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俺の学園生活、そして趣味
まだ続く打ち合わせ
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「え~、バトル、派手にしないんスか?」
「えっ、派手な方が良かったん?」
「良かったというか、バトルで派手にしない必要が分からないっス。
ミドリさん、絵も描くんでしょ?
外連味があって派手で分かりやすくしなくていいんすか?」
「……確かに。そっか~。こぢんまりと畳もうとしていたかも。」
「素人意見っスけど最後はドカーンと打ち上げた方がいい気がしまス!」
「そうだな~、ありがとうございます!」
「いえいえっス。」
その後、好青年との打ち合わせで碧のバトルは派手になった。確かに。見落していたけどイラストありきだと派手な方が良さそうだ。碧はポージングも構図もセンスもあるし。本人がひけらかさないだけで、そういう練習もしているのを俺は知っている。
「それで、ラストの展開はどうするつもりだったんス?」
「あ~、そっすね。ド派手にやるなら……。
リステルにケンカを売るつもりで。
アルセ様にちょっかい出そうとして。それを全員がブチ切れる。
オオゴトになってボコボコって展開は修正した方がいいです?」
好青年(宮刻さん)に改めて碧が恐る恐る、今後の予定を確認している。
「う~……ん。国か地方自治体の依頼をこなそうとした時の流れで。
そういう感じになるって言うならアリだと思うっスけど。
安直すぎないっス? 今から因縁のボスを作るにも。
作品中に出てきた誰かが糸を引いていたことにするとか。
設定を作ったら次って行くよりラストでそうなるなら。
最後は畳む方にも用いた方が。いいんじゃないかって思うっス。」
「そうでしたね。作り直します……。」
すごすごと碧がチャットからロストしていった。
「大丈夫でしたっスか?」
「本人が終わりを目前に気付かずに息切れしていただけだから。
誰かが言った方が良かったし、俺も気付けませんでした。
ぐうの音も出なかったんじゃなくて。いつの間にか。
守りに入っていたのに気付いたんですよ。さっきのは。」
俺は今までの碧の行動パターンからそう判断して答えた。
「そういって貰えると。」
「全然なんで大丈夫です。
あとでお茶とお菓子、持って行ってダベってきます。
そしたらまた。書けるようになります。」
「ありがとうございまス! それで、沙幹さんはどうなりましたっス?
沙幹さんの話も作られていくの、俺、楽しみにしていたっス!」
「ええっと、書き始めたら一気に長くなっちゃって。
舞台になる場所も書いたら止まらなくなって。
特にアールデコ、アールヌーボー様式がホント、ツボで。
街並みでしょ、建物の様式でしょ。アクセサリーに小物に。
人の衣装に……。純喫茶で甘いものを食べにいくだけでも。
雰囲気出るんですよ。」
「はいはい。」
俺が段々、語りだしているのを感じ取ったのか簡潔な相槌で聞いてくれている宮刻さんだった。
「主人公の話を作るのに被せるように。
前のターンでもう一人の主人公ペアを入れていくから。
割と話が進むようになって。」
「詰まってない……んスか?」
「えっと……ラストまで一応、構想は作ってあるんですが。
さっきの碧のを聞いたら怖気づいて。」
「確認してみまスね。」
俺も恐る恐る、今書いた分とラストの構成まで宮刻さんに見せる。
「へー。現代伝奇バトルと言っても剣と魔法を和風にしたんスね?」
「あはは……はい。」
「大丈夫っスよ! バトルだけじゃなくてクエストみたいな。
謎解き要素もあるし……三つ、入れたんスね。
おお~バトルもガツンと描いてある!」
「ありがとうございます。」
結局。双樹に合わせた柄と鍔の意匠を二つ、用意した双剣にしたのだが。太刀で形状としては無骨だし刃にはみねにもトゲも付いているし、みねうちでも攻撃力がありそうだった。
更に毒と眠りの状態異常属性も付けてある。しかも主人公には薬学知識による回復機能も付いていて。とても凶悪である。
スマートな戦い方ではないが。現代の主人公には合っていると思うし。それに……スマートそうに見えて振り回す武器が凶悪という条件でも、もう一人の主人公に合っている気がした。元々、昔の武器を受け継いでいるため、武骨で新しいのか古いのか分からないようにしたかったし。
「ラストは……おおう。これがえげつない展開っスね。」
「はい。」
「ああ、私も読ませて貰っていいかい?」
男の人が話を聞いていただけだったが入って読んでくれた。
「へー。こうしたのかい。」
男の人からは悪くない感触だった。
「エンディングに関してはお二人で話していたり。
引っ張るだけ引っ張ったっスけど。
終わりを見ると綺麗に畳まれているっスね。」
「はは。ようやくここまで来られました。」
「俺はいいと思うっス! 男の人はいかがっス?」
「うん。よく着地したと思う……よくここまで書けたね。
えげつない話のラストが終わりまで読んだら。
エンタメの範疇に何故か私でも昇華している。」
「ありがとうございます!」
二人からの褒められ方に、俄然、気をよくしていく俺。
「それじゃあお二人の今後の予定は。
沙幹さんはこのまま清書して進んでいくとして。
碧さんはラストのエンタメバトル展開のブラシュアップと。」
「そうなると思います。珍しいな。碧がいつもは早いのに。
終わりで息切れするのって。」
「それは自分がハードル上げたからっすね。」
「その通りだったから大丈夫です。」
俺は再度、きっぱりと説明した。
「でもここまで来られたんスし、そろそろこっちも進めていいっス?」
「他に何かありましたっけ?」
「歩く会の練習の後、また銭湯に行って。
うまいもの食べてこようと言うお誘いっス。」
「あ! 行きます!」
「私も参加していいかい?」
と言う訳で今週末はまた、歩く会の練習となるのだった。
「えっ、派手な方が良かったん?」
「良かったというか、バトルで派手にしない必要が分からないっス。
ミドリさん、絵も描くんでしょ?
外連味があって派手で分かりやすくしなくていいんすか?」
「……確かに。そっか~。こぢんまりと畳もうとしていたかも。」
「素人意見っスけど最後はドカーンと打ち上げた方がいい気がしまス!」
「そうだな~、ありがとうございます!」
「いえいえっス。」
その後、好青年との打ち合わせで碧のバトルは派手になった。確かに。見落していたけどイラストありきだと派手な方が良さそうだ。碧はポージングも構図もセンスもあるし。本人がひけらかさないだけで、そういう練習もしているのを俺は知っている。
「それで、ラストの展開はどうするつもりだったんス?」
「あ~、そっすね。ド派手にやるなら……。
リステルにケンカを売るつもりで。
アルセ様にちょっかい出そうとして。それを全員がブチ切れる。
オオゴトになってボコボコって展開は修正した方がいいです?」
好青年(宮刻さん)に改めて碧が恐る恐る、今後の予定を確認している。
「う~……ん。国か地方自治体の依頼をこなそうとした時の流れで。
そういう感じになるって言うならアリだと思うっスけど。
安直すぎないっス? 今から因縁のボスを作るにも。
作品中に出てきた誰かが糸を引いていたことにするとか。
設定を作ったら次って行くよりラストでそうなるなら。
最後は畳む方にも用いた方が。いいんじゃないかって思うっス。」
「そうでしたね。作り直します……。」
すごすごと碧がチャットからロストしていった。
「大丈夫でしたっスか?」
「本人が終わりを目前に気付かずに息切れしていただけだから。
誰かが言った方が良かったし、俺も気付けませんでした。
ぐうの音も出なかったんじゃなくて。いつの間にか。
守りに入っていたのに気付いたんですよ。さっきのは。」
俺は今までの碧の行動パターンからそう判断して答えた。
「そういって貰えると。」
「全然なんで大丈夫です。
あとでお茶とお菓子、持って行ってダベってきます。
そしたらまた。書けるようになります。」
「ありがとうございまス! それで、沙幹さんはどうなりましたっス?
沙幹さんの話も作られていくの、俺、楽しみにしていたっス!」
「ええっと、書き始めたら一気に長くなっちゃって。
舞台になる場所も書いたら止まらなくなって。
特にアールデコ、アールヌーボー様式がホント、ツボで。
街並みでしょ、建物の様式でしょ。アクセサリーに小物に。
人の衣装に……。純喫茶で甘いものを食べにいくだけでも。
雰囲気出るんですよ。」
「はいはい。」
俺が段々、語りだしているのを感じ取ったのか簡潔な相槌で聞いてくれている宮刻さんだった。
「主人公の話を作るのに被せるように。
前のターンでもう一人の主人公ペアを入れていくから。
割と話が進むようになって。」
「詰まってない……んスか?」
「えっと……ラストまで一応、構想は作ってあるんですが。
さっきの碧のを聞いたら怖気づいて。」
「確認してみまスね。」
俺も恐る恐る、今書いた分とラストの構成まで宮刻さんに見せる。
「へー。現代伝奇バトルと言っても剣と魔法を和風にしたんスね?」
「あはは……はい。」
「大丈夫っスよ! バトルだけじゃなくてクエストみたいな。
謎解き要素もあるし……三つ、入れたんスね。
おお~バトルもガツンと描いてある!」
「ありがとうございます。」
結局。双樹に合わせた柄と鍔の意匠を二つ、用意した双剣にしたのだが。太刀で形状としては無骨だし刃にはみねにもトゲも付いているし、みねうちでも攻撃力がありそうだった。
更に毒と眠りの状態異常属性も付けてある。しかも主人公には薬学知識による回復機能も付いていて。とても凶悪である。
スマートな戦い方ではないが。現代の主人公には合っていると思うし。それに……スマートそうに見えて振り回す武器が凶悪という条件でも、もう一人の主人公に合っている気がした。元々、昔の武器を受け継いでいるため、武骨で新しいのか古いのか分からないようにしたかったし。
「ラストは……おおう。これがえげつない展開っスね。」
「はい。」
「ああ、私も読ませて貰っていいかい?」
男の人が話を聞いていただけだったが入って読んでくれた。
「へー。こうしたのかい。」
男の人からは悪くない感触だった。
「エンディングに関してはお二人で話していたり。
引っ張るだけ引っ張ったっスけど。
終わりを見ると綺麗に畳まれているっスね。」
「はは。ようやくここまで来られました。」
「俺はいいと思うっス! 男の人はいかがっス?」
「うん。よく着地したと思う……よくここまで書けたね。
えげつない話のラストが終わりまで読んだら。
エンタメの範疇に何故か私でも昇華している。」
「ありがとうございます!」
二人からの褒められ方に、俄然、気をよくしていく俺。
「それじゃあお二人の今後の予定は。
沙幹さんはこのまま清書して進んでいくとして。
碧さんはラストのエンタメバトル展開のブラシュアップと。」
「そうなると思います。珍しいな。碧がいつもは早いのに。
終わりで息切れするのって。」
「それは自分がハードル上げたからっすね。」
「その通りだったから大丈夫です。」
俺は再度、きっぱりと説明した。
「でもここまで来られたんスし、そろそろこっちも進めていいっス?」
「他に何かありましたっけ?」
「歩く会の練習の後、また銭湯に行って。
うまいもの食べてこようと言うお誘いっス。」
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と言う訳で今週末はまた、歩く会の練習となるのだった。
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