208 / 220
第9章
説明会
しおりを挟む
第一部隊と第二部隊の元々のメンバーは、契約の前段階で自らの団体の意志でそういった者達を精査し排除していたし、個別での勧誘は都度性質などまで確認した上で行っているため問題ない。
しかし冒険者集団と盗賊団については仲間愛が強く、信用し過ぎて一切忖度しなかったので、幻獣士に相応しくない性質や過去のある者達がいる可能性がある。そのため光と闇の大精霊によって精神のスキャンを実施する必要があり、説明会という名目で幻獣士ギルド本部に別々に来てもらった。
最初に訪れたのは女性だけの冒険者パーティのアルマラス姉妹団。最初に関係者以外がいる可能性がある場所での『幻獣の卵』関する話題は一切してはいけない事と、契約しない場合には説明会で見聞きした事は記憶を精霊が消すこと。納得出来ない者は会場から出るようにと伝えた。
「幻獣士になるのは幻獣次第でもあるけど、幻獣術だと幻獣以外なら仮契約しなくてもある程度言っている事が分かる様になります。従魔術だと仮契約しても魔法が使えない変異種や動物しか意思疎通出来ない。ただ頑張ればお世話に必要な感情くらいは分かる様になることもある。但し契約後に今の団体単位で仕事をしたいのならば、幻獣士は数人、幻獣術は作業グループで最低1人は習得して欲しい」
他にも違いや特徴、幻獣や変異種の説明をする。
「幻獣士になるためには幻獣術は必須だと言う事は知られているが、もう一つ大切なことが応募要項に記載されている。幻獣達の好む性格や性質である事だ。例えば嫌いな種族だからと暴力で排除する者、詐欺など弱い者を狙った犯罪をした者などを嫌らわれる。つまり生き物にとって当然の情があることなどだ」
真剣に聞いていて好感が持てる。
「第一の試練では本人の性質など幻獣に相応しい人物であるかを見極めるものだ。この試練で不適合と判断されたら二度と挑戦出来ず、試練の森から出て来なかった者も居た」
半数程の表情が固くなる。
「ちょっと脅す様なことを言ってしまったが、
あくまでも人としての良心的な行動が出来て、幻獣を守ろうとする心があれば、幻獣士にはなれなくても無事帰って来れるから心配するな。それに幻獣士にならなくても加入し仕事は出来る。不安がある人も多いでしょうから後ほど個別相談に応じるので順番に別室に来て下さい」
ほとんどがホッとして様子だった。
最後に『幻獣の卵』は団体での加入契約のため幻獣が問題視する者が居れば許可は下りないこと、幻獣や種族の人族側の希望は出来ず、出来るのは提供可能な環境や役割などや出来ないことを提示することだけだと説明する。
「個別相談の結果パーティを辞める者が出ても説得したり、抗議しないように。した場合は残念ながら団体での受け入れ自体を断念させてもらう」
ちなみに説明会の精神スキャンされた。その結果問題あるとされた者が居たが、個別相談で過去の記憶を消す事を同意して残る事が出来た者も居た。
酔うと暴力的になるなど性質的に問題があったり、記憶を消しても精神的に弱く漏洩する可能性があるなど一部問題がある者と、倫理観や生き物に著しい危害を加えるなど著しく問題がある者はは同意の上で脱退してもらうことになった。前者は建物から出て仲間以外から声をかけられた時点から『幻獣の卵』に関する事を公開済の情報以外は消える処置をされ、後者は幻獣や変異種に関わる情報が思い出せない処理をされた。そしていつの間にか妖精達が集まって来て、前者には条件付き悪戯OKの粉を、後者には幻獣士失格の粉をふりかけていた。
戦闘集団から幻獣にとって相応しくないと退団した者は今後幻獣士や『幻獣の卵』が全土に周知させ、元の仲間達と水面下での接触を権力者達が強要する恐れがあるため要注意人物として通知される事となった。
後日行われたクランの星屑の守り手と華麗なる義賊も同様に説明会を終えた。
これで問題ある幻獣の内、初回の仮契約を希望する幻獣達を受け入れる団体の見込みが出来た。
しかし冒険者集団と盗賊団については仲間愛が強く、信用し過ぎて一切忖度しなかったので、幻獣士に相応しくない性質や過去のある者達がいる可能性がある。そのため光と闇の大精霊によって精神のスキャンを実施する必要があり、説明会という名目で幻獣士ギルド本部に別々に来てもらった。
最初に訪れたのは女性だけの冒険者パーティのアルマラス姉妹団。最初に関係者以外がいる可能性がある場所での『幻獣の卵』関する話題は一切してはいけない事と、契約しない場合には説明会で見聞きした事は記憶を精霊が消すこと。納得出来ない者は会場から出るようにと伝えた。
「幻獣士になるのは幻獣次第でもあるけど、幻獣術だと幻獣以外なら仮契約しなくてもある程度言っている事が分かる様になります。従魔術だと仮契約しても魔法が使えない変異種や動物しか意思疎通出来ない。ただ頑張ればお世話に必要な感情くらいは分かる様になることもある。但し契約後に今の団体単位で仕事をしたいのならば、幻獣士は数人、幻獣術は作業グループで最低1人は習得して欲しい」
他にも違いや特徴、幻獣や変異種の説明をする。
「幻獣士になるためには幻獣術は必須だと言う事は知られているが、もう一つ大切なことが応募要項に記載されている。幻獣達の好む性格や性質である事だ。例えば嫌いな種族だからと暴力で排除する者、詐欺など弱い者を狙った犯罪をした者などを嫌らわれる。つまり生き物にとって当然の情があることなどだ」
真剣に聞いていて好感が持てる。
「第一の試練では本人の性質など幻獣に相応しい人物であるかを見極めるものだ。この試練で不適合と判断されたら二度と挑戦出来ず、試練の森から出て来なかった者も居た」
半数程の表情が固くなる。
「ちょっと脅す様なことを言ってしまったが、
あくまでも人としての良心的な行動が出来て、幻獣を守ろうとする心があれば、幻獣士にはなれなくても無事帰って来れるから心配するな。それに幻獣士にならなくても加入し仕事は出来る。不安がある人も多いでしょうから後ほど個別相談に応じるので順番に別室に来て下さい」
ほとんどがホッとして様子だった。
最後に『幻獣の卵』は団体での加入契約のため幻獣が問題視する者が居れば許可は下りないこと、幻獣や種族の人族側の希望は出来ず、出来るのは提供可能な環境や役割などや出来ないことを提示することだけだと説明する。
「個別相談の結果パーティを辞める者が出ても説得したり、抗議しないように。した場合は残念ながら団体での受け入れ自体を断念させてもらう」
ちなみに説明会の精神スキャンされた。その結果問題あるとされた者が居たが、個別相談で過去の記憶を消す事を同意して残る事が出来た者も居た。
酔うと暴力的になるなど性質的に問題があったり、記憶を消しても精神的に弱く漏洩する可能性があるなど一部問題がある者と、倫理観や生き物に著しい危害を加えるなど著しく問題がある者はは同意の上で脱退してもらうことになった。前者は建物から出て仲間以外から声をかけられた時点から『幻獣の卵』に関する事を公開済の情報以外は消える処置をされ、後者は幻獣や変異種に関わる情報が思い出せない処理をされた。そしていつの間にか妖精達が集まって来て、前者には条件付き悪戯OKの粉を、後者には幻獣士失格の粉をふりかけていた。
戦闘集団から幻獣にとって相応しくないと退団した者は今後幻獣士や『幻獣の卵』が全土に周知させ、元の仲間達と水面下での接触を権力者達が強要する恐れがあるため要注意人物として通知される事となった。
後日行われたクランの星屑の守り手と華麗なる義賊も同様に説明会を終えた。
これで問題ある幻獣の内、初回の仮契約を希望する幻獣達を受け入れる団体の見込みが出来た。
1
あなたにおすすめの小説
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しに満ちた気ままな旅の物語!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる