【R18】侯爵令嬢、断罪からオークの家畜へ―白薔薇と呼ばれた美しき姫の末路―

雪月華

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 夜になるとお昼寝したせいで案の定、眠れなくなってしまった。

 ゼラの看病や薬湯、回復薬ポーション入りの塗り薬のおかげで、大分元気になっていたから……。

「ゼラ、蒸しパンのお礼に、お口でして差し上げますわ」

 ベッドに横向きになって寝ているゼラの下肢に身体をずらすと、彼の下帯の前に顔を寄せた。

「まだ病み上がりなのだから、無理しなくていい」

「無理じゃありませんわ。したいからするだけ、です」


 くんくん、とゼラの臭いを嗅ぎ、下帯の上から陰茎に触れた。
 温かくて、まだ柔らかいゼラのそれが、なんだか愛おしく思えた。

 下帯越しに雄の臭いを大きく吸い込み、頬ずりしてみる。
 手で撫で、キスをする。

 すると、ゼラのものはムクムクと大きくなって、固く張りつめた。

 ゼラが低くうめいて、身動みじろぎする。

 ずっしりした二つの玉袋にも、手を伸ばした。

 ――この中に沢山子種が詰まっているんだわ。

 張りつめた先端から、先走りの汁が滲み出て下帯の布に染みが出来て行く。

「シロ、もう、直接さわってくれ……」

 かすれた声で、ゼラがささやく。

 もっと、このまま弄っていたかったけれど、ゼラのいう通り下帯を外す。
 プン、と雄の臭いが鼻を突いた。

 もうすでにカチカチになってしまったゼラの雄は、脈が浮き出て黒光りしている。
 エラの張りだしたグロテスクなその形に、怖れを抱いた。

 ――これが、いつも私のなかに入っているのだわ。信じられない……。
 
 先走りの汁で濡れている先端を舌でちろちろと舐めると、塩味がした。
 尿道口の凹みに舌先を入れるようにして舐め、茎に指を這わす。

 それから歯が当たらないように、唇を巻き込むようにしてから、エラの張ったくびれまで口の中に含んだ。
 そうして裏筋に舌を這わすと、口の中で亀頭がビクンと震え、ゼラの身体が何かをこらえるように少し動く。

 ――気持ちいいのね。もっと気持ち良くして上げたい。

 舌をくるくると回すように先っぽを舐めたり、ちゅっと吸い上げたりした。
 根元から幹を手で上下にさすりながら、歯にくちびるを巻き込んで、くびれたあたりをはみ、首を軽く左右に振ると、ゼラがうめき声をあげた。

「ぅっ、く。シロ、いいぞ。もう……」

 口の中でゼラのモノがさらに固く質量を増し、ブルブルと震えた。
 先端から、熱い精が放たれる。
 喉の奥に、びゅるびゅるとゼラの射精した精液が当たっている。

 零さないように、次々と注がれる白濁を飲み込む。

 口いっぱいにゼラの青臭い子種が溜まり、何とか飲み干そうとしたのだけれど、口の端から一筋だけこぼれてしまった。

 射精を終えるとゼラは私を抱き寄せ、零れた一筋の白濁を指で掬い、私の口の中に戻した。

 大きな身体に、ぎゅっと抱きしめられ、頬ずりされる。

「シロ、シロ……」

「ゼラ、良かった?」

「ああ、満足した」


 侯爵令嬢だった私が、自分からオークの男根を口に含み、射精されてうれしいと思ってしまうなんて。

 王妃になるべく育てられ高価な絹のドレスを纏い、社交界の大輪の花だった私は、裸に剥かれただの女になった。

 雄の保護に置かれ縋って生きていくしかない、雌に。

 でもそれが、本来のあるべき私の姿だったのかも。

 こうしてゼラの腕の中にいると、心が温かくなるの……。


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