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神族編
720話 結界師
しおりを挟むバチッ
ドカッ
勝負は見てられないものだった。一方的にジルコが攻撃していただけの試合だった。
「ジルコさんには絶対に勝てる気しないですよ。」
「さすがに今回は運が悪かったな。俺とお前の相性は最悪だから仕方ないさ。」
ジルコはそう慰め、あとを去った。
戻ってきたと同時に
「次は翔の番だな。」
「あぁ。」
「相手は七暁だから気は抜くな。」
「当然。」
俺の相手は七暁の"結界師"のバアリ=ドーアという人だ。
トットット
ステージへと立った。
俺の前に立っているのは俺と同じような背丈の男だ。
一見、変わった奴には見えないが正面に立つとオーラはやはりそこらの冒険者などとは比べものにならない。
「御二方、準備はよろしいですか?」
「あぁ。」
「大丈夫です。」
「では、開始します。」
相手は動く気配がないな。受け身型なのか.....。
では、こちらから仕掛けるとするか。
"黒弾"
100発程の黒い弾をバアリに撃ち込んだ。
シュー
弾幕が終わり、砂煙がはけていく。
「まあ、効かないよな。」
バアリは当然のように無傷だった。
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