Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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拾っていいかな?

 惜しいなぁ~。なんで疑問にしちゃったかな。
ここは 体は子供だけど頭は大人、な小学生…(ゲフンゲフン)まぁ、そんな感じで自信たっぷりに言い切っちゃえばいいのに。

 でもこれから鍛えれば良い線いくんじゃありませんか?爺に目でどう?と聞くと目を細めて笑う。

「ザサ…だったよね?色々と失格な所が多いよ。まずキミの目線、彷徨いすぎ。探ってますよってバレバレだ。手も、指を動かさない。自信無いですと申告してるようなものだよ。それから最後の言葉、どうして言い切らないかな。」

 うなだれてないで此方を見なさい。爺、こういうのも教育でなんとかなる?あ、全然平気…じゃぁ頑張ってもらおうかな?

「ザサ、これからの事をお爺ちゃんに聞いて。」

合格ですと告げると、途端ににこやかになった。
あ、…この人…感情が面に出る人だ。爺の教育かぁ~がんばれ~。


「ねぇザサはなんで僕達に雇われようと思ったの?
僕達よりお金持ちそうな人いっぱいいたじゃない。」

「ええ、お金持ちの人はいっぱいいましたけど待遇が良くなさそうでしたから。」

「ちょっと見ただけでわかるの?」

「わかりますよ。自分ばかり良い服や靴をつけてたり使用人が主に向ける視線とか…色々とありますけどね。旦那方は違ったんですよ。
 まずポニーがお洒落だった、3頭ともね。そして2人とも動くときは必ず相手を見てるでしょう?2人とも見る理由は違うだろうが相手を気にとめてるように見えました。
 ここなら扱いが良いんじゃないかと思いましてね。」

 そんなところも判断基準になるのか知らなかった。でもポニ太達のお洒落に気づいてくれたのは嬉しいな。3頭とも違うお洒落をしているのは実は僕の拘りなんだよね。
 ポニ太は鬣を細かい三つ編みにして色付きウッドビーズで止めている。ポニ子は女の子だから決めた幅の鬣の根元をリボンで縛って鬣の長さを揃えて切っている。ポニ朗は爺の子なのであまり好き勝手に出来ないから編み込みだけ。

 ちょっと熱を入れて解説してたら爺まで遠い目になっていた。何故に!?

 そんな他愛もない話と爺によるこれからのザサのお勉強の話などをしながら領主館に向かって歩いている。

「ちなみにザサの待遇なんだけど、暫くは見習いね。部屋と食事、制服支給。週休2日制だけどシフトにより夜勤もあり。それから……」

「待った!待った!なんだその…シフトとかシューキューなんたらとか。ヤキン?初めて聞く言葉ばかりだぞ?城では当たり前なのか??」

 ああ、忘れてた。こっちの世界、こういう決まり事が無くてお休みとかも用事があれば休むという体を休める事を知らない世界だった。シフトも上役の人達が前の日に、明日は夜働いてとか朝早くに出てきてとか伝えるだけだった。
 だから僕の周りの人達からシフトやら週休2日制とかを取り入れて、今ではもう当たり前に城で使われている。

 そういうのも覚えていってもらわないとね~。
頑張れ、見習い執事。あ、執事っていうのはもうちょっとナイショです。







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