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72話 一日だけに
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もう我慢できない。一刻でも早く付き合って、結婚して、幸せな家庭を築きたい。
先日、蓮に責任を取ると言われた時から、莉愛はずっと衝動に駆られていた。早く正式なお付き合いをしたいと、結婚したいと。
「…………本当、バカ」
蓮が自分しか見ていないってことは、前に告白を断った件でよく伝わっている。
なのに、未だにお預けを食らってるなんて。莉愛はそのことに若干悔しさを覚えつつも、仕方がないとも思った。
なにせ、自分が大好きな男は生真面目だから。単なるお付き以上、すなわち一生を共にする覚悟ができたら……告白すると言ってたから。
「ヤバい、私……」
でも、このままだと莉愛自身が我慢できそうになかった。なにせ、昨日の夜も―――彼女は蓮を想いながら、一人でやってたから。
もちろん夜這いするかどうか悩んでたけど、さすがにいやらしいと思われたくはない乙女心が働いて、なんとか一人で済ませることができたのだ。
だけど、莉愛は知っていた。自分はもう臨界点に近づいている。
このままだと間違いなく、自分は蓮を襲ってしまう。そして、それはたぶん昔の自分と大差ない行動だ。
「どうしよう……うう、でもぉ……」
夢に見た内容―――結婚する未来が本当のことだとしたら、どんな行動をしても結局その未来に転ぶんじゃない?
蓮も興奮してくれたし。この前した時だってめちゃめちゃ盛り上がってたし。だから、だから――――
そこまで欲望が膨れ上がった時、急にベッド際に置いていたスマホが鳴る。
差出人は、他ならぬ莉愛の母親―――茜だった。
莉愛は不吉な予感に苛まれながらも、しぶしぶ電話に出る。
「……も。もしもし?」
『ふふん~~コンドームちゃんと使ってる~?』
「切るね」
一瞬で赤いボタンを押した後、莉愛はベッドにスマホを投げようとした。
しかし、その前にまたもや電話が鳴って、莉愛は仕方なく出るしかなかった。
『なによ~~つれないわね。本当に大事なことなのよ!?』
「第一声がそれ!?本当さ、本当さ!!娘になんてこと言うのよ、ママ!!」
『ふふふっ、元気そうでよかったわ~~蓮ちゃんとも上手く行っているようね!』
「っ~~~!?!?し、知らない!とにかく、用事がないなら切るから!!」
『あっ、ちょっと待ってよ~~あなたに一つお知らせがあるから』
「……お知らせ?」
『そうよ?元々は蓮ちゃんにも言わなきゃダメだけど、蓮ちゃんには藍子たちが伝えるって言ってたしね』
そこで話を一度区切った後、茜はふふっと笑いをこぼしながら言う。
『私たち、たぶんもう一年ほどアメリカにいることになりそうだけど、大丈夫かな?』
「えっ、もう一年……?てことは、再来年まで帰って来ないってこと?」
『そうよ?まあ、会社の都合だし私たちもあくまでもう一年いてくれないか、と提案をされただけなんだけど。それで、あなたや蓮ちゃんに聞いているのよ。もう一年、二人で住んでもいいのかって』
「……ママたちはアメリカに残るってもう決めたでしょ?私たちの意見、必要?」
『あら、この子ったら~~親だから子供の意見を無視するわけないじゃない。あなたがもし帰ってきて欲しいと言ったら、すぐにでも日本に帰るつもりよ?私たちもけっこう心配なんだから』
……ふ~ん。そっか、愛されてるんだ、私……。
莉愛はしみじみと親の愛を感じていたけど、恥ずかしくて言葉には出さなかった。
しかし、莉愛はさっきよりも柔らかくなった声色で、茜に尋ねる。
「じゃ、選択権は私たちにあるってことで……いいよね?」
『そうよ?まあ、私たちだけじゃなくて藍子たちも蓮ちゃんの意見に従うらしいし。それで、あなたはどうしたいの?』
「私は――――」
全然、蓮と一緒にいる方がいいから、心配しないで。
その言葉が喉元まで込みあがったけど、かろうじて押し殺した。危ない、危ない。またこっぴどくからかわれたくはないし。
あえて平静を装いながら、莉愛は言う。
「全然、いいけど……ママたちのキャリアがかかっていることでしょ?私たちのことはあんま気にしないで」
『ふうん………ふううん~~~~~~』
「な、なによ!?!?なんか文句でもあるの!?」
『莉愛……避妊は本当に大事だからね?ママとの約束だからね!?』
「ぅっ~~~~~!?!?なんてこと言うの、本当に!!」
『あははははっ!!本当に使ってそうな反応ね~~いいな、高校生の恋~~私も味わってみたいわ~~』
「ママにはパパがいるでしょ!?ていうか、そんなにからかわないで!!」
『あははっ!!ごめんなさいね?でも、蓮ちゃんもあなたも本当初々しくて、つい』
「……もう」
そこまで言ったところで、莉愛はふとさっきまで抱えていた悩み事を思い出す。
……母親に相談するのはちょっとアレだけど、由奈に引かれるよりはマシかな。そんな軽い気持ちを抱いて、莉愛は口を開いた。
「ママ、一つ聞きたいことがあるんだけど」
『うん、なんなの?』
「……ママはパパのこと、どうやってプロポーズさせたの?ほら、昔にはパパがママを付きまとったでしょ?」
『ほうほう、つまり蓮ちゃんにプロポーズを受けたいと』
「マ~~~~マ?」
『ふふふっ、分かったわ~~そうね。プロポーズか……』
懐かしむような声色の後、茜はゆっくりと言葉を続ける。
『ううん……確かなきっかけは思い出せないわね。ただ、自然にそうなったって認識の方が強いから』
「………自然にそうなったって言われても、困るんだけど」
『あら、なにかきっかけが欲しいの?ふふふっ、でも大体そんなものよ?プロポーズも結婚生活も、確かなきっかけがあってコロッと変わっちゃうわけじゃないの。一緒にいる時間の積み重ねが、そういう出来事を生み出すのよ』
「…………………」
時間の積み重ねが、出来事を生み出す。
なんでだろう。聞き流しやすい言葉のように聞こえるけど、何故か莉愛の耳にはその言葉が的確に刺さってしまった。
『相手を信じて、余裕を持って一日一日を大切にすればいいの。そうすれば、素晴らしいことが起きちゃうんだから』
「……一日、を」
『そうよ?その積み重ねが、一生の誓いに繋がるわけだから』
ああ、娘はこれで悩んでいたんだと思いながら。
茜は、強調するように声に力を入れて、本音を伝える。
『だから、焦らずに蓮ちゃんとの一日だけに集中すればいいのよ?莉愛』
先日、蓮に責任を取ると言われた時から、莉愛はずっと衝動に駆られていた。早く正式なお付き合いをしたいと、結婚したいと。
「…………本当、バカ」
蓮が自分しか見ていないってことは、前に告白を断った件でよく伝わっている。
なのに、未だにお預けを食らってるなんて。莉愛はそのことに若干悔しさを覚えつつも、仕方がないとも思った。
なにせ、自分が大好きな男は生真面目だから。単なるお付き以上、すなわち一生を共にする覚悟ができたら……告白すると言ってたから。
「ヤバい、私……」
でも、このままだと莉愛自身が我慢できそうになかった。なにせ、昨日の夜も―――彼女は蓮を想いながら、一人でやってたから。
もちろん夜這いするかどうか悩んでたけど、さすがにいやらしいと思われたくはない乙女心が働いて、なんとか一人で済ませることができたのだ。
だけど、莉愛は知っていた。自分はもう臨界点に近づいている。
このままだと間違いなく、自分は蓮を襲ってしまう。そして、それはたぶん昔の自分と大差ない行動だ。
「どうしよう……うう、でもぉ……」
夢に見た内容―――結婚する未来が本当のことだとしたら、どんな行動をしても結局その未来に転ぶんじゃない?
蓮も興奮してくれたし。この前した時だってめちゃめちゃ盛り上がってたし。だから、だから――――
そこまで欲望が膨れ上がった時、急にベッド際に置いていたスマホが鳴る。
差出人は、他ならぬ莉愛の母親―――茜だった。
莉愛は不吉な予感に苛まれながらも、しぶしぶ電話に出る。
「……も。もしもし?」
『ふふん~~コンドームちゃんと使ってる~?』
「切るね」
一瞬で赤いボタンを押した後、莉愛はベッドにスマホを投げようとした。
しかし、その前にまたもや電話が鳴って、莉愛は仕方なく出るしかなかった。
『なによ~~つれないわね。本当に大事なことなのよ!?』
「第一声がそれ!?本当さ、本当さ!!娘になんてこと言うのよ、ママ!!」
『ふふふっ、元気そうでよかったわ~~蓮ちゃんとも上手く行っているようね!』
「っ~~~!?!?し、知らない!とにかく、用事がないなら切るから!!」
『あっ、ちょっと待ってよ~~あなたに一つお知らせがあるから』
「……お知らせ?」
『そうよ?元々は蓮ちゃんにも言わなきゃダメだけど、蓮ちゃんには藍子たちが伝えるって言ってたしね』
そこで話を一度区切った後、茜はふふっと笑いをこぼしながら言う。
『私たち、たぶんもう一年ほどアメリカにいることになりそうだけど、大丈夫かな?』
「えっ、もう一年……?てことは、再来年まで帰って来ないってこと?」
『そうよ?まあ、会社の都合だし私たちもあくまでもう一年いてくれないか、と提案をされただけなんだけど。それで、あなたや蓮ちゃんに聞いているのよ。もう一年、二人で住んでもいいのかって』
「……ママたちはアメリカに残るってもう決めたでしょ?私たちの意見、必要?」
『あら、この子ったら~~親だから子供の意見を無視するわけないじゃない。あなたがもし帰ってきて欲しいと言ったら、すぐにでも日本に帰るつもりよ?私たちもけっこう心配なんだから』
……ふ~ん。そっか、愛されてるんだ、私……。
莉愛はしみじみと親の愛を感じていたけど、恥ずかしくて言葉には出さなかった。
しかし、莉愛はさっきよりも柔らかくなった声色で、茜に尋ねる。
「じゃ、選択権は私たちにあるってことで……いいよね?」
『そうよ?まあ、私たちだけじゃなくて藍子たちも蓮ちゃんの意見に従うらしいし。それで、あなたはどうしたいの?』
「私は――――」
全然、蓮と一緒にいる方がいいから、心配しないで。
その言葉が喉元まで込みあがったけど、かろうじて押し殺した。危ない、危ない。またこっぴどくからかわれたくはないし。
あえて平静を装いながら、莉愛は言う。
「全然、いいけど……ママたちのキャリアがかかっていることでしょ?私たちのことはあんま気にしないで」
『ふうん………ふううん~~~~~~』
「な、なによ!?!?なんか文句でもあるの!?」
『莉愛……避妊は本当に大事だからね?ママとの約束だからね!?』
「ぅっ~~~~~!?!?なんてこと言うの、本当に!!」
『あははははっ!!本当に使ってそうな反応ね~~いいな、高校生の恋~~私も味わってみたいわ~~』
「ママにはパパがいるでしょ!?ていうか、そんなにからかわないで!!」
『あははっ!!ごめんなさいね?でも、蓮ちゃんもあなたも本当初々しくて、つい』
「……もう」
そこまで言ったところで、莉愛はふとさっきまで抱えていた悩み事を思い出す。
……母親に相談するのはちょっとアレだけど、由奈に引かれるよりはマシかな。そんな軽い気持ちを抱いて、莉愛は口を開いた。
「ママ、一つ聞きたいことがあるんだけど」
『うん、なんなの?』
「……ママはパパのこと、どうやってプロポーズさせたの?ほら、昔にはパパがママを付きまとったでしょ?」
『ほうほう、つまり蓮ちゃんにプロポーズを受けたいと』
「マ~~~~マ?」
『ふふふっ、分かったわ~~そうね。プロポーズか……』
懐かしむような声色の後、茜はゆっくりと言葉を続ける。
『ううん……確かなきっかけは思い出せないわね。ただ、自然にそうなったって認識の方が強いから』
「………自然にそうなったって言われても、困るんだけど」
『あら、なにかきっかけが欲しいの?ふふふっ、でも大体そんなものよ?プロポーズも結婚生活も、確かなきっかけがあってコロッと変わっちゃうわけじゃないの。一緒にいる時間の積み重ねが、そういう出来事を生み出すのよ』
「…………………」
時間の積み重ねが、出来事を生み出す。
なんでだろう。聞き流しやすい言葉のように聞こえるけど、何故か莉愛の耳にはその言葉が的確に刺さってしまった。
『相手を信じて、余裕を持って一日一日を大切にすればいいの。そうすれば、素晴らしいことが起きちゃうんだから』
「……一日、を」
『そうよ?その積み重ねが、一生の誓いに繋がるわけだから』
ああ、娘はこれで悩んでいたんだと思いながら。
茜は、強調するように声に力を入れて、本音を伝える。
『だから、焦らずに蓮ちゃんとの一日だけに集中すればいいのよ?莉愛』
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