55 / 111
55話 必要な殺戮
しおりを挟む
「そ、倉庫の方だ!!地下に悪魔が現れた!!!」
鐘を打つ音が激しくなると同時に、寮にいた十字軍たちはすぐに戦闘服に着替えて武器を構える。
どいつもこいつも、罪のない女性たちを弄んだクズたちだ。しかし、いい思いをさせてくれる教皇に対する忠誠心と悪魔に対する憎悪が、その準備の速さに拍車をかけていた。
瞬く間に数十人の十字軍たちが倉庫の入り口に集まり、陣形を構える。
「ちっ……」
そして、倉庫の後ろにある茂みその姿を見守っていたクロエは舌を打って、懐にいるアルウィンに目を向ける。
目隠しはされているけど、頬には涙の線が伝っていた。糸の切れた人形みたいな状態にいながらも、彼女はかろうじて声を出す。
「……クロエ、さん」
「なに、アルウィン?」
「あの人たちも全員、さっきの場所に通ってたんでしょうか」
「………………………………………………」
外にいる男たちの声が聞こえたおかげで、アルウィンは状況を把握しているようだった。
しかし、あまりにもショックを受けた彼女の言葉には力がなく、底の見えない絶望に点綴されている。
クロエはただ、顔をしかめて沈黙を保つだけだった。当たり前だけど、今のアルウィンにはどんな言葉をかけても無駄だ。
とりあえず、生きて帰らなきゃ。そう思った先に、階段からある男の声が聞こえてくる。
「た、助けてくれぇ……!!どうか命だけは、命だけは!!」
「……………………………………………………………………………」
教皇の声だった。それを察した途端にクロエはアルウィンの耳を塞ぐけど、既にアルウィンはその声を拾っていた。
頬を濡らす涙の線がもっと厚くなり、目隠しの目元部分はさらに湿気を増す。遠くにいる十字軍たちの顔に緊張が渡り、しばらくの静寂。
そして、気が緩みそうなほどの長い時間が経った後。
「コラプス」
想像を絶するほどの轟音が、響き渡った。
倉庫の正門から解き放たれる黒の衝撃波。
まるでレーザービームのようなその魔法に、真正面に立っていた男たちが一瞬で消滅する。
「う、うぁああああああああああ!!!」
「は、早く陣形を組み直せ!!」
「魔法部隊はあの魔法の準備を!近距離部隊は突撃して時間を稼ぐぞ!!」
「相手は悪魔だ。体内の神聖力を、最大限まで引き上げろ!!」
しかし、よく訓練された軍隊らしく、十字軍は陣形を組み直して本格的な戦いを始める。
後ろにいる魔法部隊は、この時のために開発した神聖魔法を駆使しようと詠唱を唱え続けていた。
しかし、その時。
「死ねぇ、悪魔……ぐぁあああああああ!?!?」
「う、上だ!!上だぁ!!!!」
急に空から姿を表したカイが、黒いエネルギーの球体をそのままぶちかます。
クロエのスキル、ダークサイトを利用した奇襲だ。巨大な球体がそのまま爆発し、何人かの男たちが一気に吹き飛ばされる。
「くそ、なんていう……!魔法部隊を守れ!!俺たちが勝つためにはそれしかない!!」
――――させるもんか。
カイは左の赤い目を光らせながら、かつてダンジョンで習得した剣に魔力を吹き込む。
剣には一気に炎があがり、カイは薙ぎ払うようにして男たちを倒していった。まだまだ身体能力の低い少年の剣だが、込められている圧倒的な魔力がそれを可能にさせていた。
カイは感じる。身体強化をしても伝わってくる、人を斬る時の感覚。悲鳴。飛び散る血。
普通の人間が、転生した人間が感じるにはあまりにも生々しい刺激。だけど、さっきの場面を思い出したらこれは安いものではないかと、そう思ってしまった。
地下で犯されていた何人かの女性たちはもう、魂が死んでいたから。
薬でも飲まされたのか、もしくは犯されすぎて精神がボロボロになったのか。急に泣き出す人もいれば、半ば気絶している人もいたのだ。
「こ、殺せ!!悪魔を殺して、国を守るんだ!!」
「―――――どっちが悪魔だ!!悪魔は、てめぇらだろ!!」
魔法剣が振り下ろされ、一人の体を折半に切り裂く。後ろから飛んで、襲ってくるヤツの胴元に剣で穴を空かせた後に、前方の3人に魔法を飛ばした。
息が上がって、いびつな光景を見すぎたせいで精神が削られて行く気がする。カイの精神はまだ、血まみれに馴染むほど無感覚になったわけじゃないのだ。
それでも、カイは剣を握って振るう。本物の悪鬼のように剣を振るって、目の前に技をかまそうとする魔法部隊に近づいた。
気持ち悪い。
あんなことしておいて、こいつらの体内にあるのが神聖魔法だという事実が―――気持ち悪すぎる。
こんなくそったれな国は、滅ぶべきだ。
「ニア!!!!!!!」
カイが大きく叫ぶと同時に、後方で支援に専念していたニアの目つきが変わる。
赤い目が光って、ニアの後ろにいる悪霊の目もまた光った。カイが何歩か下がって、ニアの隣に立つと同時に―――
「アーモロート」
悪霊の拳が、地面を強打する。
地震のように広がる衝撃。押しつぶされた男たちはそのまま絶命し、魔法部隊は目の前の悪に体を震わせ、腰に力を抜かしてしまう。
カイは血に染まった手を、ニアの肩に手を置く。悪霊がもっと大きくなり、赤い目が光って十字軍たちを見下ろした。
勝てない。
絶対に、絶対に勝てない。これに勝てるはずがない―――そう直感した男たちは、悲鳴を上げながら逃げようとする。
だけど、当然ながら二人がそれを逃がすはずがなかった。
「ダークピアス」
「ぷほぉっ……!?カハッ、あ…………」
「う、うぁあああああ!!!」
ニアが両手を組んでから生み出した何十本の黒い槍が、男たちを文字通り貫いた。雨のように降り注ぐ魔法に、男たちは次々と命を落とすしかなかった。
やがて、広場に静寂が訪れる。
残されたのは数十人の死体と、針のように刺さった数十本の槍だけ。ニアは組んでいた両手を離すと、カイを見上げた。
「……これで、終わり。この場に人の気配は感じられない」
「たぶん、そうだろうね。みんな逃げたはずだし」
カイは周りを見回りながら、乾いた唇を濡らす。
血と死体が散らばっている光景はやはりいい光景だとは思えなかった。正しいとも思えなかった。
でも、ある人たちにとっては必要な光景だ。
教会に徹底的に利用されて、体も精神も破壊された人たちにとっては。
「あれも壊そう、ニア」
「うん」
カイは十字軍たちが出ていた寮の建物を目指す。前世の学校の寮みたいな建物で、地下に続く倉庫とかなり近い位置にいた。
日課を終えた後、気軽に地下に入って犯したんだろう。
虫唾が走る。カイはニアが再び両手を組む姿を見つめてから、深く息を吐いた。
前世のラスボスだったニアが使った、広範囲攻撃。
「アーモロート」
悪霊の拳が振り下ろされて、またもや振動が響き渡る。文字通り潰れた建物は、まるで今の教会を表しているようだった。
「…………………さて、と」
カイとニアは振り返って、歩き出す。間もなくして、倉庫の中にパンツ一枚でぶるぶる震えている、無様な教皇の姿が見えた。
「お前をどうすればいいのかな、教皇」
これをあっさり死なせるわけにはいかない。
カイは冷え切った顔で淡々と、教皇を見下ろした。
鐘を打つ音が激しくなると同時に、寮にいた十字軍たちはすぐに戦闘服に着替えて武器を構える。
どいつもこいつも、罪のない女性たちを弄んだクズたちだ。しかし、いい思いをさせてくれる教皇に対する忠誠心と悪魔に対する憎悪が、その準備の速さに拍車をかけていた。
瞬く間に数十人の十字軍たちが倉庫の入り口に集まり、陣形を構える。
「ちっ……」
そして、倉庫の後ろにある茂みその姿を見守っていたクロエは舌を打って、懐にいるアルウィンに目を向ける。
目隠しはされているけど、頬には涙の線が伝っていた。糸の切れた人形みたいな状態にいながらも、彼女はかろうじて声を出す。
「……クロエ、さん」
「なに、アルウィン?」
「あの人たちも全員、さっきの場所に通ってたんでしょうか」
「………………………………………………」
外にいる男たちの声が聞こえたおかげで、アルウィンは状況を把握しているようだった。
しかし、あまりにもショックを受けた彼女の言葉には力がなく、底の見えない絶望に点綴されている。
クロエはただ、顔をしかめて沈黙を保つだけだった。当たり前だけど、今のアルウィンにはどんな言葉をかけても無駄だ。
とりあえず、生きて帰らなきゃ。そう思った先に、階段からある男の声が聞こえてくる。
「た、助けてくれぇ……!!どうか命だけは、命だけは!!」
「……………………………………………………………………………」
教皇の声だった。それを察した途端にクロエはアルウィンの耳を塞ぐけど、既にアルウィンはその声を拾っていた。
頬を濡らす涙の線がもっと厚くなり、目隠しの目元部分はさらに湿気を増す。遠くにいる十字軍たちの顔に緊張が渡り、しばらくの静寂。
そして、気が緩みそうなほどの長い時間が経った後。
「コラプス」
想像を絶するほどの轟音が、響き渡った。
倉庫の正門から解き放たれる黒の衝撃波。
まるでレーザービームのようなその魔法に、真正面に立っていた男たちが一瞬で消滅する。
「う、うぁああああああああああ!!!」
「は、早く陣形を組み直せ!!」
「魔法部隊はあの魔法の準備を!近距離部隊は突撃して時間を稼ぐぞ!!」
「相手は悪魔だ。体内の神聖力を、最大限まで引き上げろ!!」
しかし、よく訓練された軍隊らしく、十字軍は陣形を組み直して本格的な戦いを始める。
後ろにいる魔法部隊は、この時のために開発した神聖魔法を駆使しようと詠唱を唱え続けていた。
しかし、その時。
「死ねぇ、悪魔……ぐぁあああああああ!?!?」
「う、上だ!!上だぁ!!!!」
急に空から姿を表したカイが、黒いエネルギーの球体をそのままぶちかます。
クロエのスキル、ダークサイトを利用した奇襲だ。巨大な球体がそのまま爆発し、何人かの男たちが一気に吹き飛ばされる。
「くそ、なんていう……!魔法部隊を守れ!!俺たちが勝つためにはそれしかない!!」
――――させるもんか。
カイは左の赤い目を光らせながら、かつてダンジョンで習得した剣に魔力を吹き込む。
剣には一気に炎があがり、カイは薙ぎ払うようにして男たちを倒していった。まだまだ身体能力の低い少年の剣だが、込められている圧倒的な魔力がそれを可能にさせていた。
カイは感じる。身体強化をしても伝わってくる、人を斬る時の感覚。悲鳴。飛び散る血。
普通の人間が、転生した人間が感じるにはあまりにも生々しい刺激。だけど、さっきの場面を思い出したらこれは安いものではないかと、そう思ってしまった。
地下で犯されていた何人かの女性たちはもう、魂が死んでいたから。
薬でも飲まされたのか、もしくは犯されすぎて精神がボロボロになったのか。急に泣き出す人もいれば、半ば気絶している人もいたのだ。
「こ、殺せ!!悪魔を殺して、国を守るんだ!!」
「―――――どっちが悪魔だ!!悪魔は、てめぇらだろ!!」
魔法剣が振り下ろされ、一人の体を折半に切り裂く。後ろから飛んで、襲ってくるヤツの胴元に剣で穴を空かせた後に、前方の3人に魔法を飛ばした。
息が上がって、いびつな光景を見すぎたせいで精神が削られて行く気がする。カイの精神はまだ、血まみれに馴染むほど無感覚になったわけじゃないのだ。
それでも、カイは剣を握って振るう。本物の悪鬼のように剣を振るって、目の前に技をかまそうとする魔法部隊に近づいた。
気持ち悪い。
あんなことしておいて、こいつらの体内にあるのが神聖魔法だという事実が―――気持ち悪すぎる。
こんなくそったれな国は、滅ぶべきだ。
「ニア!!!!!!!」
カイが大きく叫ぶと同時に、後方で支援に専念していたニアの目つきが変わる。
赤い目が光って、ニアの後ろにいる悪霊の目もまた光った。カイが何歩か下がって、ニアの隣に立つと同時に―――
「アーモロート」
悪霊の拳が、地面を強打する。
地震のように広がる衝撃。押しつぶされた男たちはそのまま絶命し、魔法部隊は目の前の悪に体を震わせ、腰に力を抜かしてしまう。
カイは血に染まった手を、ニアの肩に手を置く。悪霊がもっと大きくなり、赤い目が光って十字軍たちを見下ろした。
勝てない。
絶対に、絶対に勝てない。これに勝てるはずがない―――そう直感した男たちは、悲鳴を上げながら逃げようとする。
だけど、当然ながら二人がそれを逃がすはずがなかった。
「ダークピアス」
「ぷほぉっ……!?カハッ、あ…………」
「う、うぁあああああ!!!」
ニアが両手を組んでから生み出した何十本の黒い槍が、男たちを文字通り貫いた。雨のように降り注ぐ魔法に、男たちは次々と命を落とすしかなかった。
やがて、広場に静寂が訪れる。
残されたのは数十人の死体と、針のように刺さった数十本の槍だけ。ニアは組んでいた両手を離すと、カイを見上げた。
「……これで、終わり。この場に人の気配は感じられない」
「たぶん、そうだろうね。みんな逃げたはずだし」
カイは周りを見回りながら、乾いた唇を濡らす。
血と死体が散らばっている光景はやはりいい光景だとは思えなかった。正しいとも思えなかった。
でも、ある人たちにとっては必要な光景だ。
教会に徹底的に利用されて、体も精神も破壊された人たちにとっては。
「あれも壊そう、ニア」
「うん」
カイは十字軍たちが出ていた寮の建物を目指す。前世の学校の寮みたいな建物で、地下に続く倉庫とかなり近い位置にいた。
日課を終えた後、気軽に地下に入って犯したんだろう。
虫唾が走る。カイはニアが再び両手を組む姿を見つめてから、深く息を吐いた。
前世のラスボスだったニアが使った、広範囲攻撃。
「アーモロート」
悪霊の拳が振り下ろされて、またもや振動が響き渡る。文字通り潰れた建物は、まるで今の教会を表しているようだった。
「…………………さて、と」
カイとニアは振り返って、歩き出す。間もなくして、倉庫の中にパンツ一枚でぶるぶる震えている、無様な教皇の姿が見えた。
「お前をどうすればいいのかな、教皇」
これをあっさり死なせるわけにはいかない。
カイは冷え切った顔で淡々と、教皇を見下ろした。
45
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる