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暴走は血筋
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さて、いよいよ最大の難関の話題へ。予想されるのは『貴方達、帰国は一緒に帰れるよ』→皇太子発狂するが如くの喜び→僕が大変。という流れだが修正できる見込みは一切無い。
ええ、僕は諦めた!もしかしたら、案外冷静になるかも知れない……という一抹の望みをかけて。
「王から結納の話が来ました。」と言ってみた。
1…2…3…4… 皇太子は一瞬理解が遅れたのか4秒の差で声を張り上げた。
『本当ですか!!』
いきなりの大声はやめてください。目立ってます!うるさいです!興奮しすぎで鼻息フムッフムッと凄い。もう言葉忘れて天仰いじゃってる。
漸く落ち着いたのは動物園の熊みたいにウロウロしたり意味も話さずいきなりの番になる生徒にキスしたりと迷惑行動を一通り済ませてからだった。
一抹の望みなんて無かったよ。
「……お話再開させても?大人しくしてないとこの先の展開無くしますよ?」
僕がもうめんどくさくなって本音を漏らすと皇太子はスーっと帰ってきて大人しく着席した。そしてお茶を一口……二口……うん、平常心を保ってますアピールしてるけどそれ僕のお茶ね。
黙って様子を伺っていつ気づくか見てたけど気づかず飲み干したので諦めて続きを話した。
「詳しいことが書いて無いのでその辺の事をお聞きしたいのです。何か話あわれていたのですか?」
「ええ!ええ!そうです!私が巡り会うことができた愛らしくて可愛くて健気でちょっと心配性で、でもそんなところが……」
要約すると、大事な大事な番だと報告すると意志が堅いのなら婚約だけでもという流れになり、生徒達の後ろ楯が僕だということで僕に結納を納めれば良いのでは?となり見合う物の選定に掛かったらしい。
皇太子は「決してがっかりさせませんよ!?」と何か違う勘違いをしているようだがフールフーガからはもうキャラック船という過ぎたお礼をいただいてしまっているのでもうこれ以上は遠慮したいところだ。
「結納のお品としてガレオン船を二隻と大砲20門、運用人として50人を」
「まった!まった!まった!」
とんでもない内容に思わずストップをかけたが皇太子は『?何か問題でも?』という顔だ。
思い出すようにしていた様子でまだ続きそうだと思った僕は慌ててストップをかける。
「多すぎですよ!!」
「いえいえとんでもない!ちょうど西の方の海で船団を盧獲で…………補給したので、新造艦を直ぐに用いなくても良くなりましてね。」
……今、虜獲って言ったよね?絶対言ったよね?本当に…本当に、超友好国で良かったと思える瞬間だよ。っていうかまだフールフーガに対して敵愾心をもって来るような船がいたんだ。あんな大きさと機動力を持つ艦隊は見つけたら逃げの一手が当然だと思うけど?
「ええ、そうなんですよ。提督の隊ではそうなるんですけど今回は練習船を狙って来まして。まぁその練習船の艦隊に負けたのはお笑い草ですよね。」
………………。練習船の艦隊に負けたんだ。
恥ずかし!!恥ずかし過ぎて本国に身代金払って自分達を帰国させて下さいって連絡出せないじゃん!
……ああ、だから船も人も余剰が出来すぎたんだね?
ええ、僕は諦めた!もしかしたら、案外冷静になるかも知れない……という一抹の望みをかけて。
「王から結納の話が来ました。」と言ってみた。
1…2…3…4… 皇太子は一瞬理解が遅れたのか4秒の差で声を張り上げた。
『本当ですか!!』
いきなりの大声はやめてください。目立ってます!うるさいです!興奮しすぎで鼻息フムッフムッと凄い。もう言葉忘れて天仰いじゃってる。
漸く落ち着いたのは動物園の熊みたいにウロウロしたり意味も話さずいきなりの番になる生徒にキスしたりと迷惑行動を一通り済ませてからだった。
一抹の望みなんて無かったよ。
「……お話再開させても?大人しくしてないとこの先の展開無くしますよ?」
僕がもうめんどくさくなって本音を漏らすと皇太子はスーっと帰ってきて大人しく着席した。そしてお茶を一口……二口……うん、平常心を保ってますアピールしてるけどそれ僕のお茶ね。
黙って様子を伺っていつ気づくか見てたけど気づかず飲み干したので諦めて続きを話した。
「詳しいことが書いて無いのでその辺の事をお聞きしたいのです。何か話あわれていたのですか?」
「ええ!ええ!そうです!私が巡り会うことができた愛らしくて可愛くて健気でちょっと心配性で、でもそんなところが……」
要約すると、大事な大事な番だと報告すると意志が堅いのなら婚約だけでもという流れになり、生徒達の後ろ楯が僕だということで僕に結納を納めれば良いのでは?となり見合う物の選定に掛かったらしい。
皇太子は「決してがっかりさせませんよ!?」と何か違う勘違いをしているようだがフールフーガからはもうキャラック船という過ぎたお礼をいただいてしまっているのでもうこれ以上は遠慮したいところだ。
「結納のお品としてガレオン船を二隻と大砲20門、運用人として50人を」
「まった!まった!まった!」
とんでもない内容に思わずストップをかけたが皇太子は『?何か問題でも?』という顔だ。
思い出すようにしていた様子でまだ続きそうだと思った僕は慌ててストップをかける。
「多すぎですよ!!」
「いえいえとんでもない!ちょうど西の方の海で船団を盧獲で…………補給したので、新造艦を直ぐに用いなくても良くなりましてね。」
……今、虜獲って言ったよね?絶対言ったよね?本当に…本当に、超友好国で良かったと思える瞬間だよ。っていうかまだフールフーガに対して敵愾心をもって来るような船がいたんだ。あんな大きさと機動力を持つ艦隊は見つけたら逃げの一手が当然だと思うけど?
「ええ、そうなんですよ。提督の隊ではそうなるんですけど今回は練習船を狙って来まして。まぁその練習船の艦隊に負けたのはお笑い草ですよね。」
………………。練習船の艦隊に負けたんだ。
恥ずかし!!恥ずかし過ぎて本国に身代金払って自分達を帰国させて下さいって連絡出せないじゃん!
……ああ、だから船も人も余剰が出来すぎたんだね?
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