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悪の女幹部8
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女番長さんの叫びに反応したように、取り巻きの人達が私とおっぱいお化けを取り囲みます。
「ひっ!」
おっぱいお化けから怯えた声が漏れます。
私達を取り囲んでいる人達が怖い顔をしているからだと思います。
いったい、どうしたというのでしょう。
直前まで和やかに会話をしていたというのに、何かあったのでしょうか。
「そうか、てめえか。てめえが、痴女か」
女番長さんが、こちらを睨んできます。
失敬な。
痴女ではありません。
「加藤さんは、校庭でおっぱいを連呼するような、はっちゃけた子だけど、痴女じゃないわ」
「私!?」
おっぱいお化けが驚いた声を上げます。
私がかばったことに驚いたのでしょうか。
心外です。
おっぱいお化けが限りなく痴女に近いのが事実だとしても、友人を痴女呼ばわりしたりはしません。
そんなことを考えていたら女番長さんが声を上げます。
「そっちの女じゃなくて、てめえのことだよ!」
どうやら、おっぱいお化けではなく、私のことを痴女と呼んでいるようです。
意味が分かりません。
「?」
「不思議そうな顔すんな! 高校生にもなってそんなもん着てたら、痴女以外のなにものでもねえ!」
「むっ。私は恥ずかしくないわ」
「てめえが恥ずかしくなくても、見ている方はそう思わねえんだよ!」
意味は分かりませんが、どうやら女番長さんは私に対して怒っているようです。
取り巻きと一緒に、剣呑な雰囲気で取り囲んできます。
なにやら、誤解があるようです。
どうしようかと思っていると、サッカー部の方から何人かがこちらに走ってきます。
店長さんから私を護るように言われている元悪人の先輩達です。
「姐さん、大丈夫ですか!」
「てめえら、姐さんになにしやがる!」
彼らは私達のところまでやって来ると、私を護るように私の前に立ちます。
ガラの悪い集団が睨み合う光景は、不良の抗争のようです。
「あの、先輩達。まだ何もされていませんし、誤解を解けば済む話で……」
「姐さんは下がっていてください!」
「暴力はよくありません。穏便に……」
「あいつらの相手は、俺達がします!」
私が止めようとするのですが、彼らは話を聞いてくれません。
一触即発。
今まさに喧嘩が起きそうな雰囲気です。
これはいけません。
魔女っ子ならば、ここは喧嘩を止める場面でしょう。
「加藤さん、もう少し下がって。そこだと煙が届いちゃいそうだから」
「け、煙?」
私は以前から思っていました。
私が使う疑似魔法には多人数を相手にできるものがありません。
けれど、NEW魔女っ子衣装に搭載されていたマジカルミストを見て、私は思い付きました。
マジカルミストは相手の視界を奪うだけですが、これに攻撃性を持たせれば、多人数を相手にできる疑似魔法になるのではないかと。
そこで私はマジカルファイヤーに使っている唐辛子エキスを、マジカルミストに混ぜてみることにしました。
そうして完成したのが、この疑似魔法です。
「マジカルフレイム」
私はマジカルミスト発生装置にマジカルファイヤーの唐辛子エキスを入れたものを、対峙する集団の真ん中に放り投げます。
投げたものが地面に当たった瞬間、唐辛子エキスの煙が勢いよく噴き出します。
「なんだ、コレ……!?!?!?!?」
「コレって、姐さんの……!?!?!?!?」
一瞬にして阿鼻叫喚の光景ができあがります。
声にならない声を上げて、女番長さんの取り巻きと元悪人の先輩達が苦しみ出します。
煙が晴れた後に残ったのは、地面に倒れる集団です。
唐辛子エキスの濃度は下げておいたのですが、呼吸が整うまで立てないくらいのダメージは与えたようです。
ぶっつけ本番だったのですが、まあまあの効果です。
ただ一人、女番長さんだけは煙の範囲外に逃げることができたようで、目の前の光景を驚愕の表情で見ながら立ち尽くしています。
「あ、姉さん。なんで俺達まで……」
「喧嘩両成敗です。先輩達、喧嘩はいけませんよ」
地面から呻くような声が聞こえてきたので、それに答えます。
それから、女番長さんの方に向き直ります。
「な、なんなんだ、おまえは。仲間もいたのに、なんてことしやがる」
落ち着いて話そうとしているだけなのですが、 女番長さんは怯えたように後退ります。
やはり、まだ誤解が解けていないようです。
私は好感度を上げるために微笑みながら、女番長さんに近寄ります。
「ひっ! く、来るな!」
「そんなこと言わずに仲良くしましょう。誤解があるようなので、それを解きたいだけなんです」
「来るなあ!」
ダメです。
話を聞いてくれません。
きっと頭に血が上っているのでしょう。
ここは会話よりも実演で好感度を上げた方がよさそうです。
「そうだ。弟さんと仲良くなれるように、可愛いお化粧をしてあげます」
私はマジカルメイクの道具を手に、女番長さんとの距離をゆっくりと詰めます。
「や、やめ――!」
きっと、これで誤解も解けるはずです。
「ひっ!」
おっぱいお化けから怯えた声が漏れます。
私達を取り囲んでいる人達が怖い顔をしているからだと思います。
いったい、どうしたというのでしょう。
直前まで和やかに会話をしていたというのに、何かあったのでしょうか。
「そうか、てめえか。てめえが、痴女か」
女番長さんが、こちらを睨んできます。
失敬な。
痴女ではありません。
「加藤さんは、校庭でおっぱいを連呼するような、はっちゃけた子だけど、痴女じゃないわ」
「私!?」
おっぱいお化けが驚いた声を上げます。
私がかばったことに驚いたのでしょうか。
心外です。
おっぱいお化けが限りなく痴女に近いのが事実だとしても、友人を痴女呼ばわりしたりはしません。
そんなことを考えていたら女番長さんが声を上げます。
「そっちの女じゃなくて、てめえのことだよ!」
どうやら、おっぱいお化けではなく、私のことを痴女と呼んでいるようです。
意味が分かりません。
「?」
「不思議そうな顔すんな! 高校生にもなってそんなもん着てたら、痴女以外のなにものでもねえ!」
「むっ。私は恥ずかしくないわ」
「てめえが恥ずかしくなくても、見ている方はそう思わねえんだよ!」
意味は分かりませんが、どうやら女番長さんは私に対して怒っているようです。
取り巻きと一緒に、剣呑な雰囲気で取り囲んできます。
なにやら、誤解があるようです。
どうしようかと思っていると、サッカー部の方から何人かがこちらに走ってきます。
店長さんから私を護るように言われている元悪人の先輩達です。
「姐さん、大丈夫ですか!」
「てめえら、姐さんになにしやがる!」
彼らは私達のところまでやって来ると、私を護るように私の前に立ちます。
ガラの悪い集団が睨み合う光景は、不良の抗争のようです。
「あの、先輩達。まだ何もされていませんし、誤解を解けば済む話で……」
「姐さんは下がっていてください!」
「暴力はよくありません。穏便に……」
「あいつらの相手は、俺達がします!」
私が止めようとするのですが、彼らは話を聞いてくれません。
一触即発。
今まさに喧嘩が起きそうな雰囲気です。
これはいけません。
魔女っ子ならば、ここは喧嘩を止める場面でしょう。
「加藤さん、もう少し下がって。そこだと煙が届いちゃいそうだから」
「け、煙?」
私は以前から思っていました。
私が使う疑似魔法には多人数を相手にできるものがありません。
けれど、NEW魔女っ子衣装に搭載されていたマジカルミストを見て、私は思い付きました。
マジカルミストは相手の視界を奪うだけですが、これに攻撃性を持たせれば、多人数を相手にできる疑似魔法になるのではないかと。
そこで私はマジカルファイヤーに使っている唐辛子エキスを、マジカルミストに混ぜてみることにしました。
そうして完成したのが、この疑似魔法です。
「マジカルフレイム」
私はマジカルミスト発生装置にマジカルファイヤーの唐辛子エキスを入れたものを、対峙する集団の真ん中に放り投げます。
投げたものが地面に当たった瞬間、唐辛子エキスの煙が勢いよく噴き出します。
「なんだ、コレ……!?!?!?!?」
「コレって、姐さんの……!?!?!?!?」
一瞬にして阿鼻叫喚の光景ができあがります。
声にならない声を上げて、女番長さんの取り巻きと元悪人の先輩達が苦しみ出します。
煙が晴れた後に残ったのは、地面に倒れる集団です。
唐辛子エキスの濃度は下げておいたのですが、呼吸が整うまで立てないくらいのダメージは与えたようです。
ぶっつけ本番だったのですが、まあまあの効果です。
ただ一人、女番長さんだけは煙の範囲外に逃げることができたようで、目の前の光景を驚愕の表情で見ながら立ち尽くしています。
「あ、姉さん。なんで俺達まで……」
「喧嘩両成敗です。先輩達、喧嘩はいけませんよ」
地面から呻くような声が聞こえてきたので、それに答えます。
それから、女番長さんの方に向き直ります。
「な、なんなんだ、おまえは。仲間もいたのに、なんてことしやがる」
落ち着いて話そうとしているだけなのですが、 女番長さんは怯えたように後退ります。
やはり、まだ誤解が解けていないようです。
私は好感度を上げるために微笑みながら、女番長さんに近寄ります。
「ひっ! く、来るな!」
「そんなこと言わずに仲良くしましょう。誤解があるようなので、それを解きたいだけなんです」
「来るなあ!」
ダメです。
話を聞いてくれません。
きっと頭に血が上っているのでしょう。
ここは会話よりも実演で好感度を上げた方がよさそうです。
「そうだ。弟さんと仲良くなれるように、可愛いお化粧をしてあげます」
私はマジカルメイクの道具を手に、女番長さんとの距離をゆっくりと詰めます。
「や、やめ――!」
きっと、これで誤解も解けるはずです。
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