「自分より優秀な部下はいらない」と国を追い出されました。それから隣国で大成した私に「戻って来て欲しい」なんてよく言えましたね?

木山楽斗

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7.王城への帰還

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「父上、ただいま帰還しました」
「うむ、ご苦労だったな、フォルード。それでそちらが……」
「レフィリア・パーストンと申します、ラディオン王様……」

 私は、玉座に座る老人にゆっくりと跪いた。
 ラディオン王国の国王様は、柔和な笑みを浮かべている。私のことを、歓迎してくれてはいるようだ。

「レフィリア、お主は色々と大変だったようだな。ラディオン王国は、お主のことを歓迎するとしよう。お主は我が国にとって、有益な人材であると認識している」
「そのご期待に添えるように、努力致します。この度は助けていただき、本当にありがとうございました」
「私に対する礼などは必要ないことだ。今回の件は、フォルードの発案だ。まあ、そちらにはもう礼を述べてはいるだろうが……」

 ラディオン王は、呆気からんとした態度だった。
 それに対して、私は少し気が抜けている。もう少し色々と言われるものだと、思っていたからだ。
 私の一件は、こちらの国はどのように伝わっているのだろうか。それが少し気になった。罪人であるという誤解も、解けているのだろうか。

「フォルード殿下、本当にありがとうございました」
「礼というなら、私よりもゼルパルドに述べていただきたい所ですね。今回の件をこちらに知らせてくれたのは、彼ですからね」
「彼が私のことを……一体、どこまで調べていたのですか?」
「あなたが冤罪であるということまで、ゼルパルドは知っていました。というか、それに関してはあちらの国でも周知の事実だったとか」

 フォルード殿下の言葉に、私はため息をつくことになった。
 ということは、今回の事件は騎士団長と聖女が強権によって引き起こしたことであり、それは誰もが理解していることだった訳だ。
 本当にあのエパイル王国は、大丈夫なのだろうか。一瞬そう思ったが、私はすぐにその考えを捨てた。それが私にとって、既に関わりがないことだったからだ。

「エパイル王国も腐ったものだ。今回の一件は、あの国との関わり方を考える必要があるものだった。もちろん、私も王族である故に汚いことに目を瞑ることもあるが……」
「ええ、父上の仰る通りだと思います」

 ラディオン王は、明らかな嫌悪感を露わにしていた。
 どうやら彼も、フォルード殿下と同じように甘い所があるらしい。
 それは人としては美徳であるが、統治者としてはどうなのだろうか。その甘さが命取りとなったりしなければ、いいのだが。

 そんなことを思いながらも、私はこの親子に対して好感を抱いていた。
 助けてもらった恩義がなくても尽くしたい。私にとって彼らは、そのように思える人達だったのだ。
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