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第8章
精霊王会議
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精霊王達が揃うだけならばのに10日も時間がかからない。意見が揃うのに時間がかかるために適当な返事をさせたのは火の精霊王であるサラマンドルだ。
何度かのレナードや協力者達との話し合いの中で、自分達と人族との著しい見解の相違がある事を学んだ。人間の考え方は理解しがたいものが多いが、レナードを含め幻獣士になった者以外にも、幻獣や動物達に友好的で好ましい者達が思っていたより多かった事で認識が変わった。
受肉していない精霊は睡眠を必要としないため時間はたっぷり使える。自分達の常識に照らし合わせるならば多少揉めることはあってもさほど時間はかからない。
それに光精霊王と闇の精霊王は今回の全ての幻獣や特異体達をレナード個人に託したつもりだったから何が問題か分かっていない。
「光ト闇ノ。彼奴ハ基本的ニ自分以外ノ者ニ託ソウトスルダロウ」
「何故ダ。我ハアノ者ヲ信ジテ託シタノダ」
「私モアノ者ナラバ役立テテクレテ、アノ子達ガ自信ヲ持テルト送リ出スノデスヨ」
「レナードトイウ男ハ欲モナイシ、自己評価モ低イ。シカモ愛情深ク、手抜キヲセヌ。従魔ヲ増ヤシ過ギルト満足ナ世話ガ出来ヌト言ウ様ナ理由デナ」
「ソウ言ウ事ナラ特異体以外ノ集団ノ種族ノ受ケ入レハ難シイノダナ」
「特異体モ他ノ者ニ渡スツモリデ考エタ方ガ良イ」
一番接触の多い水の精霊王が呟く。
「彼奴以外ニモ、エルフヤ竜人族ナドナラ任セテモ良イノデハナイカ?」
「ドワーフモ愛情深イゾ?」
「獣人モ種族ニヨッテハ良クハナイカ?」
「人間達ハ強欲デサエナケレバ、手先モ器用デ世話モ丁寧ナ者モ居ルノダガ」
「人間ハ信用ナラン!」
「人間ノ事ハ我々デハ判断ガ出来ヌ。ダカラ彼奴ラニ任セル方ガ良イノデハナイカ?」
などそれぞれ自分達が推している種族の事を持ち出したり、過剰に人間に反発するなど段々と議論が白熱していった。
あまりにまとまらなくなって来て、議論に飽きて来た風の精霊王が
「兎ニ角ドノ種族ヤ個体モ、シッカリト守リ育テテクレル者ヲ選ンデ貰イ、我等ガ眷族ニ見張ラセバ良イ」
と投げやりに言う。
次の話題は監視に関する様々な事柄で、特に誰に情報を集約させるかが一番揉めた。収集については風と闇が主体となり、他にも小鳥や昆虫系の幻獣も状況により付ける事になった。
情報収集能力は高いが気まぐれで奔放な風の精を他の属性の精霊が補助といったところだが、楽しいことに夢中になるとお仕事を忘れてしまう妖精は除け者にすると面倒だからとグループ分けして複数で監視することで納得させた。
結局、風の精霊達が収集した情報を土のノームがまとめ、闇の精霊達が収集した情報をルーチェがまとめ、両方の情報を解析(?)するのはオンディーヌが担うことになった。シルフとダーストニは眷属の指示や任命などが役目である。サラマンドルは自分の役割がないとごねたため、遊撃隊として明らかに怪しい者や違反した者の監視に加わり、いざという時に最初の警告を与える権利を譲ることでようやく決着した。
ちなみにレナードが全部を引き受ける場合には|希望する小精霊や妖精を付けて、信用出来ない人間ややっかみなどで嫌がらせをする者達を監視して、不遇な幻獣達を守る体制にしようと即決されたのだった。
4属性の幻獣王達は補佐として精霊王が外せない仕事などがあった時に代理をすることになった。闇の幻獣王は存在は確認されてはいるものの、ダーストニさえ姿を見たことがないという。光の幻獣王たる九尾の狐は眷族の危機で動けないため参加辞退していて不在であった。
こうして以前に比べると人族の要求を予想して対応出来たと満足気に話し合いの当日を迎えた。
何度かのレナードや協力者達との話し合いの中で、自分達と人族との著しい見解の相違がある事を学んだ。人間の考え方は理解しがたいものが多いが、レナードを含め幻獣士になった者以外にも、幻獣や動物達に友好的で好ましい者達が思っていたより多かった事で認識が変わった。
受肉していない精霊は睡眠を必要としないため時間はたっぷり使える。自分達の常識に照らし合わせるならば多少揉めることはあってもさほど時間はかからない。
それに光精霊王と闇の精霊王は今回の全ての幻獣や特異体達をレナード個人に託したつもりだったから何が問題か分かっていない。
「光ト闇ノ。彼奴ハ基本的ニ自分以外ノ者ニ託ソウトスルダロウ」
「何故ダ。我ハアノ者ヲ信ジテ託シタノダ」
「私モアノ者ナラバ役立テテクレテ、アノ子達ガ自信ヲ持テルト送リ出スノデスヨ」
「レナードトイウ男ハ欲モナイシ、自己評価モ低イ。シカモ愛情深ク、手抜キヲセヌ。従魔ヲ増ヤシ過ギルト満足ナ世話ガ出来ヌト言ウ様ナ理由デナ」
「ソウ言ウ事ナラ特異体以外ノ集団ノ種族ノ受ケ入レハ難シイノダナ」
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一番接触の多い水の精霊王が呟く。
「彼奴以外ニモ、エルフヤ竜人族ナドナラ任セテモ良イノデハナイカ?」
「ドワーフモ愛情深イゾ?」
「獣人モ種族ニヨッテハ良クハナイカ?」
「人間達ハ強欲デサエナケレバ、手先モ器用デ世話モ丁寧ナ者モ居ルノダガ」
「人間ハ信用ナラン!」
「人間ノ事ハ我々デハ判断ガ出来ヌ。ダカラ彼奴ラニ任セル方ガ良イノデハナイカ?」
などそれぞれ自分達が推している種族の事を持ち出したり、過剰に人間に反発するなど段々と議論が白熱していった。
あまりにまとまらなくなって来て、議論に飽きて来た風の精霊王が
「兎ニ角ドノ種族ヤ個体モ、シッカリト守リ育テテクレル者ヲ選ンデ貰イ、我等ガ眷族ニ見張ラセバ良イ」
と投げやりに言う。
次の話題は監視に関する様々な事柄で、特に誰に情報を集約させるかが一番揉めた。収集については風と闇が主体となり、他にも小鳥や昆虫系の幻獣も状況により付ける事になった。
情報収集能力は高いが気まぐれで奔放な風の精を他の属性の精霊が補助といったところだが、楽しいことに夢中になるとお仕事を忘れてしまう妖精は除け者にすると面倒だからとグループ分けして複数で監視することで納得させた。
結局、風の精霊達が収集した情報を土のノームがまとめ、闇の精霊達が収集した情報をルーチェがまとめ、両方の情報を解析(?)するのはオンディーヌが担うことになった。シルフとダーストニは眷属の指示や任命などが役目である。サラマンドルは自分の役割がないとごねたため、遊撃隊として明らかに怪しい者や違反した者の監視に加わり、いざという時に最初の警告を与える権利を譲ることでようやく決着した。
ちなみにレナードが全部を引き受ける場合には|希望する小精霊や妖精を付けて、信用出来ない人間ややっかみなどで嫌がらせをする者達を監視して、不遇な幻獣達を守る体制にしようと即決されたのだった。
4属性の幻獣王達は補佐として精霊王が外せない仕事などがあった時に代理をすることになった。闇の幻獣王は存在は確認されてはいるものの、ダーストニさえ姿を見たことがないという。光の幻獣王たる九尾の狐は眷族の危機で動けないため参加辞退していて不在であった。
こうして以前に比べると人族の要求を予想して対応出来たと満足気に話し合いの当日を迎えた。
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