Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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理想

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 今現在していること
・保護者がいない、または保護者がその役目を果たしていない子供を保護して生活をさせる。

・ある程度年齢が達した子供に学びの環境を整えるまたは指導。

・成人を迎えた者でも学ぶ意思があれば援助する。

・以上の3つでΩの者にはそれに適した環境を用意し、個人の得意な能力を伸ばす。

・生活困窮者の実態調査と指導。


 現在計画中のもの
・Ω専用の孤児院の設立と寄宿学校の設立。

・街の整備

・交通の整備

「これらを進めています。街の整備についてはもうご説明してありますね。交通の整備というのはアイデアはあるのですが方法や仕組みがわからないので物作りが得意なαに相談中です。」

 ……なんで3人とも渋い顔してるの。
ああ、確かに街の整備なんてもの凄い大事業だ。区画整理も考えているため数年に渡り進めていくからそんなに無茶な事じゃない。

 なるほど……これらを進めていく為に必要な資金ですか?ある程度は援助が必要ですけどそれについては次の話題ですよ。

「此方の資料をご覧下さい。僕の前に5代に渡りあの領地を任されていた方のオルソン家の資料です。父様、覚えておられますか?」

 いきなりふられた話なのに父様は眉を少し寄せた程度で思い出してくれた。

「確かあの家は6代前の人物の功績で与えられた所だ。特にこれといった所も無い平凡な地域と記憶しているが…。」

「やはり何の報告もされていないのですね。確かに大きな問題は起こってはいないのですが、60年ほど前に不作が続き5つの村が消えました。村人は散り散りになり放浪の者となりました。その村民の数は合わせて約1500人です。
 消えた村の跡地は多くが森や街から離れた村なので盗賊などの住処になってしまいましたがこれを取り締まった形跡はありません。」

 それから…と、不作や凶作になったときの対応、そうならない為にとるべきだった事柄、その当時の領主が享楽の為に統治しなかった事、享楽を好んだ結果賄賂が横行した事などを説明して証拠の書類や当時の賄賂を送った商人や役人の記録を出した。

「このオルソン家は領地変えとなってまだ存続していますね?このオルソン家に貯えられている財産の何割かを要求します。
 当時の領主達がやって来なかった事をしなければならないのですから、贈られた賄賂分くらいは要求出来ると思うのです。」 

 賄賂としての証拠が残ってる物の他にも色々あるだろうが今はもう諦めるしかない。それでも請求出来る金額は寄宿学校が3つは建てられそうな額がある。如何ですか?と見渡すとローランドは口を開けて呆けていた。

「わかったか、ローランド。これがお前の兄だ。」

「父様、どういう意味??」

あまりの父の言葉に思わず聞いてしまった。僕がローランドのお兄ちゃんなのは当たり前の事。だからそのセリフは含みがあるよね!









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