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第6章
伝授
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「えぇっ~」
「それでレナード殿、話しは変わるが先程言っていたことなのじゃが」
「はい、えっと純血種の火焔馬と雷馬との混血種の双子の変異種のことでしたよね。
何かお困りの事でも?」
「基本的に我がドワーフの集落では純血種か、動物との混血しか居らんかった。
動物との混血では変異種が出ること多いが、最近は混血同士が多くなって変異種も少なかったのじゃ」
「エイドゥル様、確かエルフ連合の集落では人族より変異種の生存率が高いと記憶しているのですが?」
「レナード殿の言う通り、2割強といったところではある。
だが、魔獣同士の混血の変異種は珍しい上に、双子は更に珍しいのじゃ!
だから生存率を上げて生かしたいのじゃ」
「私のところに幻獣の変異種はいないので確実ではありませんがよろしいので?」
「ワシらの知らない事があれば知りたいのじゃ。とにかく知っている事は全て教えて欲しいのじゃ!」
「その前に本当はまだ検証中のため、リベルタで結成した変異種育成計画に参加している冒険者ギルドと商業ギルドで、守秘義務や情報共有をお願いして開示している情報です。
悪用を防ぐためにこのテーブルの周りに精霊結界を張らせていただきますがよろしいでしょうか?」
「構わん。本来なら手続きを必要とするのだろう?
我々が精霊王様や幻獣王様に忠義立てしているからこそ、独断で開示してくれるのだ。
ここに他意はなくとも不用意に情報を出す者が居るやもしれんからな」
「ご協力感謝します」
《ヒュードル結界を頼む》
呼ばれて姿を見せたヒュードルは声だけを通さない透明な結界を展開する。
「流石、中級精霊様を従えているとは」
「いえ、オンディーヌ様からお借りしているだけです。連絡係兼護衛の様な頼もしい存在です」
「ご謙遜を。誇らしげに貴方の背後に控えているではないか」
「私には勿体無い程です、助けてもらってばかりです。
では準備出来たので本題に」
レナードは竜神族やエルフ連合での変異種の育成方法を聞き、レナードが知らない事は念のためヒュードル経由で精霊王に確認した。
概ね正しい方法で育成していたための生存率の高さだった。
「長年、精霊様達と友好関係にあっただけはありますね。幻獣も大切にしているから、ここまで生存率が高かったのですね。
私達が検証で得た結果とほぼ同じです」
「わざわざ精霊王様に我々の育成方法を確認いただけたこと、誠に有り難い。
して問題点などあっただろうか?」
「我々が成功した事例では、急変した時の対処方法や時間が大きく作用するのでは?という見解が出ています。
野生の変異種は生存率が低いため捨てられ、飼われていると手放さない親もいて対処が遅れます」
「ほぅ、では親が育て続けるのは良くないのか?」
「子育てに過敏で近寄る者を過度に攻撃する種族に関してはそうですね。
異変があった時に管理者に知らせて協力を頼めるなら良いです」
「ということは生存率を上げるのに人族の手が必要なのだな?」
「今まで通りの育成方法に、全ての変異種に幼児期の栄養として、魔性果実を一定の量を定期的に与えること。どうしても魔性果実を食べたがらない個体は魔力溜まりに定期的に連れて行くか、魔性植物の鉢を寝床や寛ぐ場所に置き、魔力浴をさせることのどちらかで異常の頻度が減ったり、症状の緩和がみられる様になります」
「要は幻獣の幼体と似た様にすれば良いのだな。確かに果実や花が主食の種族以外に食べさせたりはしてなんだ」
「ここからが重要で、体調を崩したら応急処置として魔力溜まりか、魔性植物の鉢植えの近くに連れて行く。
そして速やかに魔性果実の絞り汁を用意して、シリンジなどで無理矢理でも口に挿入して飲み込ませます。
自力で飲める様になるまで様子見しながら少しずつ飲ませます。
これで苦しむ時間が短くなるか、症状が軽くなれば生存率がUPします」
「なるほどそれで過敏な親ではいけないのだな」
「そうです。いくら知能が高い種族でも、食べる気力のない我が子に果汁を飲ませる事は出来ませんから」
「それでレナード殿、話しは変わるが先程言っていたことなのじゃが」
「はい、えっと純血種の火焔馬と雷馬との混血種の双子の変異種のことでしたよね。
何かお困りの事でも?」
「基本的に我がドワーフの集落では純血種か、動物との混血しか居らんかった。
動物との混血では変異種が出ること多いが、最近は混血同士が多くなって変異種も少なかったのじゃ」
「エイドゥル様、確かエルフ連合の集落では人族より変異種の生存率が高いと記憶しているのですが?」
「レナード殿の言う通り、2割強といったところではある。
だが、魔獣同士の混血の変異種は珍しい上に、双子は更に珍しいのじゃ!
だから生存率を上げて生かしたいのじゃ」
「私のところに幻獣の変異種はいないので確実ではありませんがよろしいので?」
「ワシらの知らない事があれば知りたいのじゃ。とにかく知っている事は全て教えて欲しいのじゃ!」
「その前に本当はまだ検証中のため、リベルタで結成した変異種育成計画に参加している冒険者ギルドと商業ギルドで、守秘義務や情報共有をお願いして開示している情報です。
悪用を防ぐためにこのテーブルの周りに精霊結界を張らせていただきますがよろしいでしょうか?」
「構わん。本来なら手続きを必要とするのだろう?
我々が精霊王様や幻獣王様に忠義立てしているからこそ、独断で開示してくれるのだ。
ここに他意はなくとも不用意に情報を出す者が居るやもしれんからな」
「ご協力感謝します」
《ヒュードル結界を頼む》
呼ばれて姿を見せたヒュードルは声だけを通さない透明な結界を展開する。
「流石、中級精霊様を従えているとは」
「いえ、オンディーヌ様からお借りしているだけです。連絡係兼護衛の様な頼もしい存在です」
「ご謙遜を。誇らしげに貴方の背後に控えているではないか」
「私には勿体無い程です、助けてもらってばかりです。
では準備出来たので本題に」
レナードは竜神族やエルフ連合での変異種の育成方法を聞き、レナードが知らない事は念のためヒュードル経由で精霊王に確認した。
概ね正しい方法で育成していたための生存率の高さだった。
「長年、精霊様達と友好関係にあっただけはありますね。幻獣も大切にしているから、ここまで生存率が高かったのですね。
私達が検証で得た結果とほぼ同じです」
「わざわざ精霊王様に我々の育成方法を確認いただけたこと、誠に有り難い。
して問題点などあっただろうか?」
「我々が成功した事例では、急変した時の対処方法や時間が大きく作用するのでは?という見解が出ています。
野生の変異種は生存率が低いため捨てられ、飼われていると手放さない親もいて対処が遅れます」
「ほぅ、では親が育て続けるのは良くないのか?」
「子育てに過敏で近寄る者を過度に攻撃する種族に関してはそうですね。
異変があった時に管理者に知らせて協力を頼めるなら良いです」
「ということは生存率を上げるのに人族の手が必要なのだな?」
「今まで通りの育成方法に、全ての変異種に幼児期の栄養として、魔性果実を一定の量を定期的に与えること。どうしても魔性果実を食べたがらない個体は魔力溜まりに定期的に連れて行くか、魔性植物の鉢を寝床や寛ぐ場所に置き、魔力浴をさせることのどちらかで異常の頻度が減ったり、症状の緩和がみられる様になります」
「要は幻獣の幼体と似た様にすれば良いのだな。確かに果実や花が主食の種族以外に食べさせたりはしてなんだ」
「ここからが重要で、体調を崩したら応急処置として魔力溜まりか、魔性植物の鉢植えの近くに連れて行く。
そして速やかに魔性果実の絞り汁を用意して、シリンジなどで無理矢理でも口に挿入して飲み込ませます。
自力で飲める様になるまで様子見しながら少しずつ飲ませます。
これで苦しむ時間が短くなるか、症状が軽くなれば生存率がUPします」
「なるほどそれで過敏な親ではいけないのだな」
「そうです。いくら知能が高い種族でも、食べる気力のない我が子に果汁を飲ませる事は出来ませんから」
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