「君を愛していくつもりだ」と言った夫には、他に愛する人がいる。

夏八木アオ

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番外編

◆番外編:約一年後の話 - ②

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 イリスの青い瞳が丸くなる。反応する間もなく、イリスはベッドに仰向けに押し倒されていた。

「なんでも、ってすごく迂闊な言葉だよね。イリスらしくない。それだけ私を信頼してくれてるっていう、それだけで、もう十分だけど、今日は撤回しない。ちゃんと私のお願いを聞いてね」

 楽しそうに微笑まれたが、イリスは微笑みを返す気になれなかった。

「な、何をすればいいの……?」
「警戒しないで。痛いことはしないよ」
「そんなこと心配してないわ」

 ノアは身を屈めて口付けした。何度か唇を重ねて、舌は絡めないまま離れた。

「いつも私が、ベッドの上でどうしてほしいって言うか覚えてる?」
「……声を、聞きたいと言うわ」

 ノアは頷いた。

「さすが。声を抑えないで、たくさん聞かせてほしい」
「それだけ?」

 それではいつもと同じだ。声など抑えようとしても、どうせ抑えられない。勝手に口から出てくるものだ。

 ノアの手が、イリスの身体を夜着の上からゆっくり撫でた。足や腹部、腕など、撫でられると、温かくて心地いい。

「足りない?」
「あっ」

 大きな手が、イリスの胸を押し上げるように揉んだ。柔らかな胸が形を変える。鈍い快感に、イリスは重たい息を漏らした。

「イリス、“いやらしいお願い”って言われて、少し喜んでない? 期待した顔してる」
「えっ」
「私はもう許してしまってるけど、罰を受けたいの? 責めてほしい?」

 ノアがイリスの耳元に口を寄せた。

「悪い子だね、って」
「……!」

 イリスの身体がぴくりと跳ねた。ノアが顔をあげる。無言で首を横に振ると、ノアはふっと表情を緩めた。

「そっか。私も怒るのは不得意で……甘やかすほうが好きだな。イリスをたくさん甘やかして、気持ちよくなってるところが見たい」

 それもいつもと同じだ、とイリスは思った。その思考を呼んだかのように、ノアが口角を上げ、彼女の身体を起こした。

「それで、いつもより少し、恥ずかしい思いをしてもらおう。気持ちいいときにはちゃんと気持ちいいって言って。それから私のことが好きだって、たくさん言ってほしい」

 座って向き合い、顔を合わせる。イリスはノアの目を見て「好きよ」と言った。

「たくさん言ってね。こっちに来て」

 ノアが仰向けになる。イリスは彼に呼ばれるまま近づいて、ノアの上に跨った。頼まれる前に、身を屈めて彼の額に口付け、頬に同じことをしてから唇を重ねた。

「積極的だ」
「こういう感じでどうかしら。愛してるわ」
「いいね。もっとして」

 イリスは彼のリクエストに答えて口付けを繰り返した。お詫びという免罪符があると、自分の胸を押し付けるように身体を擦り付けるのも恥ずかしいとは思わない。
 ノアの耳や髪に触れてその感触を楽しみ、自分から舌をそっと突き出して、されるがままになっている夫のものと絡める。

「んっ……」

 彼の声が漏れると、イリスの心臓が高鳴った。初夜よりずっとイリスはベッドの上で積極的になってきているが、基本的にはいつもノアに任せ、翻弄されるばかりだ。
 彼を喜ばせるために能動的にことを進めたことはない。

「あっ」

 口付けに夢中になっていると、ノアの手がイリスの背に伸びて、腰まで撫でた。そのまま尻と太ももまで降りて、身体の柔らかいところを撫でる。
 決定的な刺激ではないが、イリスは緩やかな快感に震えて息を漏らした。

「はぁ、ん……ふっ」

 腕で身体を支えるのが難しくなり、ノアにもたれかかるようになってしまう。びくびく震えて、口付けを続けられなくなって、彼の首元に額をつけた。

「は、あっ……」
「まだ腰を撫でてるだけだよ?」
「きゃっ」

 ノアの指先が、服の上から際どいところを撫でた。服も下着も邪魔だ。

「あっ……」
「イリス、身体を起こして、服を脱いで」

 イリスは言われるがままに身体を起こして、少し浅くなった呼吸を整えた。じっと見られたまま、夜着に手をかける。
 普段なら、見ないでほしい、と言うところだが、今日は黙っていた。

 頭から夜着を抜いて、上半身が裸になる。双丘がふるりと揺れてノアを誘うが、彼はそこに触れずに見ているだけだった。

「綺麗だね」
「触らないの……?」
「触ってほしい?」

 イリスは目を見開いた。緩やかな刺激ばかり与えられた身体は、痺れるような快感に飢えている。剥き出しの胸の先端が、外気のせいだけではない理由でふっくら立ち上がって疼く。
 ノアはイリスの言葉を待っている。

「……普段なら、調子に乗りすぎよって答えてるわ。触って。お願い」

 ノアは声を出して笑った。

「調子に乗らせているのは君だけどね。いつも自信満々なのに、しおらしい顔をして『なんでもする』……とか言われたら、それだけで勃ちそうだった。真面目な顔をするのが大変だったんだから。もう無理だ。真面目なふりを続けられない。早く触りたくて馬鹿になってる」

 ノアがイリスの身体を引き寄せ、胸元を口に含んだ。

「あっ!」

 わざとらしく音を立て、中心を吸って、硬くなったところを舌で転がす。イリスは全身を震わせて、与えられる快感を享受した。
 唇が離れるときに、先端を甘く噛まれて、イリスは喜びの悲鳴をあげた。

 解放されてすぐ、口を塞がれ、口内を好き勝手に弄られる。下着越しに押し付けられた彼の中心が硬く存在を主張しているのを感じて、下腹部が期待で反応した。

「イリス、脱いで……上に乗って」

 イリスは口付けしながら、自分で下着を脱いで裸になった。ノアに跨って自分が上に乗り挿入するのは、初めてではないので勝手は分かる。

 口付けと胸への愛撫で、指で解さなくても彼を受け入れる準備ができている自覚があり、怖いとも思わない。きつい場所を彼自身で押し広げられ、抽送を繰り返していくうちに愛液が溢れて馴染み、快感が押し寄せてくることを思い出して、その想像でイリスの身体はさらに濡れた。

「まだ入れないで、こっち。もう少し上」
「……?」

 イリスは身体を起こして、言われるがままにノアの腹部まで移動した。

「何をするの?」
「もっと上」
「もっと……?」

 イリスは首を傾げた。何をするのか想像ができない。

「顔のほうまで」
「顔? ……顔?! どういうこと?」
「舐めたい」

 ノアが自分自身の顔を指差した。彼の言っていることを理解して、イリスは勢いよく首を横に振った。ノアはイリスが彼の顔の上に跨ることを要求しているのだ、と分かったからだ。そんなことできるはずがない。

「無理よ」
「なんでもするんだろう?」
「な、なんでもとは言ったけれど! 言ったけれど……だって、顔に、座るなんて……私、裸なのよ?」
「そうだよ。じゃないと舐められない」

 イリスはもう一度首を横に振った。彼の頭が足の間にあって、秘部を舐められるのも恥ずかしくてイリスは苦手だ。つい、いやいやと首を横に振ってしまう。
 それを、寝転んだノアの上に自分が跨って、その場所を押し付けるようにするなんて、信じられない行為だ。

「イリス、お願い」

 ノアはイリスを試すように、イリスのことを見ている。もう一度本気でイリスが拒否すれば、多分彼はそれ以上強要はしないはずだ。
 イリスは夫の顔をじっと見つめた。

「……もう二度としないわ。今日だけよ。絶対に今日だけ」
「そんなに?」

 イリスは苦い顔でノアを見つめた。何も身に纏っていないイリスと違い、ノアはまだ夜着すら着たままだ。その彼の顔に跨るとはどういう状況なのだろうかと思ってしまう。これがお詫びでなければ、絶対に拒否していた。

 イリスはゆっくり腰をあげて、少しだけ前に進む。足の間にノアがいるのが本当に恥ずかしくて、もうこれ以上は無理だという気持ちになってくる。
 このまま、濡れた場所を、彼の口元まで持っていかなければならない。

(無理……!)

 いくらお願いされてもこれ以上できない、と思ってイリスの身体は固まった。それを見越してか、ノアがイリスの足に触れて、自分で場所を移動する。そのまま太ももの内側にキスした。

「きゃっ!」

 驚いて力が抜けてしまう。少しだけ腰が降りて、ノアの唇がイリスの秘部に触れた。大切な場所の周辺を、優しく舌で愛撫されると身体に力が入らなくなって、思わず前屈みになる。

「やっ、あっ……ノア、やんっ、もう……だめ、無理……!」
「ん」

 ノアが返事の代わりに、敏感な花芯を舐めた。痺れるような快感に震え、イリスはその感覚と羞恥で目に涙が浮かぶのを感じた。
 ノアの片手はイリスが逃げないように腰のあたりを押さえていて、反対側が無防備な胸に触れる。指先が色づいた場所をつまんだ。

「ああっ! んっ、あっ……!」

 下を見ると、彼と目が合ってしまう。ノアは少し目を細めて、舌を中まで挿入した。

「んんっ!」

 足の間から卑猥な音が響く。身体の中から溢れた蜜を陰核に塗るように刺激されて、イリスは自分の身体が限界を迎えようとしているのを感じた。

「あっ、あ、ノア、だめ……待って……ああッ!」

 頭が真っ白になって、イリスの全身が大きく震えた。達してもノアはやめてくれなくて、イリスの身体から力が抜けてしまう。ずるずる前に沈み込んで、震え、押し寄せる波に逆らえずにもう一度絶頂を迎えたところで、ようやく身体を横にすることを許された。

 そのまま仰向けにされ、足を大きく左右に開かされる。ノアの手が足を撫で、指先で秘部の周りに軽く触れてから、ぐずぐずになったところに侵入した。

「んあっ!」
「すごい……ぐちゃぐちゃだね。気持ちいい?」

 イリスは何度も頷いた。気持ちいいが、心地よい快感ではなくて、逆らえない暴力的な気持ちよさだ。少し怖いくらいに。

「よかった」

 ノアの指が、お腹側をぐっと押して、そこを擦る。痺れるような快感に、また頭が真っ白になる。

「ずっとビクビクしてる。音もすごいね。聞こえてる? いやらしくて最高。可愛い、イリス」

 ノアが身を屈めてイリスの口を塞いだ。指と舌で、身体の中を好き勝手にされて、それが気持ちよくて、頭がおかしくなりそうだ。

「んっ、ふ、ぁ……ぁっ、ノア、ああっ……」
「イリス、好きだよ。可愛い」

 濃厚な口付けが啄むようになって、その合間にノアが何度も「好き」だと繰り返す。

(そうだわ、私も言わなきゃ)

 彼の“お願い”は、イリスが声を我慢しないことと、「好き」だとたくさん言うことだ。まだ片手で数えるほどしか言っていない。

「あっ、ノア……っ、好き……んぅッ!」

 もう一度、しゃべれないほどに口付けが深くなる。指の抽送の動きが激しくなり、イリスの身体はまた何度目か分からない絶頂を迎えた。

 挿入もしていないのに、息が切れている。ハァハァと短い呼吸を繰り返して、イリスはぼんやりしたままノアを見た。
 彼が身体を起こして、服を脱ぎ、裸になる様子を見つめる。

 イリスは男性の裸を見たことがほとんどなく、比べるものがないが、彼の身体はよく鍛えられていて、美しいと思う。

「ノア」

 ノアが首を傾げた。

「好きよ」
 
 イリスの言葉に、ノアは嬉しそうに笑った。イリスの足をぐっと左右に開いてその間に自分の身体を滑り込ませる。

「私もだよ。愛してる」

 蕩けるように優しい視線がイリスに注がれている。ノアは誰にでも愛想よく優しい視線を向けるが、こうして熱の籠った瞳で見つめるのはイリスのことだけだ。それを、イリスもよく実感している。

(違うわ)

 イリスはふと、彼が庭先で従妹に向けていた柔らかい視線を思い出した。優しく、慈しむような視線と、彼が今イリスに向けている、焦がれるような熱い視線は別のものだと思う。今更だ。

(嘘をつけない人なのに、どうして私は信じられなかったのかしら)

 分からないと思わないで、向き合って、確かめればよかったのに、イリスはそれができなかった。
 ただし、たとえ恋愛感情を抱いてなかったとしても、既婚者のくせに女性を抱きしめて優しく見つめるべきではない……とイリスは思うが。視線の差に気づきはしても、結局彼のしたことも、そこで抱いたイリスの感情にも、変化はない。
 消えかかっていたモヤモヤした感情を意味もなく思い出したことに、イリスは苦い気持ちになった。

「イリス、何を考えてるの? 私のことを考えて」
「えっ、あっ……~~!」

 彼の怒張を受け入れ、イリスは背中をのけ反らせた。そのまま遠慮のない動きで最奥を突かれ、短い嬌声がひっきりなしに口から漏れる。

「あ……っ! あんっ! あっ、ノア……やっ、あ……」
「イリス、さすがに今別のことを考えるのはナシだよ」
「違う、の……! 貴方の、ことを……考えてて……っ!」
「今目の前にいる私以外は、別のことだ。意識が逸れていたら分かる」

 ノアがイリスのことを抱きしめ、口付けを何度か繰り返した。

「イリス、好きって言って」
「んっ、あっ……好き、好きっ……!」

 イリスが同じことを繰り返すと、ノアは満足そうに微笑んだ。

「私もだよ。大好き。愛してるよ」

 そのまま強く抱きしめられ、イリスは彼が最奥で飛沫を放つのを感じた。



 行為が終わると、ノアは何度もあちこちにキスしたがる。今日は裸のイリスを後ろから抱きしめて、ずっと頭の後ろや首筋に口付けをしている。
 髪の上から口付けされると感覚はないのだが、ちゅっと音が響いているからキスしていることは分かる。

 イリスは身体を反転させて、ノアと向き合った。
 ノアが首を傾げた。

「どうしたの?」

 嬉しそうに目を細めて、イリスの額にキスする。ノアは、言葉も、表情も、愛情表現が惜しげもなく、分かりやすい人だ。
 ただそれは、あまり親しくなくても提供される。優しい微笑みと気遣いは、彼が名前と顔さえ知れば無限に与えられるものなので、非常に紛らわしい。特別に思ってくれているのか、ただ親切なだけなのか区別がつかない。

(結婚して一日目から優しいくらいだもの。本当に紛らわしいのよ)

 もうすぐ、ノアとイリスが夫婦になってから、一年が経過する。その間ノアとは毎朝あまり意味もない話をして、仕事も含めてたくさんの時間を一緒に過ごした。
 今までイリスが時間をともにした人の中で、一番雑談をして、心のうちを共有して、お互いを理解しようと努めた人になった。

 今後彼の心に疑心暗鬼になることはないはずだ。イリスは彼が他の人に心を砕きすぎると不安になるのだと伝えてから、ノアはその点も十分注意しているように見えた。

「もうすぐ、一年ね」
「何が?」

 イリスは顔を引き攣らせた。

「私がここへ来てからですけど? いつ妻を娶ったのかも覚えてないの?」
「あっ! そういうこと! もちろん覚えてるよ! 結婚式が……えーと、日付は覚えてないけど、もうすぐだったよ。夏の終わり」
「もういいわ」
「待って、思い出すから。だって、ほら、なんというか……もう十年くらい一緒にいるような気分だったから一年って言われるとすぐ結びつかなくて。あ、でも忘れてないよ。本当! 大丈夫、ちゃんと手配を始めてるから! 祝おうと思って、そろそろだなぁって思ってたから!」
「そうなの?」
「そうだよ! ちょっと待った。驚かせようと思ったのに口を滑らせた。最悪だ。ケビンに聞いてくれれば私の話が本当だって分かるよ……屋敷のみんなも君が来てくれたことに感謝してるから、一緒に祝いたいって言ってたよ」

 ノアが苦い顔をする。イリスはふっと表情を緩めて、彼の額に口付けた。

「奇遇ね。私も、貴方に感謝したくて、何かしたいと思っていたわ。一緒に計画を立てましょう? みんなにお礼をするのと、もっと個人的な、二人だけの時間もほしいわ」
「うん。……またいやらしいお願いを考えておこうか?」

 イリスはノアの頬をつねった。

「痛った!」
「調子に乗らないで。一周年はお互い様だから一方的なお願いは聞きません」

 ノアは「でも喜んでなかった?」と続けたが、イリスが睨むと黙った。そしてふっと表情を緩め、「私と結婚してくれてありがとう。これからもよろしくね」と言って、イリスを抱きしめた。



◆番外編:約一年後の話 完
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