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第1章 異世界召喚
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『ボブさん。そっち(敵)行きました。』
「了解!」
『ボブさん!ヤバいっス!殺られそうです!ヘルプっス!!』
「了解!今行く。少しだけ粘ってくれ!!」
『漁夫頂きました!』
「ナイファイ!」
『やりぃ!今夜も勝利だ!』
『ボブさんと組めば無敗説!』
『ボブさん。今夜もありがとうございました。』
「いやいや。皆がそれぞれレベ上げしてくれたおかげだよ。こっちもありがとうだな。」
【ボブ】とは僕が使っているキャラネームで、ボイチャをしながらのバトルロイヤルゲームの時に、チームを組んだ時の僕の呼び名でもある。
学校では同級生の勇達や寺田に虐められている僕だけど、ゲームの世界での僕は、他のプレイヤーから一目置かれている存在なんだ。
何故なら、僕は相当強いから。
ゲームの中での僕は最強なんだ。
『そう言えばボブさん。』
「ん?何?リョータさん」
『アイツまた配信でほざいてたって……潜って配信見てた俺の友達が言ってました。』
「あぁ……アイツかぁ。」
『え?アイツって?』
『ユージさん知らないっスか?リクトっスよ。』
『あぁ!『オレは最強だ!今日もぶちかましてやるわ!』とか言ってる癖にくっそ下手で、ボブさんとマッチングすると速攻消されるアイツだな。』
『そーっス、そいつっス。相手キルすると、リスナーの女の子たちが『キャー!リクトさん素敵!』『リッ君カッコイイ!!』とか言ってるんスよ。』
『でもボブさんと当たると速攻沈められて『くそ~!またボブか!アイツまじでムカつく!』とかリクトが言うと、『ホント!ムカつくよね~。』とか『リッ君頑張って~。』とか言わせて、慰めのアイテム投げさせる奴だろ?』
『そぅっスそぅっス。噂によると、リアルはデブで不細工で。で、最悪なのは、風呂入ってないらしく、相当臭い男って話っス。』
『うげぇ~。デブで不細工はまぁいいが。風呂入ってないはヤバいだろ。』
(デブで不細工……僕と同じか……。でも僕はちゃんと毎日風呂に入るし頭も身体も洗ってるから臭くはないはず……。ただ、ニキビは酷いけど……。そう言えばそいつみたいなやつがウチの高校にいたな。確か……)
中島 洋平18歳。頭はそこそこだが引きこもりがちで出席日数が足りず、ホントは高3生だがダブりで僕の同じ学年に在籍している洋平先輩。
クラスが違うからよく分からないけど、よく「くさやが来た!」と言われていた気が……。でもリクトと洋平……。なんの繋がりも無いな。
そう考えていたら
『そいつっスよ、ボブさん!洋平ってガチ名っス。』
「え?(声に出てた?)」
『ボブさん、何でそいつのリア名知ってるんですか?』
「え……と。(言い訳しないと……)た、確か2chで……。」
『2chで叩かれてたんだ?リクト。』
『それは傑作だな』と言って豪快に笑うユージさんの声がデカすぎて、思わずヘッドフォンを耳から遠ざけた。
『ユージさ~ん。声デカいっス~。勘弁して下さいよ~。俺の耳死ぬっスよ~。』
と言うリョータの言葉に、僕達は声を出して笑いあった。
「了解!」
『ボブさん!ヤバいっス!殺られそうです!ヘルプっス!!』
「了解!今行く。少しだけ粘ってくれ!!」
『漁夫頂きました!』
「ナイファイ!」
『やりぃ!今夜も勝利だ!』
『ボブさんと組めば無敗説!』
『ボブさん。今夜もありがとうございました。』
「いやいや。皆がそれぞれレベ上げしてくれたおかげだよ。こっちもありがとうだな。」
【ボブ】とは僕が使っているキャラネームで、ボイチャをしながらのバトルロイヤルゲームの時に、チームを組んだ時の僕の呼び名でもある。
学校では同級生の勇達や寺田に虐められている僕だけど、ゲームの世界での僕は、他のプレイヤーから一目置かれている存在なんだ。
何故なら、僕は相当強いから。
ゲームの中での僕は最強なんだ。
『そう言えばボブさん。』
「ん?何?リョータさん」
『アイツまた配信でほざいてたって……潜って配信見てた俺の友達が言ってました。』
「あぁ……アイツかぁ。」
『え?アイツって?』
『ユージさん知らないっスか?リクトっスよ。』
『あぁ!『オレは最強だ!今日もぶちかましてやるわ!』とか言ってる癖にくっそ下手で、ボブさんとマッチングすると速攻消されるアイツだな。』
『そーっス、そいつっス。相手キルすると、リスナーの女の子たちが『キャー!リクトさん素敵!』『リッ君カッコイイ!!』とか言ってるんスよ。』
『でもボブさんと当たると速攻沈められて『くそ~!またボブか!アイツまじでムカつく!』とかリクトが言うと、『ホント!ムカつくよね~。』とか『リッ君頑張って~。』とか言わせて、慰めのアイテム投げさせる奴だろ?』
『そぅっスそぅっス。噂によると、リアルはデブで不細工で。で、最悪なのは、風呂入ってないらしく、相当臭い男って話っス。』
『うげぇ~。デブで不細工はまぁいいが。風呂入ってないはヤバいだろ。』
(デブで不細工……僕と同じか……。でも僕はちゃんと毎日風呂に入るし頭も身体も洗ってるから臭くはないはず……。ただ、ニキビは酷いけど……。そう言えばそいつみたいなやつがウチの高校にいたな。確か……)
中島 洋平18歳。頭はそこそこだが引きこもりがちで出席日数が足りず、ホントは高3生だがダブりで僕の同じ学年に在籍している洋平先輩。
クラスが違うからよく分からないけど、よく「くさやが来た!」と言われていた気が……。でもリクトと洋平……。なんの繋がりも無いな。
そう考えていたら
『そいつっスよ、ボブさん!洋平ってガチ名っス。』
「え?(声に出てた?)」
『ボブさん、何でそいつのリア名知ってるんですか?』
「え……と。(言い訳しないと……)た、確か2chで……。」
『2chで叩かれてたんだ?リクト。』
『それは傑作だな』と言って豪快に笑うユージさんの声がデカすぎて、思わずヘッドフォンを耳から遠ざけた。
『ユージさ~ん。声デカいっス~。勘弁して下さいよ~。俺の耳死ぬっスよ~。』
と言うリョータの言葉に、僕達は声を出して笑いあった。
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