魔女っ子になるのはムリそうなので、幼馴染を魔法使いにします!~処女と童貞の焦らしプレイ~

かみゅG

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高校生活4

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 魔女っ子と聞くと、ステッキを振るだけで魔法が使えると思っている人が多いのではないでしょうか?
 私も小さい頃はそう考えていました。
 しかし、魔女っ子になるために魔法について調べていると、それだけでは足りないことに気付きました。

 未知の言語で語られる長く複雑な呪文。
 高度に計算された図形で描かれる魔法陣。
 希少な材料と技術で作られる魔法の道具。

 それらが不可欠なのです。
 つまり、魔女っ子は大学生よりも高度な学力を習得していなければなりません。
 それどころか社会人、それも研究職の人間よりも知識が必要なのかも知れないのです。
 ゆえに、私は勉強の手を抜いたりはしません。
 手を抜かないどころか、飛び級できるくらいの努力をしています。
 とはいえ、私はすでに魔女っ子になることを諦めた身です。
 実際に飛び級はしません。
 今はソラを魔法使いにすることに、全力を尽くしています。
 そのためには、ソラと同学年にいた方が都合がよいのです。

「キララ、一緒にお昼を食べない?」

 午前中の授業が終わって昼休みになると、クラスメイトのサチコが話しかけてきました。
 手にはお弁当を持っています。
 彼女とはクラスの中で一番仲がよいです。
 だから、一緒にお昼を食べるのは吝かではないのですが、私には行かなければならない所があります。

「私、ソラのところに行こうと思っているの」

 私は鞄からお弁当を二つ出します。
 一つは私の分、もう一つはソラの分です。

「愛妻弁当? アツアツだね!」

 サチコがからかうように言ってきます。
 けど、私は妻ではないので、愛妻弁当というわけではないです。
 ただし、ソラに栄養バランスの取れた食事を摂らせるのは、私の役目だと思っています。
 栄養バランスは大切です。
 栄養が偏ると、性欲が強くなり過ぎたり、逆に気力が無くなったりすることがあります。
 そうなってしまうと、ソラの童貞を護ることが難しくなってしまいます。
 ムラムラして女性と性的関係を持ってしまったり、女性に誘惑されたときに抵抗する気力が無くて性的関係を持ってしまったりする可能性があるからです。
 だから、ソラに栄養バランスの取れた食事を摂らせるために、私はお手製のお弁当をソラに食べさせるつもりです。

「でもそっか、じゃあ私はお邪魔かな」

 サチコが少し寂しそうにしています。
 せっかく声をかけてくれたのに悪い気がします。
 私は別にサチコと一緒に食べるのが嫌なわけではなく、ソラのところに行かなければならないだけなのです。
 私は改めてサチコを観察します。

 運動するために短くしている髪。
 大きくも小さくもない平均的なサイズの胸。
 男子に媚びるための化粧品や装飾品はつけていないようです。

 運動は性的欲求を解消させる効果があると言います。
 胸もおっぱいお化けのように凶悪ではなく、身だしなみも童貞を誘惑するようなものではありません。
 私はサチコの危険度は低いと判断しました。

「よかったら、一緒に来る?」
「いいの?」
「ソラの童貞に手を出さないと誓うなら」
「友達の旦那さんに手を出したりしないよ」

 サチコの表情に嘘を言っている様子はありません。
 私は彼女の言葉を信じることにしました。

 *****

「ソラ、お弁当を持ってきたわよ」

 ソラが所属するクラスまで来ると、私は真っ直ぐにソラの席へ向かいます。
 クラスが違う以上、私は常にソラと一緒にいることはできません。
 授業と授業の間の短い休憩時間ならともかく、長い休憩時間である昼休みには、いつどこからソラの童貞を狙う刺客がやって来るか分かりません。
 なるべく早くソラのもとまで駆けつけなくてはなりません。

「キララ、ありがとう」

 ソラが嬉しそうにお弁当を受け取ります。
 昼休み、ソラの近くの席に人はいません。
 どこかに食べに行っているのでしょう。
 私は椅子を動かして、ソラの向かい側の席に座ります。

「旦那さん、こんにちは。私も一緒に食べさせてもらうね」
「どうぞ。えっと……佐々木さん?」
「サチコでいいよ」
「どうぞ。サチコさん」

 サチコはソラに挨拶して私の隣に座ります。
 ソラの隣ではなく、私の隣でした。
 予想通り、サチコは安全なようです。
 良かったです。
 もしサチコがソラの隣に座っていたら、私は彼女を害虫として駆除しなければならないところでした。

「それじゃあ、食べましょう」

 私達はお弁当の包みをほどきます。
 そして、水筒からお茶を注ぎます。
 準備は万端です。

『いただきます』

 まさに食べ始めようとしたところで、こちらに向かって声がかけられました。

「ソラ、キララ、一緒に食べようぜ」

 取り巻きの女子を引き連れたリクでした。
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