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71話 ずっと一緒にいる
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アルウィンが去った翌日、俺は未だにリエルの屋敷の中でくよくよ悩んでいた。
「なんか、なんかおかしいんだよな……なんだこの違和感は」
教会は綺麗に潰したんだし、残るは皇室だけ。別に正義の味方を気取っているわけではないけど、黒魔法の実験をした上に教会の悪行を黙認したやつらを放っておくわけにはいかない。
しかし、俺は未だに決断を下さないでいた。理由は、今の展開がゲームのシナリオから脱線しすぎているからだ。
そう、脱線しすぎている。俺は今までゲームの中のシナリオをベースにして動いたけれど、教皇を殺したり革命が起きたりする展開はもちろん、ゲームにはなかった。
だから、これから下す決断はすべて一種の賭けになるのだ。
「ううん~~皇室の企みも詳しくは知らないしな……」
頭が痛くなって、ため息がこぼれる。
死んだアドルフの部下、ゲベルスは言っていた。帝国の目的はすべての人を黒魔法に伝染させ、エネルギー源として使うことだと。
そして、黒魔法は人の生命力を吸い取ることでより強力になる魔法。アドルフは、皇子は一体そのエネルギーでなにをやろうとしてるんだろう?
何が目的だ?レジスタンスの人たちの報告によると、未だになんの動きも見せてないってことたけど……ふぅ。
「やっぱり俺が慎重すぎるだけか?いや、でも……」
そこまで考えた時、ふと俺のドアがぱたんと開かれる。
それから現れたのは俺の魂のパートナー。銀髪赤目の悪魔美少女、ニアだった。
「ニア~~俺にも人権があるんだよ?ノックくらいはして~?」
「ぶぅ……浮気者には人権なんかない」
最近構ってもらえなくて拗ねたのか、ニアはパンパンに頬を膨らませながら俺に近づいてきた。ドアも閉めずに。
そして、当たり前のように俺の膝の上に座って、背中を預けてくる。
「ふふっ、浮気者にでも甘えたりするんだ?」
「……カイを殺すわけにはいかないから、仕方なく」
「なんか今とんでもないこと言ってなかった?」
「早くぎゅっとして。じゃないと、もっと拗ねる」
仕方ないな~~と思いつつ、俺は両腕でニアをぎゅっと抱きしめる。大切に思っているという気持ちがちゃんと伝わるように、強く。
ニアは幸せそうな笑い声をこぼした後に、俺の両腕に手を置いてもっと俺にすり寄ってきた。
そういえば、こんな風にニアとスキンシップを取るのも久しぶりかもしれない。
「んん……ふふっ、幸せぇ……」
「ここ最近ごめんね?構ってあげられなくて」
「カイ、ずっと一人で悩んでたから仕方ないと思った。でも、たまには私にも話して欲しい」
「…………」
「私、そこまで頭よくないから、カイの力になれるかどうかは分からないけど」
「ニアは傍にいてくれるだけでも、十分な力になるんだよ?」
本音をこぼすと、ニアはビクンと肩を跳ねさせてから俺を仰ぎ見てくる。
普段真っ白な頬には、確かな赤みが差していた。
「……女たらし」
「なんでこの状況でそんな言葉が出てくるんだよ!!」
「それに、私が頭よくないって言ったところも否定しなかった。やっぱりカイは浮気者」
「否定しなかったから浮気なの!?ニア!?」
「ああ~~妙に騒がしいと思ったら、やっぱり」
ドアが開いているせいで話し声が聞こえたのか、今度はクロエが仕方ないとばかりに部屋に入ってくる。約束でもしたようにドアは閉めなかった。
そして、ニアはまたもや頬をパンパンに膨らませる。その反応を予想したかのようにクロエは机の上に座って、ニアの頬をぷにぷにしながら言った。
「ほら、そんな顔しないの。可愛い顔が台無しじゃない、もう」
「うげぇ、むむむ……!私はクロエのお人形じゃない……!」
「ふふっ、可愛いんだから~~あ、そうだ。カイ、そろそろどうするか決めた?」
「ああ、レジスタンスのこと?」
「そうだよ。なんか、あなたがリーダーみたいになってるじゃん。彼らの中では」
教会が潰れて4日、レジスタンスの人たちはいち早く皇室を討ちたくて討ちたくて、仕方なくなっていた。
国に対しての恨みもあるし、なによりこんなに雰囲気がいい時に勢いをつけて攻撃するべきではないか、と唱えているのだ。彼らの気持ちが分からないでもない。
でも、俺は彼らに待機するようにとお願いしていた。いくら士気が高いといってもこっちは元々平民だった非戦闘員が多いし、向こうは訓練された兵士が何千人以上もいるわけだから。
それに、皇子の切り札もまだ分かってないから、俺の考えをまとめるために待機をお願いしたのだった。
「そのことでずっと悩んでたんだけどさ……クロエはどう思う?」
「私?私は戦った方がいいと思う派」
「やっぱそうなるか……」
「まあ、パッとしないところはあるけどね。でも、このままずっと考え続けるだけじゃなんにもならないじゃない。出だしから全面戦争はいかなくても、適当に攻撃をしかけるのも悪くないんじゃないかな」
「…………そっか。やっぱりそうなるよな」
「怖い?」
「………」
「ふふっ、あの予言の悪魔が怖がりだなんて」
なにがおかしいのか、クロエはクスクスと笑うだけだった。
俺は少しだけ目を細めて、クロエをジッと睨む。
「怖いに決まってるじゃん。数百人の命が俺にかかっているようなもんだし。なにより……」
「なにより?」
「……失いたくないんだよ」
少し気恥ずかしくなって、俺は若干俯いてから言う。
「クロエも知ってるだろうけど、俺は元いた世界では独りぼっちだったからさ。誰かと深い関係になったのはニアと、君とリエルくらいだし。だからさ、この3人だけは失いたくないんだよ。絶対に」
「…………」
「…………」
「でも、転生した俺さえも向こうの手札や計画をあんまり知らないわけじゃん?この先なにが起こるかも全然分からないし、無事に守れるか自信がなくて。また一人になるのは……嫌だから」
「…………」
「…………」
「まあ、そんなことごちゃごちゃ思ってたら、いつの間に4日が過ぎてた感じ」
情けないこと言ってるなと思いつつも、言葉は止まらない。
悪魔の力を持ってはいても、俺の魂はまだ独りぼっちの子供に近いのだ。みんなとずっと一緒にいたいと願う、子供の魂に。
クロエは俺の言葉を全部聞くなり、なにか言うために口を開こうとした。しかし、次の瞬間。
「私はずっと一緒にいるから」
聞こえてきた声は、クロエやニアのものじゃなく。
開かれたドアの向こうから姿を表した、リエルのものだった。
「独りぼっちには、させないから……もちろん、私にはみんなみたいな力はないから、なんの根拠もない言葉かもしれないけど」
「……リエル」
「私はずっと、一緒にいるよ?カイの隣で」
緊張したような声には、驚くほど純粋な気持ちが込められていた。
俺が驚いて目を丸くしていると、追い打ちをかけるようにクロエが言ってくる。
「そうよ、それになに?無事に守れるかな?絶対に私のことナメてるでしょ。こう見えても私、勇者カルツを相手に勝ったこともあるんですよ~?」
「………」
「なにがあっても死なないから。私もリエルと同じ気持ちで……その、ずっと………ずっと、あなたと一緒にいる気だから。だから、少しは安心しなよ」
「………………………」
「………………………女たらし」
「だからなんでこの場面でそんなこと言うのかな!?ニアさん!?」
「……カイは、何も分かっていない。私がカイを一人にさせるわけがないのに」
「え?」
「私の愛、そんなに軽くない」
「……え?」
俺の懐の中で、ニアは若干頬を染めながらも言う。
「カイが傍にいてくれないと、私は死ぬ」
「…………」
「だから、一人になんかさせない。好きだから……あ、愛してるから、ずっと一緒にいてくれないと、困る」
「…………………………………」
なんでこんなことになったんだろう。
いたたまれないと言うか、すっごく大声で叫びたくなったというか……。それぞれ違う形で告白でもされたようで、心が落ち着かない。
「あ、あああ!?!?ニアちゃん、ずるい!!私も言いたかったのに!」
「そ、そうよ!!なにサラッと愛してるとか言うの、この悪魔!?」
リエルとクロエが顔を真っ赤にしながら叫んでいる中、俺は思わず大声で笑ってしまった。
やっぱり、守らなきゃ。死んでもこの子たちを守らなきゃ。みんなの顔を見ていると、改めて覚悟を決めることができた。
それからみんなと話し合った後、俺たちはとりあえずリエルを除いた3人だけで皇室を襲撃してみようという結論に至った。レジスタンスへの連絡はリエルに任せることにして。
しかし、その襲撃が行われることはなかった。
「………………………………は?ブリエンが?」
襲撃しようとした、その当日。
元勇者パーティーのエルフ、ブリエンが酷く怪我をした状態で、帝国に現れたからだ。
「なんか、なんかおかしいんだよな……なんだこの違和感は」
教会は綺麗に潰したんだし、残るは皇室だけ。別に正義の味方を気取っているわけではないけど、黒魔法の実験をした上に教会の悪行を黙認したやつらを放っておくわけにはいかない。
しかし、俺は未だに決断を下さないでいた。理由は、今の展開がゲームのシナリオから脱線しすぎているからだ。
そう、脱線しすぎている。俺は今までゲームの中のシナリオをベースにして動いたけれど、教皇を殺したり革命が起きたりする展開はもちろん、ゲームにはなかった。
だから、これから下す決断はすべて一種の賭けになるのだ。
「ううん~~皇室の企みも詳しくは知らないしな……」
頭が痛くなって、ため息がこぼれる。
死んだアドルフの部下、ゲベルスは言っていた。帝国の目的はすべての人を黒魔法に伝染させ、エネルギー源として使うことだと。
そして、黒魔法は人の生命力を吸い取ることでより強力になる魔法。アドルフは、皇子は一体そのエネルギーでなにをやろうとしてるんだろう?
何が目的だ?レジスタンスの人たちの報告によると、未だになんの動きも見せてないってことたけど……ふぅ。
「やっぱり俺が慎重すぎるだけか?いや、でも……」
そこまで考えた時、ふと俺のドアがぱたんと開かれる。
それから現れたのは俺の魂のパートナー。銀髪赤目の悪魔美少女、ニアだった。
「ニア~~俺にも人権があるんだよ?ノックくらいはして~?」
「ぶぅ……浮気者には人権なんかない」
最近構ってもらえなくて拗ねたのか、ニアはパンパンに頬を膨らませながら俺に近づいてきた。ドアも閉めずに。
そして、当たり前のように俺の膝の上に座って、背中を預けてくる。
「ふふっ、浮気者にでも甘えたりするんだ?」
「……カイを殺すわけにはいかないから、仕方なく」
「なんか今とんでもないこと言ってなかった?」
「早くぎゅっとして。じゃないと、もっと拗ねる」
仕方ないな~~と思いつつ、俺は両腕でニアをぎゅっと抱きしめる。大切に思っているという気持ちがちゃんと伝わるように、強く。
ニアは幸せそうな笑い声をこぼした後に、俺の両腕に手を置いてもっと俺にすり寄ってきた。
そういえば、こんな風にニアとスキンシップを取るのも久しぶりかもしれない。
「んん……ふふっ、幸せぇ……」
「ここ最近ごめんね?構ってあげられなくて」
「カイ、ずっと一人で悩んでたから仕方ないと思った。でも、たまには私にも話して欲しい」
「…………」
「私、そこまで頭よくないから、カイの力になれるかどうかは分からないけど」
「ニアは傍にいてくれるだけでも、十分な力になるんだよ?」
本音をこぼすと、ニアはビクンと肩を跳ねさせてから俺を仰ぎ見てくる。
普段真っ白な頬には、確かな赤みが差していた。
「……女たらし」
「なんでこの状況でそんな言葉が出てくるんだよ!!」
「それに、私が頭よくないって言ったところも否定しなかった。やっぱりカイは浮気者」
「否定しなかったから浮気なの!?ニア!?」
「ああ~~妙に騒がしいと思ったら、やっぱり」
ドアが開いているせいで話し声が聞こえたのか、今度はクロエが仕方ないとばかりに部屋に入ってくる。約束でもしたようにドアは閉めなかった。
そして、ニアはまたもや頬をパンパンに膨らませる。その反応を予想したかのようにクロエは机の上に座って、ニアの頬をぷにぷにしながら言った。
「ほら、そんな顔しないの。可愛い顔が台無しじゃない、もう」
「うげぇ、むむむ……!私はクロエのお人形じゃない……!」
「ふふっ、可愛いんだから~~あ、そうだ。カイ、そろそろどうするか決めた?」
「ああ、レジスタンスのこと?」
「そうだよ。なんか、あなたがリーダーみたいになってるじゃん。彼らの中では」
教会が潰れて4日、レジスタンスの人たちはいち早く皇室を討ちたくて討ちたくて、仕方なくなっていた。
国に対しての恨みもあるし、なによりこんなに雰囲気がいい時に勢いをつけて攻撃するべきではないか、と唱えているのだ。彼らの気持ちが分からないでもない。
でも、俺は彼らに待機するようにとお願いしていた。いくら士気が高いといってもこっちは元々平民だった非戦闘員が多いし、向こうは訓練された兵士が何千人以上もいるわけだから。
それに、皇子の切り札もまだ分かってないから、俺の考えをまとめるために待機をお願いしたのだった。
「そのことでずっと悩んでたんだけどさ……クロエはどう思う?」
「私?私は戦った方がいいと思う派」
「やっぱそうなるか……」
「まあ、パッとしないところはあるけどね。でも、このままずっと考え続けるだけじゃなんにもならないじゃない。出だしから全面戦争はいかなくても、適当に攻撃をしかけるのも悪くないんじゃないかな」
「…………そっか。やっぱりそうなるよな」
「怖い?」
「………」
「ふふっ、あの予言の悪魔が怖がりだなんて」
なにがおかしいのか、クロエはクスクスと笑うだけだった。
俺は少しだけ目を細めて、クロエをジッと睨む。
「怖いに決まってるじゃん。数百人の命が俺にかかっているようなもんだし。なにより……」
「なにより?」
「……失いたくないんだよ」
少し気恥ずかしくなって、俺は若干俯いてから言う。
「クロエも知ってるだろうけど、俺は元いた世界では独りぼっちだったからさ。誰かと深い関係になったのはニアと、君とリエルくらいだし。だからさ、この3人だけは失いたくないんだよ。絶対に」
「…………」
「…………」
「でも、転生した俺さえも向こうの手札や計画をあんまり知らないわけじゃん?この先なにが起こるかも全然分からないし、無事に守れるか自信がなくて。また一人になるのは……嫌だから」
「…………」
「…………」
「まあ、そんなことごちゃごちゃ思ってたら、いつの間に4日が過ぎてた感じ」
情けないこと言ってるなと思いつつも、言葉は止まらない。
悪魔の力を持ってはいても、俺の魂はまだ独りぼっちの子供に近いのだ。みんなとずっと一緒にいたいと願う、子供の魂に。
クロエは俺の言葉を全部聞くなり、なにか言うために口を開こうとした。しかし、次の瞬間。
「私はずっと一緒にいるから」
聞こえてきた声は、クロエやニアのものじゃなく。
開かれたドアの向こうから姿を表した、リエルのものだった。
「独りぼっちには、させないから……もちろん、私にはみんなみたいな力はないから、なんの根拠もない言葉かもしれないけど」
「……リエル」
「私はずっと、一緒にいるよ?カイの隣で」
緊張したような声には、驚くほど純粋な気持ちが込められていた。
俺が驚いて目を丸くしていると、追い打ちをかけるようにクロエが言ってくる。
「そうよ、それになに?無事に守れるかな?絶対に私のことナメてるでしょ。こう見えても私、勇者カルツを相手に勝ったこともあるんですよ~?」
「………」
「なにがあっても死なないから。私もリエルと同じ気持ちで……その、ずっと………ずっと、あなたと一緒にいる気だから。だから、少しは安心しなよ」
「………………………」
「………………………女たらし」
「だからなんでこの場面でそんなこと言うのかな!?ニアさん!?」
「……カイは、何も分かっていない。私がカイを一人にさせるわけがないのに」
「え?」
「私の愛、そんなに軽くない」
「……え?」
俺の懐の中で、ニアは若干頬を染めながらも言う。
「カイが傍にいてくれないと、私は死ぬ」
「…………」
「だから、一人になんかさせない。好きだから……あ、愛してるから、ずっと一緒にいてくれないと、困る」
「…………………………………」
なんでこんなことになったんだろう。
いたたまれないと言うか、すっごく大声で叫びたくなったというか……。それぞれ違う形で告白でもされたようで、心が落ち着かない。
「あ、あああ!?!?ニアちゃん、ずるい!!私も言いたかったのに!」
「そ、そうよ!!なにサラッと愛してるとか言うの、この悪魔!?」
リエルとクロエが顔を真っ赤にしながら叫んでいる中、俺は思わず大声で笑ってしまった。
やっぱり、守らなきゃ。死んでもこの子たちを守らなきゃ。みんなの顔を見ていると、改めて覚悟を決めることができた。
それからみんなと話し合った後、俺たちはとりあえずリエルを除いた3人だけで皇室を襲撃してみようという結論に至った。レジスタンスへの連絡はリエルに任せることにして。
しかし、その襲撃が行われることはなかった。
「………………………………は?ブリエンが?」
襲撃しようとした、その当日。
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