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21.国王への談判(トルフェニオ視点)
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私は、ドルマニア王国に起こった問題を解決するための行動を開始していた。
まず調べなければならなかったのは、王国内に起こっている問題がどのようなものであるかを把握することだ。
という訳で、私は知り合いに手紙を送り、各地域の問題を知らせてもらうことにしたのである。
その結果わかったのは、ドルマニア王国中で作物が枯れ果てているということだ。
それ程影響が出ているということは、当然王国もこの問題は見過ごすことはできないだろう。
色々と考えた結果、私は数人の仲間とともに王城に談判することを決めた。
私は、他者よりも今回の件について把握している。それらの事柄も合わせて、聖女ホーネリアの責任を追及することに決めたのだ。
「……つまり、お主達は聖女ホーネリアが、禁じられた魔法を使い、この王国の大地を枯らしたと主張している訳だな?」
「ええ、その通りです」
「確かに、王国内で問題が起こっていることは聞いている。しかし、それが聖女ホーネリアと関係しているという根拠はあるのか?」
私は仲間達とともに国王様の前に立っていた。
国王様も今回の事柄は重く見ているらしく、王国内の有識者が集まった私達の話を聞いてくれることになったのだ。
しかし、彼は聖女ホーネリアのことをかなり信頼しているらしく、私達の言葉をあまり受け入れていないようである。
もしかしたら、それは自らの過ちを認めたくないからなのかもしれない。ホーネリア嬢を聖女としたのは、紛れもなく王族だからだ。
「根拠はあります。まず状況的な証拠から出しましょうか。今回の事件は、ホーネリア嬢が聖女に就任した後に起こったことです」
「偶然という可能性はないのか?」
「話に聞いた所、最近王都では人が魔力を失うという謎の病が流行っているそうですね。その現象は、聖女フェルーナがホーネリア嬢に対して行った魔法に似ていますね。そこに因果関係があるとは思いませんか?」
「む……」
談判するにあたって、私達は色々な調査を行っていた。
その結果、現在王都で奇妙な病が流行っていることがわかったのだ。
それは、突如体から魔力がなくなるという不思議なものである。理由はよくわからないが、聖女ホーネリアはフェルーナ嬢に行った魔法を他者にも行使しているようだ。
「このまま聖女ホーネリアを起用しているのは、非常に危険です。早く対処するべきでしょう」
「対処か……」
国王様は、かなり悩んでいる様子だった。
自らの過ちを認めるのは、難しいことだ。しかしながら、それを認めなければ、王国は滅亡するだろう。国王様には、是非とも賢明な判断をしてもらいものである。
まず調べなければならなかったのは、王国内に起こっている問題がどのようなものであるかを把握することだ。
という訳で、私は知り合いに手紙を送り、各地域の問題を知らせてもらうことにしたのである。
その結果わかったのは、ドルマニア王国中で作物が枯れ果てているということだ。
それ程影響が出ているということは、当然王国もこの問題は見過ごすことはできないだろう。
色々と考えた結果、私は数人の仲間とともに王城に談判することを決めた。
私は、他者よりも今回の件について把握している。それらの事柄も合わせて、聖女ホーネリアの責任を追及することに決めたのだ。
「……つまり、お主達は聖女ホーネリアが、禁じられた魔法を使い、この王国の大地を枯らしたと主張している訳だな?」
「ええ、その通りです」
「確かに、王国内で問題が起こっていることは聞いている。しかし、それが聖女ホーネリアと関係しているという根拠はあるのか?」
私は仲間達とともに国王様の前に立っていた。
国王様も今回の事柄は重く見ているらしく、王国内の有識者が集まった私達の話を聞いてくれることになったのだ。
しかし、彼は聖女ホーネリアのことをかなり信頼しているらしく、私達の言葉をあまり受け入れていないようである。
もしかしたら、それは自らの過ちを認めたくないからなのかもしれない。ホーネリア嬢を聖女としたのは、紛れもなく王族だからだ。
「根拠はあります。まず状況的な証拠から出しましょうか。今回の事件は、ホーネリア嬢が聖女に就任した後に起こったことです」
「偶然という可能性はないのか?」
「話に聞いた所、最近王都では人が魔力を失うという謎の病が流行っているそうですね。その現象は、聖女フェルーナがホーネリア嬢に対して行った魔法に似ていますね。そこに因果関係があるとは思いませんか?」
「む……」
談判するにあたって、私達は色々な調査を行っていた。
その結果、現在王都で奇妙な病が流行っていることがわかったのだ。
それは、突如体から魔力がなくなるという不思議なものである。理由はよくわからないが、聖女ホーネリアはフェルーナ嬢に行った魔法を他者にも行使しているようだ。
「このまま聖女ホーネリアを起用しているのは、非常に危険です。早く対処するべきでしょう」
「対処か……」
国王様は、かなり悩んでいる様子だった。
自らの過ちを認めるのは、難しいことだ。しかしながら、それを認めなければ、王国は滅亡するだろう。国王様には、是非とも賢明な判断をしてもらいものである。
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