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19.もたらされた朗報
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現状、私は指名手配のような状態といえるかもしれない。
まだ正式にそうなっている訳ではないが、騎士などには狙われると考えた方がいいだろう。
という訳で、私は変装をすることになった。髪型を変えて眼鏡をかけて、それから服装もメイド服をグライム辺境伯家の使用人から借りさせてもらっている。
「申し訳ないが、ブレットン氏の居場所というものは皆目見当がつかない。その辺りについては、アルティリア嬢が頼りだ。どこか覚えなどはないだろうか?」
「覚え、ですか。中々に難しいですね……アンデルト伯爵夫人のことは、正直あまりよくわかりません。仲が悪かったですからね」
「困ったな……」
私達は、ブレットンさんを探している。
ただ、やみくもに探しても見つかるものではない。仮にアンデルト伯爵夫人がブレットンさんを狙っているとしたら、特別な所に隠しているだろう。
「……ギーゼル様」
「うん? あなたは……」
そんな風に困っている私達に、声をかけてくるものがいた。
いや正確には、ギーゼル様に話しかけているのだろうか。声の方向を見てみると、そこには老齢の騎士らしき人が立っていた。
「確か、レオールさん……でしたか?」
「覚えていてくださいましたか。光栄です」
「ギーゼル様、こちらの方は?」
「父上の友人だ……いや、待てよ」
私に知り合いらしき騎士のことを紹介しようとしていたギーゼル様は、目を丸めていた。
その反応を見て、私は気付く。グライム辺境伯の友人というと、もしかして例の戦いに参加していた人だろうか。
その人が今、ここで私達に話しかけている。そのことには重要な意味があるといえるだろう。
「あなたは、アルティリア嬢ですね。初めまして、私はレオールと申します」
「レオールさん……」
「ヴォルバルト、ブレットンのことはよく知っています。奴を探していらっしゃるのですね?」
「ええ、そうなのです。レオールさんは、居場所をご存知なのですか?」
「はい。私が匿っております」
レオールさんの言葉に、私とギーゼル様は顔を見合わせることになった。
これは、私達にとっては朗報である。グライム辺境伯の友人である彼が匿ってくれているというなら、まず無事であるだろう。
「しかしながら、状況はよくありません。ブレットンの心情的にも状況的にも、です。あなたがここに来てくれて良かった。これで前者については、少しは好転しそうです」
「レオールさん、私を彼の元に連れて行ってくださいますか?」
「こちらから頼みたいくらいです……私について来てください」
どうやらブレットンさんは、思い詰めている状態であるらしい。
それを私が解消できるだろうか。不安はある。
だが、とにかく行くしかない。私はブレットンさんに生きて欲しいと思っている。その思いを、ぶつけてみることにしよう。
まだ正式にそうなっている訳ではないが、騎士などには狙われると考えた方がいいだろう。
という訳で、私は変装をすることになった。髪型を変えて眼鏡をかけて、それから服装もメイド服をグライム辺境伯家の使用人から借りさせてもらっている。
「申し訳ないが、ブレットン氏の居場所というものは皆目見当がつかない。その辺りについては、アルティリア嬢が頼りだ。どこか覚えなどはないだろうか?」
「覚え、ですか。中々に難しいですね……アンデルト伯爵夫人のことは、正直あまりよくわかりません。仲が悪かったですからね」
「困ったな……」
私達は、ブレットンさんを探している。
ただ、やみくもに探しても見つかるものではない。仮にアンデルト伯爵夫人がブレットンさんを狙っているとしたら、特別な所に隠しているだろう。
「……ギーゼル様」
「うん? あなたは……」
そんな風に困っている私達に、声をかけてくるものがいた。
いや正確には、ギーゼル様に話しかけているのだろうか。声の方向を見てみると、そこには老齢の騎士らしき人が立っていた。
「確か、レオールさん……でしたか?」
「覚えていてくださいましたか。光栄です」
「ギーゼル様、こちらの方は?」
「父上の友人だ……いや、待てよ」
私に知り合いらしき騎士のことを紹介しようとしていたギーゼル様は、目を丸めていた。
その反応を見て、私は気付く。グライム辺境伯の友人というと、もしかして例の戦いに参加していた人だろうか。
その人が今、ここで私達に話しかけている。そのことには重要な意味があるといえるだろう。
「あなたは、アルティリア嬢ですね。初めまして、私はレオールと申します」
「レオールさん……」
「ヴォルバルト、ブレットンのことはよく知っています。奴を探していらっしゃるのですね?」
「ええ、そうなのです。レオールさんは、居場所をご存知なのですか?」
「はい。私が匿っております」
レオールさんの言葉に、私とギーゼル様は顔を見合わせることになった。
これは、私達にとっては朗報である。グライム辺境伯の友人である彼が匿ってくれているというなら、まず無事であるだろう。
「しかしながら、状況はよくありません。ブレットンの心情的にも状況的にも、です。あなたがここに来てくれて良かった。これで前者については、少しは好転しそうです」
「レオールさん、私を彼の元に連れて行ってくださいますか?」
「こちらから頼みたいくらいです……私について来てください」
どうやらブレットンさんは、思い詰めている状態であるらしい。
それを私が解消できるだろうか。不安はある。
だが、とにかく行くしかない。私はブレットンさんに生きて欲しいと思っている。その思いを、ぶつけてみることにしよう。
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