Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

文字の大きさ
77 / 708

ポイントは首を傾げて上目遣い

しおりを挟む
 「父上、本当に兄様はΩで間違いないのですか?あまりにも無理があります!βであってもこのような計画は立てられないでしょう。」

「私も街の整備について将来こうする予定だと街の模型を見せられた時、つくづくそう思った。しかし昔からノエルはこうだ。ローランドは幼さかった為知らされていなかったが城を出て一般人になるのが決まった時もこの様に計画を立て実行していったのだよ。」

 ローランドはやっぱり僕をあまり知らないねぇ。
アーノルドには殆ど相談しているから他の説明も続けて良いかな?と見ると悟りを開いてる目をしてる。
 ……いいや、続けよう。

「もぅいいですか?続けても。」

 ……ローランド、目を見開いてこっち見ないで。
その顔怖いから。まだあるの?!って聞いてきたけど、まだ頭金をここから出しますよ~っていう話しかしてないでしょ。

「父様、今回噂に関するご協力をありがとうございました。何人かΩの子を保護できました。素性については敢えて伏せさせていただきますがそのうち元保護者が自ら名乗り出てくるでしょう。」

 名乗り出てきた人達についてはその時の態度次第で対応を変えるつもり。もし考え方を変えていれば保護した子との関係修復なども計っていく。そうでないなら……その領地の領民含めて領地の出入り禁止かな?

「ノエル、この辺りの話は追々で良いだろう?それより王都とスサエナ、グリフウッドを結ぶ鉄道?の話を。」

 アーノルドの言葉で思い出した。そうそう今日のメインの話は鉄道だ。この世界はまだ鉄があるのに鉄道が無い。だから移動は生き物に乗るか引いてもらうかだけどやっぱり、ねぇ?
 楽したい……じゃない。時間を有効に活用したい訳ですよ。『時は金なり』って言うじゃない?

「そうだった。ありがとうアーノルド。」
ニッコリ笑ってお礼を言うと、僕の方へ寄ってきて僕の資料を渡してくれた。
 そしてそのまま横に座る。ちゃっかり腰に手が回ってるけどまぁいいか。


「もうアーノルドと一緒にある程度の研究をしているのですが、鉄の箱に人が乗り馬より早いスピードで長距離間を移動しようと考えています。
 グリフウッドの研究者に声をかけてもらい、僕はアイデアのみで仕組みを考えてもらってます。」

 またここで模型を取り出した。水蒸気の汽車とトロッコの模型。

「此方の大きい方が汽車です。水と熱を動力源として動かします。今研究中ですので詳細は後ほど。
 この小さい方がトロッコです。人力で動きますが汽車が出来るまでの運搬用の物とでも思って下さい。このトロッコはすでに運用してまして、汽車の道も途中まで引いています。」

 スサエナ~グリフウッド間は領地が隣り合ってる所を通すから良いけど王都はいくら僕が王族でも勝手に作る訳にはいかない。…ということは?
 父様、お願い(特大ハート)






しおりを挟む
感想 199

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

番解除した僕等の末路【完結済・短編】

藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。 番になって数日後、「番解除」された事を悟った。 「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。 けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

愛を知らない少年たちの番物語。

あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。 *触れ合いシーンは★マークをつけます。

流れる星、どうかお願い

ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる) オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年 高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼 そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ ”要が幸せになりますように” オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ 王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに! 一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが お付き合いください!

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

どうせ全部、知ってるくせに。

楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】 親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。 飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。 ※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

処理中です...