌へと忍び込んだ。
「……凪。いい?」
できるだけ優しく、彼女に同意を求める。
逃げ場を塞ぐように押し付けられた俺の体は、もう隠しきれない熱を持って凪を支配していた。
「……っ、……ずるいよ、そんなの。断れるわけ、ないじゃん……」
凪が諦めたように、でも期待を込めて目を閉じる。 その瞬間、俺の中の『親友』というラベルは、完全に千切れた。
「……ん……。…あれ…えっ!?」
目が覚めた凪が、真っ先に気づいたのは自分の手の位置だった。
昨夜、無意識に掴んだ俺の手を、今もまだ両手でしっかりと抱え込んでいる。
「……あ、……ごめん! 柊斗、ずっと握ってた!? 起こしたよね……?」
跳ね起きようとした凪を、俺はしびれたままの左手で、ベッドに押し戻した。
「……起きてたよ。一晩中、ずっと」
「え……?」
俺の声は、自分でも驚くほど低く、掠れている。
「お前が離さなかったんだろ。責任取れよ」
俺は椅子から立ち上がり、凪を上から見下ろすようにベッドの端に手をついた。
「……しゅうと?」 凪が戸惑いながら、俺の顔を覗き込んでくる。
その瞳は昨夜の熱が嘘のように澄んでいるけれど、俺を見つめる視線には、明らかな動揺が走っていた。
「熱、測るぞ」
俺はそう言って、凪の額に自分の額をぴたりと重ねた。
「……っ、近いって……」
「病人扱いしてやってんだろ。……ん、下がったな。36度台。……昨夜のお前、すごかったんだぞ。俺の手、冷たくて気持ちいいとか言って、全然離してくんねーの」
わざと意地悪く、いつもの「親友」のトーンで笑ってみせる。
でも、俺の心臓は暴力的な音を立てていた。
「嘘……恥ずかしい……ごめん、本当に」
顔を真っ赤にして両手で顔を覆う凪。
その細い手首を、俺は力ずくでどかした。
「……謝るくらいなら、責任取れって言っただろ。……なぁ、凪。俺がどんな気持ちで一晩中お前の横にいたか、分かってんのかよ」
俺の瞳の奥から「親友」の光が消える。
凪の呼吸が、目に見えて速くなった。
「しゅう……と、目、怖いよ。どうしたの?…」
「怖いのは、お前のせい」
もう隠さない。
そもそも、こんな可愛いやつと親友で居続ける方が無理なんだよ。
「もう無理。俺、一晩中お前のこと『女』として見て、一睡もできなかった。悪ぃけど、『親友』に戻れってのは……もう、できねぇわ」
俺は凪の耳元に顔を寄せ、熱のこもった吐息を吐き出す。
しびれが取れたばかりの指先が、凪のTシャツの裾から、その柔らかな肌へと忍び込んだ。
「……凪。いい?」
できるだけ優しく、彼女に同意を求める。
逃げ場を塞ぐように押し付けられた俺の体は、もう隠しきれない熱を持って凪を支配していた。
「……っ、……ずるいよ、そんなの。断れるわけ、ないじゃん……」
凪が諦めたように、でも期待を込めて目を閉じる。 その瞬間、俺の中の『親友』というラベルは、完全に千切れた。
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