魔女っ子になるのはムリそうなので、幼馴染を魔法使いにします!~処女と童貞の焦らしプレイ~

かみゅG

文字の大きさ
56 / 87

悪の女幹部4

しおりを挟む
 放課後になりました。
 今日の部活は、先輩部員が作っている同人誌のお手伝いです。

「キララちゃんと加藤ちゃんは校庭を散歩してきて。途中で休憩していいから、ゆっくりしてきてね」

 私とおっぱいお化けは百円玉をひとつずつ持たされます。
 これでジュースを買って飲んでいいということでしょう。
 缶ジュースは無理ですが、紙パックの少し安いジュースなら買うことができます。

「そんな、悪いですよ。みなさんの分のジュースを買ってきます」
「いいわ。こぼすといけないから」
「あぅ」

 おっぱいお化けが提案しますが、先輩部員がそれを断ります。
 断った理由を聞いておっぱいお化けが、シュンとなります。
 実は同人誌の手伝いをしているときに、おっぱいお化けはインクを倒して原稿を汚してしまったのです。
 先輩部員は同人誌をアナログ手法で作っています。
 デジタル手法のようにお手軽にやり直しはできません。
 先輩部員は笑って許してくれましたが、笑顔が引きつっているのは明らかで、見ていて痛々しかったです。
 そういった背景があるので、先ほどの言葉は余計なことをするなという意味だと思います。
 おっぱいお化けは汚名返上をしたかったのでしょうが、見事に玉砕しています。

「私は手伝いますよ。ソラも手伝っていますし」
「キララちゃんは……作風が違うから。なんなら、ソラ君をつけるから、散歩してきて」
「むぅ」

 私は手伝いの継続を名乗り出ますが、断られてしまいました。
 同人誌とは、いわばアート作品です。
 作風が違うと言われたら、引き下がるしかありません。
 色塗りをお願いされたときに、ヒロインの服が少し地味だなと思って、魔女っ子衣装を描き足すくらい頑張ったのですが残念です。

「他にお手伝いできることがあれば、言ってください」
「ええ、ありがとう。今のところないわ」

 部室にいても手伝えることはなさそうです。
 言われた通り、校庭を散歩してくるしかありません。
 私はソラの方を、ちらりと見ます。
 ソラは楽しそうに同人誌作りを手伝っていました。
 同人誌を作ったことは無いはずですが、興味はあったのでしょう。
 手先も器用なので、手伝いの戦力になっています。
 連れて行くとは言いづらいです。
 ソラを女性部員だらけの部室に置いていくのは少し心配です。
 でも、ラスボスであるおっぱいお化けは部室から離れるので、妥協することにします。

「じゃあ、行ってきます」

 こうして、私とおっぱいお化けは校庭を散歩することになりました。

 *****

 考えてみたら、おっぱいお化けと二人きりという状況は初めてです。
 お花見のときに少し会話はしましたが、おっぱいお化けのことはよく知りません。
 ただ散歩をするのも暇なので、彼女の観察でもすることにします。
 ラスボスを倒すためには、情報収集が大切なのです。
 なぜなら、魔女っ子には、決して敗北は許されないからです。
 昔の熱血漫画のように、敗北→修行→勝利ではダメなのです。
 魔女っ子に求められるのは、燃えではなく、萌えなのです。
 ちなみに、先輩部員が描いていたのは熱血漫画でした。
 懐古趣味なのかも知れません。
 そんなことを考えていたら、おっぱいお化けが落ち込んだ表情で話しかけてきました。

「迷惑をかけちゃったみたいだね。みんなで同人誌を作るのって、ちょっと憧れていたんだけどな」

 どうやら、部室でのことを気にしているようです。
 私はソラの付き添いで入部しましたが、おっぱいお化けは入部したいから入部したと言っていました。
 そういう活動が好きなのでしょう。
 ラスボスとはいえ落ち込んでいるのを見るのは、気分のよいものではありません。
 少しフォローすることにします。

「おっぱ……加藤さん、諦めるのは早いわ。同人誌にはコスプレ写真を載せることもあると聞くわよ。加藤さんなら、ちょっと胸元の広い衣装を着て、ジャンプして可愛いポーズをしている写真を載せれば、きっと売り上げに貢献できるんじゃないかしら」
「!?」

 私のフォローを聞いて、加藤さんがバッと胸を押さえます。
 朝のように、ぽかぽかと叩いてはきませんでしたが、ジト目を向けてきます。

「……ねえ、キララさん。私を呼ぶときにいつも最初に言い間違えるけど、もしかして『おっぱい』って言おうとしてる?」

 むっ。
 鋭いです。
 でも、違います。

「いいえ。そんなわけないじゃない」
「……本当?」
「本当よ」

 おっぱいお化けは疑わしそうな顔を向けていますが、本当に違います。
 私は心の中で『おっぱい』ではなく『おっぱいお化け』と呼んでいるからです。
 なぜなら、おっぱいお化けのおっぱいは、普通のおっぱいではありません。
 お化けと呼ぶにふさわしいものだからです。
 除霊したいのですが、残念ながら私はゴーストバスターではないので、できないのです。

「なら、いいけど」

 私が念押しで否定すると、おっぱいお化けはようやく納得しました。
 まったく、疑り深いおっぱいです。
 きっと栄養が全ておっぱいに吸い取られて、人を信じる心が育っていないのです。

 そんな会話をしながら、私とおっぱいお化けは校庭を歩きます。
 しかし、校庭は運動部が活動する広さはありますが、散歩するには狭いです。
 あっという間に、一周してしまいました。
 自然と足は自販機に向かいます。
 ジュースでも飲んで時間を潰すことにしましょう。

 私はオレンジジュースを購入します。
 ビタミンは大切です。
 そして、おっぱいお化けは――

「まだ、おっぱいを大きくしたいの?」

 ――ミルクを買いました。
 きっと、おっぱいの中にミルクを溜め込むためだと思います。
 そして、男の人に飲ませるのでしょう。
 おっぱいお化けは、いやらしいです。

「やっぱり、心の中で私のこと『おっぱい』って呼んでるよね!?」

 私の言葉に、おっぱいお化けが、ぶるんとおっぱいを震わせながら叫びました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...